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登場人物

◆人間


(ディー) 雅鳳(ヤーフォン)

本シリーズの主人公。融国の生き残りで末の王子。

両親と兄弟姉妹に加えて居合わせた武官や使用人に至るまで目の前で皆殺しにされ、そのトラウマを胸に鬼人の駆逐を誓った。その後は元気に清く正しく成長し、立派な青年に。

正体を隠して近づいてきた麗花の色香に無事惑わされて童貞を卒業し、しめやかに情緒を狂わされる。仕方ないね。そういう運命なんだからね。

・故郷滅亡後は田舎の茜一族の村に匿われた。共に育った穐津とは兄弟同然の仲。というか念のため村外の人間に対しては王子だということを隠して兄弟設定にしていたので、今でも二人きりのときは大哥(にいさん)と呼ぶ。

・弁當ら蘭氏への差別感情はあまりない(むしろ鬼人殺しの先達なので尊重の構え)が、それはそうとして物理的に汚くて臭いのは正直どうにかしてほしいと思っている。

・鋒一族の忠義をありがたく思っているし瑠璃を妹みたいな感じで認識している。

・復讐のために武芸の訓練にめちゃくちゃ励んだので剣の腕前はそこそこ。

・モチーフはカラスアゲハ。色は黒。


(シー) 穐津(チュウジン)

主人公の相棒兼兄分。融国の武家の一族。生真面目な性格。

滅亡時はまだ若く仕官前だったために自身は難を逃れたが、武官の父と兄、宮殿務めの侍女であった母をまとめて失っている。その後は親戚の家で育てられた。

・雅鳳の第一の臣下を自負。あくまで部下として一線引いておきたいので、兄さん呼ばわりは些かくすぐったいです。

・弁當ら蘭氏の有用性は理解しているがあまり王子に近づかないでほしい……というのが本音。別に悪気があるわけではない(むしろこの感覚こそがスタンダード)。なんで瑠璃があんなに彼に構いたがるのかさっぱり理解できない。

・鋒一族は共に王子を護る仲間、とはいえあくまで陰で暗躍するのが貴殿らの務め。あまり出しゃばらないでいただきたい。

・それはそうとして瑠璃はかわいらしい。暗殺者などより只人になってほしい。

・王子のためにも早く麗花を処断するべきだと思っている。……魅力的なのはわかるし。

・槍使い。もともと武官を目指していたので腕前は相応。

・モチーフはアキアカネ。色は赤。


弁當(ビェンダン)(姓はない)

蘭氏という妖術師の青年。まだ若いがいろいろ苦労しているのでやや老け顔。

掟で決まった場所でしか水浴びや洗濯ができないので、基本的に身だしなみは極めて不衛生。おおよそ浮浪者同然。一応、ちゃんと風呂入って石鹸で洗って髪も整えてまともな服を着ればそこそこ見られる容姿にはなる、かもしれない。

・一応出生地は融国だが、孤児だったし蘭氏の師匠|(故人)に拾われて諸国を回っていたのでとくに親近感はない。

・鋒一族、というより胡爵の専属毒師であった関係で仲間入り。基本的に有能なので雅鳳には重用されているが、穐津らの忌避感もわかっているのであまり居心地は良くない。でも差別されることはもう当たり前すぎて慣れているのでそんなに苦でもない。

・まったく臆さない瑠璃には度肝を抜かれ、そのまま惚れてしまっている。距離感おかしいの本当に勘弁してくれ穢れが移っちまうだろ……!ってなってる。

・麗花の色香に唯一まったく惑わされない人。エロいのはわかるけど好みじゃねえ(というより、自分とどっか似てるなって感づいてしまった)。

・斧使い。用途別に二本所持。戦闘もできるが補佐|(薬や毒の調合、治療、妖術による回復、捕縛や罠作り、占術etc)はもっと得意。基本的に蘭氏は他人と組むことがなく一人ですべてこなさなければならないため、地味に多芸。

・モチーフはハナカマキリ。色は白。


(フォン)瑠璃(リゥリィ)

雅鳳一派の紅一点。融王家に仕える暗殺者・鋒一族の少女。といっても養子だが、一応もとから遠縁ではある。

明るく真面目で押しが強くてほんわかしている自由人。パーティ最年少。

・雅鳳様は憧れの人。だって恰好よくて歳上で王子様だもん。融国復興のお手伝い、がんばります。

・穐津さんは頼りになるお兄さん。いつも肩凝ってそうな顔してるけど。

・お祖父様は師匠。言うことは絶対順守。怖くてめちゃくちゃ頼りになるけどもういい歳だし、安心して引退してもらうために自分が早く一人前にならなくちゃ、と思っている。

・弁當はどうしてそう卑屈なの?あなたはとっても頼りになる善い人だよ!|(悪気ゼロ超至近距離での主張)

・麗花さんはすっごくきれいで、女の私もついうっとりしちゃう……。

・毒入りの匕首(ひしゅ)使い|(「あいくち」ではない)。戦闘力はお祖父様に次ぐレベルで、奇襲が得意。

・モチーフはブルービー(ナミルリモンハナバチ)。色は青。


(フォン)胡爵(フージュエ)

