悪戯心と猫
トラメル
『さあ!決着をつけようぜ!』
リバーシア
『貴様如きに本気を出す必要は無い』
本当は本気なんて出せないんだよー、人の姿に戻れれば虚撃も虚壁も使えるのに・・・、狼の姿だと身体能力と隠密能力が良いだけで大した力も無いんだよ・・・
トラメル
『行くぜ!』
トラメルは更に円盤を投げてくる、凄いスリル・・・、もう嫌だー!!!
リバーシア
『(姉さん助けて!)』
通信用の呪具で姉さんにこっそりと連絡をとる
トラメル
『何こそこそとしてるんだ?』
ヒュン! ヒュン!
いろんな方向から円盤が襲ってくる!早く助けてー!!
クロリア
『ウフフ、リバーシアは虚勢を張るのが好きねえ、虚撃』
姉さんは突然現れてロストストーンで円盤を消滅させた、助かった
リバーシア
『姉さん・・・助かったよ』
クロリア
『私も面白い物を見せてもらったわ』
リバーシア
『面白い物?』
クロリア
『ウフフ、貴方が昼寝をした辺りからずっと見てたのよー?』
リバーシア
『僕はずっと無駄な努力をしてたの!?』
トラメル
『えーと、お前らなに?』
まあ、疑問に思うだろうね。外見的には狼と猫みたいな人間だもん。クロリア姉さんの外見は猫と人間の融合体?どう見ても二足歩行の猫だよ。因みに、黒猫だよ
クロリア
『私はペル・クロリア。ルート族の一人よー。リバーシアはウルフ族ねー』
リバーシア
『それより姉さん、この呪い何とかしてよ』
クロリア
『解除系の呪具を持ってきて無いのよねー、貴方の呪具を弄るしかないわ』
リバーシア
『やな予感するけど、やって』
このままじゃ大変だし
クロリア
『ウフフ、わかったわー』
姉さんは僕の首に付いてる首輪をいじくり始めた。呪具は呪いの言葉を刻む事で作られるらしい、多分その言葉を弄ってる
リバーシア
『出来た?』
クロリア
『出来たわよー』
変化を使って人間の姿に戻ってみる。やった戻れた!
トラメル
『やっぱり人間じゃないんだ!すげえ!』
リバーシア
『えっ?』
外見的には人間の筈だよ?
クロリア
『可愛いわー、流石私ね』
姉さんは手鏡を渡してきたから掴もうとしたら・・・僕の手が!?
リバーシア
『肉球・・・』
クロリア
『だって、ただの人間の姿じゃ面白みが無いんだもーん』
リバーシア
『姉さん戻してよ!!』
クロリア
『いーやーよ?』
そんな・・・、本当に狼人間になっちゃった・・・
トラメル
『リバーシアの姉さんがクロリア?外見が全く違うよ?』
クロリア
『そうよ、所詮私達は作られた種族だからね』
トラメル
『作られたのか?』
クロリア
『リイユウっていう魔法使いを知ってる?』
トラメル
『何か凄い魔法使いでしょ?十年以上前に死んだみたいだけど』
クロリア
『実は生きてたのよ、そして、ルート族とウルフ族を作り出したって訳』
トラメル
『へー、すげえな』
クロリア
『そして、ルドルフがイークワルを結成、新種族同士仲良くしようって事ね』
トラメル
『じゃあ、俺も仲間になる!』
クロリア
『どうしてかしら?』
トラメル
『だって面白そうだろ!』
クロリア
『ウフフ、ルドルフさんどうします?』
ルドルフ
『面白そうな奴は歓迎だぜぇ、世話はリバーシアに任せたぜ?』
えっ!?