戦略性と力
リバーシア
『ちょっと待ってよ!?容疑者ってどういう事!?』
デューン
『黒族が消えた。影亡き者の武器は無い。できるの虚族』
つまり、不死身の黒族を殺したのは虚族しか有り得ないって事?
リバーシア
『別に僕じゃなくても・・・』
ギランダ
『イークワルに虚族が居たのを思い出したからな』
そういえばギランダって・・・確信犯だよね!?僕達の目的とかわかってるよね!?ていうか、ギランダとデューンって事は、この二人は僕と戦ったりしない筈。じゃあ、やたらでかい剣を持ったこの人が・・・
テル
『勝負だ!』
リバーシア
『何で、こうなるの・・・?』
ギランダ
『たまにはクロリアとリバーシアの様子でも見ようと思ったんだよ』
デューン
『リバーシア、僕は反対したからね?』
つまり、事情を知らないのはテルとか言う人か
テル
『行くよ!』
そう言うと体長より大きな剣を片手で持ち上げて、切りかかって来た
ドゴーン!!
リバーシア
『死ぬかと思った・・・』
辛うじて避けたは良いけど、地面が陥没してるよ!?本当に死ぬって!
テル
『ほらほら、ドンドン行くよ!』
ドゴーン! バコーン! ドガーン!
リバーシア
『体技体技』
体技を駆使して攻撃を避けるけど。一撃一撃が一撃必殺なのはまだ理解できるよ?あれ受けたら普通に死ぬし。でも、一撃一撃が早いよ!?ムチャクチャだよ!?重くないの!?
テル
『避けてばかりだと勝てないよ』
リバーシア
『体技』
剣が降りてきた時にスレスレで避けて後ろをとる。そのままの勢いで蹴る!
テル
『甘いよ!』
テルは剣を持ってない方の手で殴ってきた。勿論僕だって殴られるくらい平気だと思ってたけど
ドゴーン!!
ぶっ飛ばされてレンガの壁に叩きつけられた。ヤバい、何本かやられたかもしれない
リバーシア
『まだ・・・死ぬつもりは無いよ・・・!』
テル
『ちょっと力加減間違えちゃったかな、ブレイクみたいに上手くいかないんだよね』
えっ?どういう事!?
リバーシア
『力加減って・・・』
テル
『本気でやったらトマトみたいにぐしゃりだよ?私だってそんな場面見たくも無いし、したくもない』
えっ?えっ!?ちょっと待って!?
リバーシア
『僕の負けで・・・』
テル
『勝負の再開よ!』
終わりにする気は無いみたい・・・
テルが剣を一振りすれば強固なレンガも粉砕。こうなったら、多少狡いかも知れないけど!
リバーシア
『調和術』
この調和術によって影を実体化!変化の応用で僕の影を狼に変化させて、テルの影に噛みつく!
テル
『何これ、動けないよ』
リバーシア
『これで僕の勝ちかな?』
テルの首に呪剣スクエアローグを突きつける。僕だって死にたくないんだよ
シャドウワールドによって実体化された影は上手く扱えないと邪魔にしかならない。テルは影を狼によって固定されてるから、実体も動けないって事
テル
『まだまだだよ!えいっ!』
狼と自分の影を引きずって未だ動くテル。もうやだよ・・・終始力任せなんだもん・・・
リバーシア
『もう動かないでよ!』
呪剣スクエアローグをテルの影に突き刺して、その場所から動かないように!
テル
『調和術』
体に妙な重みを感じると思ったら、そのまま押しつけられて、邪剣スクエアローグの柄に頭をぶつけた・・・
何か意識が・・・
ギランダ
『おいおい、自分の剣に頭ぶつけて気絶なんてするなよ』