心には優しい明かりが灯される。
遊士編ってとこですかね?
「紗奈!一緒に帰らん?」
放課後、遊士に声をかけられた。
「んーいいよ?」
「ほんま?ほな、行こっ!」
ぐいっと手を引っ張られる。
その時ふと脳裏に雅人が浮かぶ。
雅人...。
雅人とも手を繋いだりしてたなぁ...。
って!
忘れるって言ったそばから思い出してどうするの
私っ!!
「紗奈?」
「えっ?」
「どないしたん?」
「な、何が?」
いなくなった彼を思い出してました!
なんて言えないし...。
「めっちゃ悲しそうやけど
何かあったん?」
「う、ううん。何もないよ。」
「ほんま?」
「ほんとだよ。」
心配そうな目を向けてくる。
嘘をついている私としては少し良心が痛む。
「なら、えーけど...
何かあったんやったら俺でよかったら
話、聞くからな?」
「うん、ありがとう。」
遊士は私をほんと心配してくれてるんだ...。
優しいなぁ。
「ほな、その話はもう終わりや!
それとっ!」
「それと?」
「紗奈は笑ったほうが可愛いから
もっと笑え!」
笑顔でそんなこと言われても...///
「可愛くないよ...///」
「可愛いから自信持てって!」
「...うん///」
「よし!」
暗かった私の心をあたたかくしてくれる。
太陽みたいな君。
いつか雅人のこと話せたらいいな...。
遊士にはなんとなく嘘をつきたくないよ。
あんな優しい目をしている人には...。
遊士はすごく関西弁(笑)
うちも同じですが(笑)