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監禁恋愛  作者: 三月兎
1/1

最近のストーカーってこんなもんなのか?

この作品は作者の文才の関係上、凄まじく下らないです。

それでも『文才なんて関係ない!何かを書くことに意味があるんだ!』

なんてカッコイイこと言ってくれる方は、後悔することを胸に刻んでおいてから見てやってください。

暗い夜道。


時刻は既に、午前二時を三十分も回っている。


頼りになる灯りは、チカチカと点滅する街灯しかない。


あと五時間もすれば、早くから登校する学生達や、仕事に向かうサラリーマンやらで、ガヤガヤと忙しなく行き交い始めるのだろうが、今はそんな騒音はまるで聞こえない。


聞こえるのは自分の足音と、街灯に群がる小さな虫の羽音、


それに――――



いつもの様に自分の背後から微かに聞こえている足音のみだ。


そう……


俺がこんな真夜中に散歩をするのは、いつもの事なのだ。


特に理由という理由はないのだが、なんだか眠れないので暇潰しに散歩しているだけだ。


後ろからの足音に気付いたのは、今日だったか、昨日だったか、はたまた何ヶ月も前だったか……


兎に角いつの間にかだったのは確かだと思う。


特に意味もなく夜道を散歩していたら、特に意識するでもなく偶然足音が聞こえてしまった。


その程度だった。


というか、そんなの所詮は過去の事だ。

少なくとも人間である以上、いくら過去の事を考えたって戻れるわけではないというのは、とりあえず人間である自分が一番よくわかっている。


だが、今日はなんとなくただ歩いているのも暇になったので、少し遊んでやろうかと思い、俺は後ろからは見えないくらい小さな笑みを浮かべると、一瞬立ち止まり、いかにもわざとらしく大きな一歩を踏み出す。



パタパタパタ――――



立ち止まる。


勿論、もう足音は聞こえない。


今度は、大きく体を伸ばすフリをしながら、一歩踏み出す。



パタパタ――



どうせストーキングをするなら、もっと気付かれない様にする気はないのだろうか……?


いや…………

特に何もしてくるわけでもない様なので、わざわざ気付かれない様にする意味もないのかも知れない。


立ち止まってそんなことを考えていたら、不意に足音が近づいて来るのが分かった。


『もしかしたら後ろから刺されるかもしれない』


『何かの薬品を使って意識を失わせて、どこかに連れて行かれるのかも知れない』



足音が一歩、また一歩と近づいてくる度に、様々な可能性が脳内に次々と上げられていった。



パタパタパタ――――――――――



徐々に距離を縮めてくる。



ピタ――――



ついに真後ろに来たか……


「あの……」


何をされるのかと思っていたが、何故か声を掛けられてしまった……


「なんですか?」


そう言って振り向いた目線の先には、俺よりだいぶ身長の小さい少女が立っていた。


「あの、名前何て言うんですか?」


水上明(みかみあきら)


少女からの予想外の質問に一瞬戸惑ったが、わざわざ隠す必要もないと思ったので、正直に答えてやると、彼女は、こほん、と軽く咳払いをすると、突然自己紹介を始めた。


「初めまして! 綾川芽衣(あやかわめい)と言います! 年齢は14歳で、身長は146cm、スリーサイズは、上から63、52、66、趣味は明さんをストーキングすることです!」


全てを一息で言い終えると、頭を深々と下げた。


……というかコイツ、俺と年齢が一つしか違わない上に、趣味がストーキングだとハッキリ言いやがった。


「んで、俺をストーキングすんのが大好きなロリストーカーさんが、なんで突然俺の前に出てきたんだ?」


先ほどの少女……もとい芽衣のハッキリとした口調に答える様に、俺も思ったことをハッキリと言い放つ。


そうするのが一番な気がしたからだ。


「何言ってるんですか!? 全然ロリなんかじゃないですよぅ……」


そういう彼女の容姿は、完全にロリだった。


「じゃなくて……、ストーキングだけじゃ我慢出来なくなっちゃいまして……」


「ならどうするつもりなんだ?」


「好きになってもらいます!」


意味不明なことばかりぬかす(ロリ)小娘だと思った。


「俺のことストーカーしてた奴を好きになるとでも思うか?」


「だから『好きになってもらう』って言ったじゃないですか♪」


やっとこいつの目的が理解出来てきた気がする。


つまり、なんらかの方法……まぁ、主に洗脳やらなんやらを施して、好きになってもらうつもりなのだろう。


「どんな施設で洗脳するんだ? 滅菌室みてーな真っ白な部屋か? それとも完全防音ガラスの張った色々と危ない機具の置いた地下室か? 場所によっては付いてってやらんでもないぞ?」


そんな冗談めいたことを何と無く言うと、芽衣は不意に満面の笑みを浮かべて抱きついて来た。


俺はやはり何と無くで、腰辺りに纏わり着くツインテな頭を撫でてやると、ころころと喉を鳴らし始める。


「痛いのは一瞬ですから、安心してくださいね♪」




「はっ……………………!!!!」

















俺は闇に堕ちた。

監禁恋愛 第一部『最近のストーカーってこんなもんなのか?』どうでしたでしょうか?

凄まじい耳レイプならぬ、眼レイプに耐えて頂いたことを深く感謝します。

色々と忙しい時期なので、次の更新がいつになってしまうかは不明瞭ではありますが、勿論まだお話は続きます!

では、また会う日まで・・・

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