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あなたは世界で一番強いヒーローになりたいですか?(注)ただしアホになりますが・・・  作者: かたりべダンロー
最終章

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愛を滅ぼす力

良かったら、読んでいって下さい。





長い黒髪を風になびかせながら、ブラックハートはキモクサマンへと攻撃を仕掛ける。黄金の闘気に包まれたキモクサマンは、直立不動でそれを迎え撃つ。


ブラックハートの拳の連打が放たれる。キモクサマンも負けずと、パンチの連打で対抗する。激しい衝撃音がぶつかり合う。


が、次の瞬間、ブラックハートは血を吹き、後方へと吹っ飛ばされる。そして、仰向けに豪快に倒れる。


ヒーロー達の顔が一変する。絶望のどん底にいた表情から、希望に満ちた顔へと変わっている。愛花も周りの変化に気付き、再び橋の上の戦いへと目を向ける。


ブラックハートはゆっくりと身体を起こす。怒りで小刻みに震えている。そして、鬼の様な形相でキモクサマンを睨み付け、怒鳴り出す。


「クソ、クソ、クソォ!何が愛だ!吐き気がする!ムカつく!恨め、人間を!怒れ、殺せ!許すな!もっと、もっと俺の憎悪よ、膨らめ!奴を滅ぼせ!目の前の敵を八つ裂きにしろ!」


ブラックハートの全身を覆った黒い闘気が濃くなり、広がっていく。その黒い霧は、まるで生き物の様にうねり出し、キモクサマンを襲い始める。


黄金のキモクサマンは、その黒い霧へと身を投げ出す様に突っ込んで行く。黒い霧がキモクサマンの姿が見えなくなるくらいに、すっぽりと埋め尽くす。


ドンという爆発したかの様な大きな音が、霧の中から聞こえる。すると、霧の中から一体の人影が放り出される。


ブラックハートだ。またもや、怪人はキモクサマンから攻撃を受け、吹っ飛ばされる。そして、頭から地面に叩き付けられる。


キモクサマンは、ゆっくりと黒い霧から姿を現す。そして、目の前の怪人のボスをじっと見ている。ブラックハートもゆっくりと立ち上がり、市街地側の方へと視線を移す。


「許さぬ、許さぬ、許さぬぞぉ!キモクサマン、貴様の力の根元を奪ってやる!そのクソみたいな愛の力を使えなくしてやる!」


ブラックハートは全身の力を掌に集め出す。両方の掌に強い黒い力が結集される。そして、呪うような怒りのこもった視線は、市街地側にいる愛花に注がれる。


「俺の最大の技で殺してやる!だが、獲物は貴様ではない。意味が分かるか?キモクサマン!」


ブラックハートは両手を伸ばす。集まった黒い光が輝き出す。


異変に気付いた駄段が慌てて、叫び出す。


「いかん!ブラックハートめ!こっちにビームを放つ気だ!目標は愛花さんだ!ワシでなくて、ホントに良かったぁ。いや、というか、隣にいるワシも巻き沿いになるではないかぁ!止めろ!止めるんだぁ!」


その声を受けて、ウインドキッドが冷静に諭すように話す。


「駄段さん、心配しなくても大丈夫です。あれが飛んで来たら、ここにいる全員助かりません。みな、死にます」


「ヒーロー達、盾だ。みなの能力で盾を作り、あれを防ぐんだ!ワシを守るんだ!」


駄段はブラックハートを指差し、後ろのヒーロー達へと指示を送る。


「駄段さん、無駄です。それは、飛んで来るライフルの銃弾を、ティッシュで防ごうとするようなものです。私達の盾はそれほど無力です」


ウインドキッドは、再び冷静に駄段に返す。


「嫌だぁ!勝ったと思ったのに、それはないぞ!卑怯だぞ、ブラックハート!考え直せ!」


駄段の悲鳴声に似た叫びが、虚しく辺りに響いていた。





読んで頂き、ありがとうございました。

あなたと僕の小説力が、向上していきますように!

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