子供心と双
イークワルの拠点はレンガの壁で覆われた一つの町みたいになってる。本当はもう少し小さかったりしたけど、カインが躍起になって色々やってたから投石機まであるんだよ。別にどこかと戦争する訳でも無いのに
スランカ
『リバーシアさん!やっと来てくれた!』
そう言いながら寄り付いてくる女の子、とっても暑苦しいんだよね。理由としてはペル・スランカはルート族で猫みたいな姿してる、ていうか二足歩行をする猫って言っても過言じゃないと思う。毛皮が暑いよ
リバーシア
『スランカももう大人だ。もう少し落ち着け』
スランカ
『私はまだ子供ですよ』
その辺はっきり言っちゃっていいのかな・・・
カラクト
『・・・スランカ』
スランカの後ろに居る男の子はペル・カラクト、普段はとても大人しいって言うより人見知りかな?まあ、普段はってところが重要なんだけどね
スランカ
『カラクト、どうしたの?』
カラクト
『本当に頼むの?』
スランカ
『もちろんよ』
スランカとカラクトは外見が凄く似てるよね、双子らしいけど本当に似てるんだね
リバーシア
『俺に何を頼むつもりだ』
スランカ
『世界ワダァグラまでついて来て下さい!』
ああ、狩りって事ね。世界ワダァグラには原生生物が多いからね
リバーシア
『狩りでもするのか?』
スランカ
『もちろんです。そろそろ体を動かさないとなまってしまいそうで』
カラクト
『・・・僕は別にいいけど』
この二人だけだと色々危ないからね、原生生物もだけど外見がまだ幼い二人は(外見が猫だからよくわからないけど)盗賊とかがいたら狙われそう
リバーシア
『わかった着いて行く事にする』
トラメルは既にドルとカインに連れられて拠点の中をフラフラしてるだろうしね
スランカ
『リバーシアさん早く来てね!』
結局世界ワダァグラに戻る事になったよ。この世界は草原が広がってるから結構視界がいい
リバーシア
『二人とも、下手に動いたりするなよ』
スランカ
『それくらい私だってわかってるわよ』
カラクト
『スランカ、僕怖いんだけど』
スランカ
『この世界の原生生物は大して強くないから大丈夫よ』
普段は無害な二人なんだけどね、いざ戦闘場面を見ちゃうと引くしかないよ?本当だよ?
ん?狼が集団で向かってきてる。スランカとカラクトは雑談してて気づいてないよ
リバーシア
『狼の集団が近づいている』
そう言うとスランカとカラクトはそれぞれ武器を構え始めた。カラクトの武器は双剣、スランカの武器は大剣だけど、剣に穴が空いてて軽くしてるんだよね
狼の一匹がスランカに飛びかかってきた
カラクト
『剣技』
カラクトは大きく体を回転させてスランカごと狼を斬りつける、あまり切れ味は良くない剣でスランカも狼も致命傷にはならなかったみたいだけど、斬られた所からは血がでる
スランカ
『操作術』
スランカは自分の飛び散った血を操作して、槍状にすると狼を貫いた
今度は他の狼がカラクトに襲いかかってる、カラクトは防戦一方みたい
スランカ
『剣技』
スランカが大剣を振るうと、斬撃が衝撃波となってランダムに様々な所を切り裂いている。カラクトも狼も関係無しだ
カラクト
『操作術』
カラクトも自らの飛び散った血を槍状に変えると狼に突き刺していく。
スランカ
『やるじゃない』
カラクト
『スランカ、綺麗な赤色が舞ってるよ』
スランカ
『まだ続けられる?』
カラクト
『僕はまだ踊れるよ』
スランカとカラクトはお互いに斬り合って、飛び散った血の一滴一滴が槍になってあらゆる方向から襲いかかってくる。二人とも(自らの血を操作する能力)を持ってるからこその戦い方なんだけど・・・、あまり見栄えは良くないと思うよ?
カラクト
『体技剣技』
スランカ
『剣技操作術』
カラクト
『剣技操作術』
スランカ
『剣技操作術』
そろそろ二人とも限界かな?あまり長期戦に向かない・・・って言うより長期戦出来ないよね?
リバーシア
『二人とも、下がれ。体技』
スランカ
『わかった。カラクト下がるよ』
カラクト
『・・・うん。スランカが言うなら』
スピードステップで狼の群れの目の前にでる。呪剣スクエアローグはぱっと見た感じ長剣だけど、実は弧を描く感じに曲がってるんだよ。だから、この剣は少し違うタイミングで斬られる事になるんだ。対人じゃないと関係ないけどね
リバーシア
『体技体技』
高速移動をしながら狼を切り捨て、移動先で狼を蹴り上げて斬る
狼の群れも僕を敵と見なして襲いかかってきた
リバーシア
『体技体技』
動きの緩急で残像を作り見誤った狼を切断、こっちに来た狼はかわし切り裂く。単純な攻撃は効かないけど、あまり続くと疲れるから
リバーシア
『終わりにしようかな』
呪剣スクエアローグを地面に叩きつける




