異or異
(ラギ・イニシエンのカケラ)が破壊された直後の話
路亜
『空間の干渉がありましたよ。逆探知します』
美和
『やっぱりねぇ、そうなると思ったわぁ』
路亜
『何故ですか?』
美和
『紀羅君が見つけた黒い結晶があったでしょ?あれって生物だったのよねぇ』
路亜
『どういう事ですか?』
そういえば路亜はこの事を知らないんだったわぁ
美和
『紀羅君の(ダークミストアート)はねぇ、その黒い結晶が放出した空間を歪ませるエネルギーを増幅して方向性を与える物なのよぉ?』
路亜
『初めて知りましたよ』
美和
『その黒い結晶はどうも生きているみたいなのよねぇ。だから、その力には波があるはずでしょ?』
生き物が常に同じ状態なんて有り得ないんだしぃ
路亜
『力の強弱がある以上は、ここまで力が及ぶ可能性があると?』
美和
『賭には勝ったみたいねぇ』
生物が大きな力を放出する時。例えば、死ぬときとかかしらねぇ?
路亜
『美和さん。逆探知していきましたら、空間の歪み?穴のような物がありました』
美和
『それじゃあ、行くわよぉ?』
路亜
『えっ・・・!?本気ですか!』
当たり前じゃない、進路を空間の穴に向けてぇ
美和
『あら?意外と近かったのねぇ』
路亜
『あれはブラックホールとかじゃ無いですよね!?吸い込まれてますよ!?』
ガタガタと振動してるわねぇ、この人口衛星が壊れない事を祈りなさい?
・・・
美和
『振動が止まったわねぇ、外はどうなってるのかしらぁ?』
路亜
『美和さん・・・生きてますか・・・?』
生きてるわよぉ、失礼ねぇ。外には広い大地が広がっていたわぁ、ここは地球上では無いわねぇ。もう地球にはこんなに広く綺麗な自然は残ってないもの
美和
『異世界についたわよぉ?新しい実験の始まりねぇ』