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あなたは世界で一番強いヒーローになりたいですか?(注)ただしアホになりますが・・・  作者: かたりべダンロー
最終章

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阿多の告白

良かったら、読んでいって下さい。


最終話です。




ヒーローと怪人の戦いは終結した。ヒーロー達は怪人達に勝利したのだ。


この事により、怪人による犯罪は、ほぼ皆無となり、人類は怪人からの支配を免れる事となった。


S市の人々は後に、川中橋の戦いの事を知る。そして、この戦いで命を懸けた英雄仮面同盟のヒーロー達を称賛した。


しかし、一番の功労賞であるキモクサマンの活躍は、伏せられる事となる。これは、嫌われ者のキモクサマンが突如、世界を救ったなどということになれば、世の中混乱すると、駄段の判断があっての事だ。


その一方で、駄段は世界を救ったヒーロー達のボスということで、世界中から絶賛された。噂では、モテにモテまくったらしい。女の子と最大で八人同時に付き合っていた様だ。


そして、世の中が平和になった今、あの男が目を覚ます・・・。




阿多が目を覚ますと、そこは知らない天井だった。身体中が痛い。阿多は痛みを感じながら、自分の身体に視線を送る。


全身、包帯でグルグル巻きにされている。そして、白いシーツのベッドの上に寝かされている。ここは、ひょっとしたら病院なのか、阿多はそう思いながら、周りをキョロキョロと見渡す。


誰もいない。やはり、ここは病院の個室なのか。阿多はこれまでの事を思い出そうとする。


怪人との戦いはどうなったのだろう。阿多はキモクサマンの時の記憶がない。自分が生きているということは、怪人との戦いに勝利したのだろうか。


阿多がふと、そんな事を思っていた時、この部屋に誰かが入って来る。愛花であった。


「あ、愛花さん!何で、ここにいるの?」


キモクサマンに変身している所を見られたはずなのにと、阿多は不思議に思い、ベッドから身体を起こす。


「だって、阿多くんが怪我してるからでしょ。だから、来てるんだよ」


愛花は微笑みながら、阿多を見つめる。阿多は困惑して話を進める。


「だって、僕がキモクサマンだって・・・」

「えぇ、知ってるわよ。だって、貴方が必死で怪人達と戦っている所を見てたからね」


阿多はますます混乱し、愛花に質問をドンドン投げ掛けていく。愛花はニコニコしながら、それにドンドン答えていく。


そして、阿多は彼女が全てを知ってしまったんだと理解する。彼は言おうと決断していた言葉を、とうとう口にする。


「愛花さん、僕は知っての通り最低のヒーローです。それでも、貴方の事が好きです。こんな事を言える立場じゃないんですが、僕の彼女になって貰えませんか?」


愛花は阿多をじっと見つめ、しばらく沈黙する。


「最高のヒーローの間違いでしょ!これからも阿多くんの彼女として、よろしくお願いします」


笑顔の愛花が阿多に抱き付く。阿多は顔を真っ赤にして、オロオロする。


「お取り込み中、邪魔して悪いな」

このタイミングで、いやらしい顔をした駄段が病室へと入って来る。阿多と愛花は照れながら、さっと離れる。


それから、阿多と駄段は、川中橋での戦いの事を話をする。ブラックハートの事、怪人の事、積もり積もった話で二人は盛り上がる。その話を愛花は笑顔で聞いている。


「キモクサマンが世界を救った事、秘密で良かったのか?今からでも、事実を訂正する事が出来るが・・・」


駄段は阿多に確認するように訊ねる。


「世界を救った英雄なんて、僕のキャラじゃないです。キモクサマンの事は、今のまま秘密でお願いします」


阿多は軽く言葉を返す。そして、阿多は左手のブレストを外し、手に取り見つめる。


「駄段さん、キモクサマンのブレストをお返しします。もう、僕には必要ありません。守るべき人が出来きましたし、今の僕は弱くはありません。ブレスト無しで、みんなを守れる男になります。アホではなく、賢い男に・・・」


駄段は、阿多から手渡されたブレストを受け取る。そして、無言で頷く。




それから、数ヶ月後・・・・。



街で変態科学者が、色んな人にナンパ師の様に声を掛けている。しつこい様子で、みんなから断られ続けている。


この男の名前は、駄段健三と言った・・・。何て声を掛けているのだろうか?


きっと彼は貴方に、こう声を掛けて来るだろう。



「あなたは世界で一番強いヒーローになりたいですか?(注)ただしアホになりますが・・・」と。










長い間、読んで頂き、ありがとうございました。

本当に読者さんのおかげで完結出来ました。


次回作も面白い作品を書きますので、よろしくお願いします。


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