君に涙を流しすぎた。
織原 彩人編ですかね...?笑
「じゃあバイバイ。」
「おう!ほな、バイバイ!」
他愛のない話をして家に着く。
手を振って遊士は帰っていく。
その後ろ姿はなんとなく
雅人を思い出させた。
「あれ...何でだろう...。」
自分では理解出来ないあたたかい何かが
頬に流れだす。
「忘れるって言ったのに...。」
何で忘れられないんだろう...?
嫌いになれないんだろう...?
置いてかれたのに...。
一人、家の前で座り込む。
「雅人ぉ...っ!会いたいよぉ...っ!」
「...大丈夫...?...って紗奈ちゃん...?」
ふと顔をあげると織原くんがいた。
「大丈夫...?」
「何でここに...?」
「そんなことより、何で泣いてるの...?
何かあったよね?雅人...くんだっけ...?」
「な...んでそれを...。」
「今、声に出してたからね。
俺でよければ話聞くよ。」
優しく諭すように話しかけられる。
まるで雅人のように...。
「...雅人みたい。」
「雅人くんって誰か教えてくれない...かな...?」
「雅人は...私の...彼氏だった人だよ。」
さっき遊士には話せなかったはずなのに...。
何で織原くんには話せるんだろう...。
「"だった"?」
「そう...。過去形。置いて行かれちゃった...。」
「置いて行かれたって...。」
織原くんは目を見開く。
「話聞いていいかな...?」
「うん...。あのね...。」
私は静かに話しだした...。
暗いなぁー(笑)