新規レアガチャ1000連無料!
注意:微グロ表現が作品を通していくつかあります。
ぐちゃっ
・・・まただ。
「上官、転生者の降魂に成功いたしました。」
「よし。ステータスの開示と確認を行え。」
「・・・全ステータスEランク相当で、スキル無所持です!」
「ふっ、魂を破棄しろ。放流で構わん。」
「は!」
ぐちゃっ
もう何度目だ・・・
「上官、転生者の降魂に成功いたしました。」
「よし。ステータスの開示と確認を行え。」
「・・・全ステータスEランク相当で、スキル無所持です!」
「ふっ、魂を破棄しろ。放流で構わん。」
「は!」
ぐちゃっ
もう。無理だ。
「上官、転生者の降魂に成功いたしました。」
「よし。ステータスの開示と確認を行え。」
「・・・全ステータスEランク相当で、スキル無所持です!」
「ふっ、魂を破棄しろ。放流で構わん。」
「は!」
ぐちゃっ
やばい。意識が・・・
魂でも意識がなくなることってあるんだな・・・
「上・・・転生・・・・・・しまし・・・!」
「・・・ス・・・開示・・・・・え。」
「・・・・・・ータス・・・・で、スキル・・・・です!」
「かま・・・・・・しろ。」
「・・・!」
ぐちゃっ
・・・
「・・、・・・・・・・・・・・・・・・!」
「・・・。・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・、・・・・・・・!」
「・・・・・・・・・。」
「・・!」
ぐちゃっ
・・・
・・・・・・・・・・
ぐちゃっ
・・・
・・・・・・・・・
ぐちゃっ
・・・
・・・・・・・
ーーートロフィーを獲得しましたーーー
ーーー『白銀体験・鎮魂歌』ーーー
ぐちゃっ
・・・
「・・・・!」
「・・・・・・・・!!」
「・・・・!・・・・・・・・!!!」
・・・
・・・
「はっ!」
俺はようやく目を覚ました。
「おはようございます。」
扉が開かれると、そこにはメイドが立っていた。
足先にまで届くような黒髪をしたメイドだ。
艶のある長い黒髪は、もはや純白にさえ見えるほどに煌めいている。
そしてその黒髪は、彼女の透き通るような肌の白を際立たせている。
イメージ通りのメイド服で肌の露出は多くないが、肌にラメでも入ってるのか、宝石のようにも見える。
特に、ニーハイが食い込みムギュッと持ち上がった所謂絶対領域は、たわわと表現してもおかしくないほどに・・・・・・
「おはようございます。」
メイドは再び言う。
太ももの艶に気を取られていた俺は焦りながらも返事をする。
「おはようござっます!!」
「長い夢でも見ていたんでしょうか?」
ああ、これは本当にその通りなんだが、なんて言うべきか。
「・・・ええ、とても長い夢を見てました。」
「あら、如何様な夢を?」
「えー・・・無限に死ぬような・・・夢、ですかね。」
何ヶ月も死を繰り返したのだ。碌な言葉が出てこない。
俺は未だに白いモヤに囚われているかのようにボーッとしていた。
「えっと。ここはどこなんでしょうか。」
俺はメイドに尋ねた。
「ここはアスタリア王国に所属している第二水城となるアズ・アスタリア城です。そしてその内の迎賓宮なる場所です。そしてその内の国内賓棟なる場所です。そしてその内の・・・」
聞き慣れない文字や言葉が飛び交うあまり、俺は手を振りながら説明の中断を促した。
「あー、結構ですありがとうございます!そこまで言っていただければ十分です!」
「失礼いたしました。先様のご体調が芳しくなさそうでしたので、現在までこちらにて看病いたしておりました。ご気分の程はどうでしょう。」
最悪だよ・・・なんてのは当然言ってはいけない。例え1000回の死を経験した直後でもだ。
「体調に関してはよく休めた感じ、です。」
事実、気分はともかく体調は万全そのものだった。
「でしたら此方も喜ばしい限りです。」
・・・あー、この子の喋り方、仕事を思い出すわ。
「あの、お手数ですが・・・話口調を変更していただけないでしょうか・・・」
売り言葉に買い言葉の要領で自分の言葉まで硬くなる。
「わかりました。とはいえ私は元より女中の一族なので、友人のような口調で会話をした機会がありません。なので可能な限り、とさせていただきます。」
「え、一度も?やっぱ失礼な言葉を使うと打首になるんですか?」
「はい。王への失言に類する発言と捉えられると最大三親等まで処刑の対象となります。なので、言葉遣いは家庭内でも同様のものしか使用できませんでした。」
三親等っていうと、ほぼ一族丸々みたいなものだ。
「嫌な国に生まれちまったってわけだ。」
「処罰の対象を報告しなかった場合も処罰の対象となります。謁見室にて報告に参ります。」
「え、俺も処罰の対象なの?」
「はい。来賓者なので適用されない法律もありますが、王国及び王への侮辱行為は変わらず適用されます。」
(ここで殺されたらたまったもんじゃねぇ。)
慌てた俺はどこか逃げようと部屋内を見渡したが、隠れられそうな壺を見つけたところでメイドに腕を引っ張られ、外に連れ出されることとなった。
そして、それから5分間城内を歩いたところでメイドは立ち止まる。
見上げると目の前には極巨大な男がこちらを見つめ立っていた。
数秒ほど無言で見つめ合うと、大男は俺に無表情でこう言った。
「死刑。」
初めての長編小説となります。
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