初病
基本的知識・・・ダウンロード開始
私は誰だっけ?
ダウンロード・・・42%
目を開けると部屋の中、でも何か違和感がある。研究所らしい、私の知識が答える
ダウンロード・・・81%
今私はカプセルの中で様々な知識を頭の中にダウンロードしているらしい。液体の中の筈なのに苦しくない。
何もできないから寝てしまおう
ダウンロード完了
次の工程に入ります
・・・
目が覚めると、研究所は燃えていた。凄く驚いたけど
燃える研究所の中に人が居て、もっと驚いた
造られたばかりでもう死ぬのはヤダ。一生懸命その人に助けを求めた
・・・
次に目が覚めるとベッドの上。私を助けたと思う男性は近くに居た
??
『あなたは誰?』
我雪
『私は尾是我雪。今から貴女は私の養子です』
??
『えっ!?』
この人はいつの間にか私を養子にしていたらしい。戸籍とかどうしたのか
我雪
『そういう事で、今から貴女は尾是我雪の娘、尾是夜帋です』
夜帋
『よかみ・・・?』
私の名前?いや、そうじゃなくて。色々な手続きとか大丈夫なの?
我雪
『夜帋は何も心配する必要はありません。全て父さんが何とかしますよ』
夜帋
『父さん・・・』
我雪
『後の事は後で決めましょう。今は眠っていていいですよ』
・・・
我雪
『夜帋は小学生から始めましょう』
夜帋
『でも私、一般常識は頭の中にダウンロードしたし、少なくとも高校生程度の学力はあるはずだよ?』
例え分からなくても、頭の中を検索すれば大体わかる
我雪
『その見た目では流石に高校生は無理ですよ。せいぜい小学生にしか見えません』
夜帋
『その言い方酷くない?流石に怒るよ?』
我雪
『本当の事を言っただけですよ』
結局、父さんは仕事もあるし、私は小学生として暮らす事になった。
後、気づいた事がいくつかある。私は他人の脳波を見ることができる、他人の脳波を見て嘘を見破ったりもできる機能もある。後、私の他に、自我の無い自我のようなデータがあって、もう一つの思考回路になってる。
私よりも、もう一つの思考回路はとっても頭が良い
そんな事を思い出しながら現在。私は中学生




