雷みたいな音? 花火なら怖くないよね。
――なにこれ!? 雷みたいな音がする!
――花火だよ。綺麗だから見ないと損するぞ。
耳をふさいでしゃがむ妹は恐る恐る顔を上げ、夜空をいろどる花に一瞬で目をうばわれる。
ハシャいではねた君は、僕の腕に抱きつき笑った。
だから僕は、夜半の轟音に泣きついて来た君の背をなで、花火思い出すね、とささやく。
「大きいね。四尺玉かな」
閃光にすくむ身体を腕に閉じ込め、耳に口を寄せ。
「ほら、大輪だ」
――なにこれ!? 雷みたいな音がする!
――花火だよ。綺麗だから見ないと損するぞ。
耳をふさいでしゃがむ妹は恐る恐る顔を上げ、夜空をいろどる花に一瞬で目をうばわれる。
ハシャいではねた君は、僕の腕に抱きつき笑った。
だから僕は、夜半の轟音に泣きついて来た君の背をなで、花火思い出すね、とささやく。
「大きいね。四尺玉かな」
閃光にすくむ身体を腕に閉じ込め、耳に口を寄せ。
「ほら、大輪だ」
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