おまけ 多鳩神社での出来事
これは妖華が気絶し八咫烏が妖華を神社に運んでいった時のお話である。
太陽照りつける朝の時間。一話の八咫烏が空を飛ぶ。
その背には名も分からぬ少女が乗っていた。
「ぜぇ、ぜぇ……やっぱり童を乗せて飛ぶのはきついわい。なんで妾がこんな目に……いや妾が言い過ぎたせいじゃな……これが自業自得というやつじゃな」
文句をたれながらも彼女が落ちないように時々背中を確認しながら安全運転で運んでいる。
「今日も暑いのう…………いやまて! このままだと童が大変なことになる! 見た感じ暑さにめっぽう強いわけではないろうし、いくら妖魔であってもこれは死ぬ!」
八咫烏は全速力で目的地を目指し飛んでいった。
途中落としかけたりぶつかりかけたりしたが一応五体満足で多鳩神社に到着した。その頃には昼を過ぎ俗に言う飯の時間であった。
「あ゙ぁ……疲れたわい。にしても起きんのぉ。肝が据わっているのか、ただ馬鹿なだけなのか……まぁ、よい。この童どうしようかの? ひとまず境内に寝かしとくかの」
八咫烏は境内に御座をしきその上に妖華をころばした。それでもやはり起きない。
「なんで起きんのじゃ、こやつは? やはりただの馬鹿じゃな。ううむ、にしても細いのう。ちゃんと喰っておるのか? それにこんなちっこいのに妖気だけは一丁前に多いのう」
八咫烏はニヤッと笑い。
「こりゃあいいもんを拾ったわい。それに妾を少しでも騙すぐらいじゃし腕も立つ。こやつを信徒として面倒見ちゃれば面倒事が一気に片付くわい。今ある依頼はっと……うむ、祠依頼と妖魔討伐じゃな。ひとまず実力を測るためにも討伐に向かせるかの」
──グゥッ
そんなことを考えているとどこからか腹が減ったのか地に響く大きな音がなった。
「うむ? 腹が減ったのか? でもこやつはまだ寝とるしの……まぁ、腹が鳴るということは元気な証拠じゃ…………うむ、暇じゃな」
八咫烏は暇になったのか妖華の頬をつついたり引っ張ったりして遊び始めた。
「ほれ、はよ起きろー。はよ起きんと会議の時間になるぞー。このまま置いてくぞー」
「ううん…………? んぁ……? ここどこだ?」
最後まで読んでいただきありがとうございます。
初めてのおまけでしたがいかがでしたか? 楽しんでいただけたなら良かったです。
それでは次回も是非読んでいってくださいね。




