愛しい君の心の中に触れられない。
遅くなりましたっ!
甘さ要素を詰めてみました(笑)
「そろそろ行こうか。」
「うん。」
雅人が声をかけたのは夜空の流星群を見つめて
30分ほど過ぎた頃だった。
「あ、のさ...。」
「ん?なぁに?」
雅人は言いづらそうに口を噤む。
「写真、をさ、撮りたいんだけど...。」
「いいよ?」
雅人にこんなこと言われたのは
初めてだったので快く承諾する。
「じゃ写メで。」
「おっけー♪」
「3.2.1...。」
パシャっと携帯が音を鳴らす。
あ...すごく珍しい...。
「何さ...?///」
「雅人が照れてる...。」
「っ...///だ、だめなの?」
「いや、可愛いなって♪」
雅人は顔が整っていて
かっこいいからなぁー・・・。
なんで私が付き合えたのかも
不思議なくらいだし。
うーん...。
私が頭に疑問符を浮かばせている間に
唇にあたたかいものが触れる。
「ま、雅人?」
「もう一回...。」
何回もの優しいキスが降ってくる。
「好き...大好き...紗奈...。」
雅人は抱きしめながら
か細く囁く。
「私も雅人が好きだよ...。」
夜空の下で"好き"の言葉を伝えあう。
「今日は楽しかった?」
「うん。特に夜空♪すごく綺麗だった...。
また来年も来たいな。」
「そっか。じゃあまた連れてってあげるよ。」
「ほんと?」
「ほんと。じゃ帰ろうか。」
「うん♪」
私は無邪気に笑みを零した。
ただ純粋に雅人と約束出来たことが
嬉しかった。
嬉しかったよ。すごく...すっごく...。
私達は帰りもまた手を繋ぐ。
帰りはただ
たわいのない話をして笑ってた。
私は話しながら幸せそうに笑ってたんだ...。
「じゃばいばい。」
私は雅人に手を振る。
「...ん。ばいばい。」
私は家に入ろうとした瞬間
雅人に呼び止められる。
「紗奈!!」
「雅人?」
「俺のこと...好き?」
「...?好きだよ?それがどうしたの?」
「そっか。じゃあばいばいっ!」
「うん?ばいばーい。」
何が言いたかったんだろう?
ずっと悩んでた。
今でもその真理はわからない。
教えてほしかった...。
雅人は何が言いたかったの?
そろそろ過去編終了ですかね??