狂気性と虚
結局あのプロテクト二人組はどこかに消えてしまった。
どうにもならないよ・・・
？？？？？
『すいません、ここにドレイクと言う人が来ませんでしたか？』
後ろに振り向くと、髪が妙に長い人が居た。全く気配を察知できなかったよ
リバーシア
『ドレイクさんなら、アークさんと一緒に仕事を押し付けて逃げて行きましたよ？』
白い布を見せると、困ったような表情をしてる
アルメニア
『本当にすみません、私はプロテクトのアルメニアです。せめて、犯人探しの手伝いぐらいはさせてください』
あの二人とは違ってとっても礼儀正しいみたい
リバーシア
『アルメニアさん、ありがとうございます』
アルメニア
『元凶はあの二人ですからね』
リバーシア
『ハハハ・・・』
乾いた笑いしか出ないよ・・・。僕もアルメニアさんもあの二人に巻き込まれたとしか言いようが無いからね・・・
アルメニア
『何か手がかりなどはありますか？』
リバーシア
『特に無いんですよ、情報収集しながら探索するしか無いです』
アルメニア
『それは仕方ないですね』
まあ、無いものは無いんだし
また空間に歪みが現れた。珍しいことによく人が転移してくるね
転移してきた人は片目が潰れて、血まみれになっていた？
リバーシア
『えっ！？ちょっと！大丈夫ですか！？』
アルメニア
『息はありますね』
だけどどう見ても虫の息だよ・・・。どうにか意識はあるみたいだけど
？？？
『ロウティバに・・・化け物が・・・ロドとコークスがやられた』
息絶え絶えの説明によると、ロウティバが化け物に襲われたみたい・・・行くしか無いよね？
アルメニア
『行くしかありませんね』
？？
『あらぁ？行かせる気はないわよぉ？』
？？？
『化け物・・・！？』
この片目の人を追ってきたのかな？白い服を着てる人の筈だけど、化け物？
？？
『酷いわねぇ。確かメトロだっけぇ？』
メトロ
『・・・』
よく分からないけど、この女性は敵みたい
リバーシア
『これ以上の出だしは・・・』
アルメニア
『私が相手です』
えー、僕が宣言しようとしたら出番取られた？別に戦い好きな訳じゃないから気にしないけど
？？
『いいわよぉ？試したい事があるからねぇ』
白服の女性はアルメニアさんに指を向けるとレーザーを放った？どうにかアルメニアさんは避けたけど、宣言しないなんて狡いよ
アルメニア
『そこは宣言をするのでは無いですか？』
？？
『どういう事？まあいいわぁ、謎のエネルギーを使う事ができたしねぇ』
謎のエネルギー？意味がわからない。あれは魔法だから魔力でしょ？
アルメニア
『暗黙の規律すら守れないとは、見苦しい。調和術（国杜の城壁）』
アルメニアさんは何か調和術を発動させたけど、効果がわからないよ
？？
『何をしたのかしらぁ？』
アルメニア
『調和術（国杜の狐火）調和術（国杜の防人）』
更に調和術の発動、だから効果がわからないよ？
？？
『意味がわからないわねぇ』
白服の女性はアルメニアさんにレーザーを放つけど、全く避ける様子を見せない。危ないよ！
アルメニア
『無駄ですよ』
？？
『うぐっ・・・どういう事かしらぁ』
アルメニアさんに当たった筈なのに、白服の人がレーザーによって焦げてた
アルメニア
『国杜の狐火は暴力をその人に返します』
？？
『面倒な話ねぇ』
咄嗟に離れようと白服の人はしてるけど、調和術の範囲外に行けないみたい
アルメニア
『国杜の防人は調和術の範囲外に逃がしません』
？？
『つくづく面倒なのねぇ』
アルメニア
『そして、調和術（国杜の茨服）』
？？
『何ぃ！？』
白服の人は凄く苦しんでるけど、何したの！？
アルメニア
『国杜の茨服は、自らの魔力によって自らを苦しめます。私は魔力を持たないので、苦痛はありませんがね。力を持つ報いを受けろ』
グシャッ！？
白服の人は内部から破裂した・・・見なかった事にしよう。吐きそうだ
リバーシア
『凄くグロいですよ・・・』
アルメニア
『私は殺さずに殺す、調和術士のアルメニアですから。そんな事より、早くロウティバに行きましょう』
あの光景、夢に出てきたらアルメニアさんのせいだからね！
