響く歯車機械の目
キラー視点
数日前、地上に放った監視カメラはありえないものを映してた・・・英紫美和。
何でこんな所に・・・!?急いで対策を考えないといけないけど、私一人でどうにかできる訳は無い。イークルズには頼りたくはない、彼らは私の為なら何でもするから・・・。
思い出したのは、差別の時代の英雄。トロイ・ロドとガル・ガラデラ
今美和はロウティバに居る、ガラデラはノズィンダの山に居るようなので、機体をノズィンダに送って、私はロウティバに行く
キラー
『ここがロウティバの村か』
あまり大きいとは言い難いが、のどかで静かな所だ
村の出入り口には椅子に座ったおじいさんが居る、少し聞いてみようか
キラー
『すみません、ここにトロイ・ロドと言う人は居ませんか?』
ロド
『儂がロドじゃよ・・・もしかして、キラーか?』
キラー
『ロドさん、老けましたね。私はキラーです』
ロド
『儂は人間じゃから当たり前だ』
まるで私が人間じゃないと言ってるみたいじゃないですか、一応元人間ですよ
キラー
『そろそろ、ガラデラさんも来る筈です』
監視カメラによるとすぐ近くまで来てる、ガラデラさんはロドさんより年寄りですが、走ってきますね
ガラデラ
『俺に何のようだ、こんな所まで呼び出して』
ロド
『久しぶりじゃな、ガラデラ』
ガラデラ
『ロド、その言い方凄く年寄り臭い』
ロド
『ガラデラの方が儂より年上じゃろ?』
ガラデラ
『違いねえな』
時間がたつのは早いですね、もうこの二人がおじいさんになってるなんて
ロド
『ところで、何の用じゃ?』
キラー
『この世界に危険人物が来ています。被害を出さない為に、撃退の手伝いをお願いします』
ガラデラ
『仕方ねえな、年寄り二人が掃除してやるか』
ロド
『全く、せっかくの隠居暮らしを邪魔しおって』
??
『話は終わったかしらぁ?久しぶりねぇ、紀羅君』
キラー
『英紫美和!?』
何も無いところから!?いや違う、これは擬態だ
カメレオンのように体の表面の色を変えていた!?
それでも矛盾がある。美和は私と同じ白衣を着ているから擬態するだけで隠れるなんてできる筈が・・・
ガラデラ
『キラー!思考の渦に入るくらいなら抵抗しろ!』
ロド
『ミワとやら、儂等に危害を加えないで欲しいのじゃよ』
美和
『それは無理かも知れないわねぇ、間違えて食べちゃうかもぉ』
食べる!?いったい何を考えてるのか、昔からわからない・・・
ガラデラ
『俺みたいな老いぼれ相手でいい気になってんのか?岩魔法』
グシャッ!
ガラデラは岩を打ち出して、美和の胸を貫いた
黒族でも無いからこれで死んだ・・・
美和
『やっぱりミラーワールドは面白いわぁ、何も無いところから岩が出てきたけど何したのぉ?』
美和の傷が再生してる、また新しい薬品でも開発したのか・・・!
ロド
『厄介じゃな!剣技(牽制円)』
ロドさんは剣で牽制して、美和の動きを封じてる
ガラデラ
『くらいやがれ!岩魔法(岩の棺桶)』
そして、ガラデラさんの最強魔法岩の棺桶。美和の左右に現れた岩の板は美和を挟み、そのまま地中に潜って行く
キラー
『流石、差別の時代の英雄ですね・・・』
ロド
『やれやれ、やっと終わりじゃな』
ガラデラ
『年寄りをこき使いやがって』
とりあえず、美和さんの事は現状維持と言う事で・・・
美和
『へぇ、あなた達の力に興味が湧いたわぁ』
キラー
『何!?』
ガラデラ
『何だと!?』
ロド
『何じゃと!?』
美和さんは何事も無かったかのように、後ろに立っていた・・・
美和
『それじゃあ・・・』
ロド
『ガラデラ!一気に攻め落とす!』
慌てたロドさんは美和さんに突っ込んで行き
美和
『アハハ!バカねぇ!』
右腕が巨大な口に変化して・・・ロドさんを丸呑みにした
ガラデラ
『ロド!岩魔法』
美和
『無駄なのよぉ』
地中から巨大な口が現れて・・・
ガラデラ
『しまった・・・!』
ガラデラさんも丸呑みにしてしまった。状況に頭が追いつかない、二人が死んだ・・・?
キラー
『あなたは人の命を!その程度にしか感じないのか!!キラーパルス起動!』
振動で切り刻む!こんな奴人間じゃない!
美和
『アハハ!私は知りたいだけよぉ?人間はどこまで行けるのかねぇ!』