表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/7

有名マジシャン

こんにちは。

今回は短めです。殺人事件ではなく、暗い話でもないので気軽に読んでみてください。

謎解きも簡単で、どちらかというとコメディ系です。是非推理してみてください。

「式くん、今この近くにあの有名マジシャンの朝霧隆文さんが来ているらしいですよ」

「朝霧隆文? 誰それ」


登校して早々、突然知らない人物の話を振られた式十四郎は、その人物は一体誰なのかを、話しかけてきた榊刹那に尋ねた。


「最近テレビにもよく出ているマジシャンですよ。誰にでもできる初歩的なマジックから、奇想天外でお話しの中でしか見たことのないようなマジックまでできる人なのです」

「へえー。そんな人が来てるんだ」

「ええ。今はツアーの最中で、ここもそのツアーで訪れているみたいです。是非とも行ってみたいですね」


榊は目を輝かせながら語った。


「そっか。でも、有名な人ならチケットとかもすでに売り切れなんじゃないの?」

「その通りです。すでに完売していますね。とても残念です」


先程の表情から一転、榊はしょぼくれてしまった。


「それならしょうがないね」

「ええ。また次の機会に行ってみようと思います」




数日後、再び榊がマジシャンの話題を振ってきた。


「何と、朝霧さんが今日この町に来るという情報を手に入れました!」

「へえー。よかったね」


特に興味はなかったので、式は曖昧な返事をした。


「今度は大型スーパーの広場で行うということで、誰でも無料で見れるのです。なので、学校が終わりましたらすぐにでも向かいましょう」

「え、俺も行くの?」

「もちろんです」


榊は笑顔で即答した。

どうやら断ることはできなさそうだ。


「……まあ、ちょっとならいいけど」

「では、学校帰りに向かいましょう」


我ながらお人好しだな、と式は心の中で呟いた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