雅鳳パーティ最年長の老人。御年八十一歳、総白髪に長い髭という仙人めいた容貌。眉毛で眼が隠れている。

厳格で気難しい人物。経験豊富な年長者として雅鳳の指導者的な立場にあるが、わりとちょくちょく意見が対立する。

・王子を陰から守り続けてやっと融国復興に動き出したはいいが、まだ若造ゆえ考えが甘いと感じている。

・穐津はもっとしっかりしろ。

・弁當は職人に徹していればよろしい。瑠璃にちょっかい出すんじゃない。……瑠璃の方が出してる?……ああもう……。

・瑠璃はまだまだ半人前で危なっかしいので厳しく指導せねばなるまい、あまり厳しくしすぎて泣かれるのは困るが自分が死ぬまでにきっちり一人前にせねば、のちのち困るのはこの子自身なのだ。一度この道に踏み入れたら暗殺者以外の人生などありえないことだと鋒家に拾われた瞬間からあの子も理解している。仕方があるまい、他の生き方など教えようがなかったのだ、自分だってそれしか知らずに生きてきたのだから。(意訳:孫かわいい)

・麗花は使いようによっては隠し玉にできるが、肝心の王子が惑わされまくってて面倒なのでとっとと始末したいと思っている。

・武器は毒入りの暗器数種類を全身に隠し持っている。さらに仕込杖など。戦闘力は随一だが本人曰く全盛期よりは腕が落ちているらしい。さすがに歳で持久力はないのでスピード特化型。

・モチーフはスズメバチ。色は黄色。



◆鬼人


麗花(リーファ)

本シリーズのメインヒロイン。麗花というのは玄陽につけられた字で、本名は不明。白鬼族の女。

いろいろあって奴隷の身分から帝の寵姫となるが、いろいろあってなぜか彼の許を離れ、かつて自分が命を救った人間の王子=雅鳳の前に現れた。

常に微笑を浮かべている胡散臭い女。生まれ持った美貌と身体とロリ声を武器にあらゆる男を誑し込むが、ぶっちゃけ自分から誘惑したことはほとんどなくて大抵は男のほうが勝手に堕ちているだけである。美しさは罪。存在さえ罪。

珍しい二対角だが、いろいろあって片側の角は失われている。折れた角は帝が所有している。

とにかく人生が波乱と混沌とエロスに満ちている困った女。本当は自分が一番困っている。誰か助けて。

・表のモチーフはダリア。花言葉は「優雅」「裏切り」ほか。

・裏のモチーフは……。


玄陽(シュエンヤン)

姓は(グィ)。黒鬼族。

先の鬼人王月季(ユェジー)の十七子|(男子のみで数えているので、姉妹を含めるともっと大勢いる。ほとんど腹違い)として生まれ、末子ながら次の王位を約束されていた寵児。ところが色々あって正式な継承を待つことなく、父ならびに他の王族すべてを皆殺しにして玉座を得た。

そののち融を含む人間の国を幾つか攻め落として大国を築き、現在は皇帝を称する。滅ぼした人間の国はだいたいまるごと支配下に置いている感じ。そもそも鬼人の絶対数が少ないため、役人のトップのみ鬼人を配置しているような状態。

いくつかの理由から幼少時より猜疑心の塊で、クーデター以降もしょっちゅう側室やら臣下を疑っては処刑している暗君。……よく国保ててるな?

麗花の角を圧し折った張本人であり、今も大事に懐に抱いている。字をつけたり傍に置いたり御行に随伴させたりとその寵愛ぶりは間違いなく、もし彼女が身分の低い白鬼でなければ正室にしていたのかもしれない。

・殿上人なので自分で戦うことはあまりないが、有事の際はどでかい大剣を振るう。なお身長は鬼人でさらに大柄な部類のため3m近い。漆黒の肌にトゲトゲしい鎧をまとった姿はまさにラスボスの貫禄。

・モチーフは十七本目の黒いバラ。花言葉は「憎悪」「あくまであなたは私のもの」ほか。


天雄(ティエンシオン)

姓は(ウー)。青鬼族。貴族。

月季王のころから王家に仕える武官で、玄陽の王子時代には彼の近衛を務めていた。クーデターにも右腕として参加。疑い深い玄陽にとっては数少ない心を許せる側近。

鬼人は近親相姦も一般的に行う習俗があり、妹の(ジン)を恋人として愛していた。しかし彼女は蘭氏によって角を奪われて殺されてしまった。以来かなりの人間嫌いで、中でも蘭氏をとくに激しく憎んでいる。

ついでに側近として帝の傍にいたせいで同じく傍に侍らされていた麗花に対しても歪んだ感情を抱いている。美しさは罪。

・棍棒使い。といっても長槍サイズの鉄棒の先端にでっかい鉄球がついてる感じの、言うなればスマートな金棒を得物とする。ちなみに身長は鬼人なので2m越え。つまりリーチがえぐい。

・モチーフはトリカブト。花言葉は「騎士道」「人間嫌い」「復讐」ほか。


燎円(リャオイェン)

姓未定。赤鬼族。貴族であり玄陽の側室。

・モチーフはシクラメン。



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