資料/ギー・ブルトン『フランスの歴史をつくった女たち 第2巻』 ノート20190201
ギー・ブルトン著 稲田晴年 訳 『フランスの歴史をつくった女たち 第2巻』 中央公論社 1994年
日本語訳された、先述、江村洋『中世最後の騎士――マクシミリアン一世伝』の補説資料としては、有効な資料である。ただ、フランス史のヒロインたちにスポットを当てた恋愛絡みの学術書というよりは、一般向けの歴史読本であるため、一読後に必ず他の書籍(可能な限り学術書)で補説しないとヤバイ書である。例えば、シャルル八世王の姉アンヌ・ド・ボジューが摂政だった時期が1483‐1490年であるわけだが、本書では1492もしくは1493年あたりまで延びている。ということは、本著でマクシミリアンの娘マルグリット大公女を廃王妃としたのはアンヌだとあるが、実際のところは、シャルル王自身ということになる。
本書で興味深いのは、マクシミリアンの盾仲間あるボルハイム卿が、シャルルの軍勢がブルターニュ半島を攻略しているとき、(フランス語名だが)元帥として登場しているところが注目されている。ボルハイム卿についての記述は、外国語版wikiでもまったくヒットしなかった。
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