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不安と想いはただ静かに積もりゆく。
遅くなりましたっ(笑)
「どうしましたか?山岸さん。」
担任の声が聞こえてくる。
私はただぼーっと放心状態に陥る。
「山岸さん?」
こんなこと聞いてなかった。
雅人は昨日まで私のそばで...横で
微笑んでいたのに...。
「何で...?」
ふいに口から漏れる。
「いや、私も今日聞いたばかりですので
よくは知りません。」
担任は律義に返事を返してくれる。
けど私は頭に入ってこない。
昨日にそんなこと聞いてない。
何で...何で...私に言ってくれないの...?
私は彼女じゃないの...?
何で...っ...。
「何で!!」
「え!?山岸さん!?」
私は教室から出て走っていく。
ただがむしゃらに、無我夢中になって。
雅人を探しに行くんだ。
ただその思いだけで。
私は走りだしたんだ。
あぁいなくなりましたね(笑)