離れられない運命。
頑張ったb((キリッ
綺麗にクリーニングした制服を身に纏い
自然と背筋がのびる。
「今日から高2かー・・・。」
少し気合をいれて家を出る。
私が通っているのは桜之塚高校。
名の通り春には桜が満開になる。
「クラス表は...っとすみません。」
トスっと誰かにぶつかる。
「いえ、大丈夫ですか?」
ふと顔をあげると"雅人"がいた。
「雅人...?」
「え...?」
「雅人でしょ?やっと会えた...。」
私は少し涙ぐむ。
「雅人...?俺は雅人って人じゃないよ?」
「え...?」
雅人じゃない...?
顔がそっくりで黒髪、雅人と一緒なのに...?
「俺は元2組、織原 彩人。」
「あ、私は元8組、山岸紗奈。」
「元8組だったら俺のこと知らなくても
当たり前だね。」
優しい微笑みを向ける。
雅人と瓜二つだ...。
「校舎違うしあわないもんね。」
「そうだね。」
校舎は2組と8組は端と端だから
会うことはまずない。
じゃなければ私がもっと早く気付いてたはずだ。
こんなに雅人に似てるなら...。
「んじゃ、改めてよろしく。」
「え...?」
「だって紗奈ちゃんは2年6組に名前があったよ?
俺、6組だもん。」
「そうだったんだ。よろしく。」
そういって握手をかわす。
まさか雅人そっくりな人がいるなんて...。
忘れたくても忘れられない運命なのかな。
疲れたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ((