海の底
良かったら、読んでいって下さい。
「あああああ、ワシのスマートフォンが海の底に・・・」
駄段は泣き叫びながら、その場にうずくまる。スタアボウイがポンポンと駄段の肩を叩きながら励ます。しかし次の瞬間、駄段は目をカッと見開き、振り返る。
「こうなったら、アイスギャルよ。世界の平和の為に服を脱いでくれ!」
駄段がアイスギャルに襲い掛かる。しかし、駄段の腹にアイスギャルのパンチが炸裂する。
「ほうっ・・・」
駄段は苦悶の表情を浮かべ、再びうずくまる。
「次やったら、ホントに凍らせて海の底よ」
アイスギャルは苦しんでいる駄段を見下し、吐き捨てる。ヒーロー達も同情の余地無しと冷たい視線を駄段に送る。
「ぬおおお、ワシは負けん!こうなったら、愛花さん!君が服を脱いでくれえ!」
駄段は気力を振り絞り、今度は愛花を襲う。
「いやああああ」
愛花の悲鳴が辺りに響く。駄段の手が愛花に触れそうになったその時、駄段の足が凍り付く。
「へ・・・・」
駄段は凍り付いた自分の足を見て、アイスギャルの方を見る。そして、自分の足を凍らせたのは彼女だと確信する。
「このエロジジイ。海に落としてやるわ!」
アイスギャルはそう叫ぶと、足の凍った駄段を担ぎ上げ、海に投げ込もうとする。
「いやだあああ。ワシは世界の平和の為に良かれと思ってしただけなのに。助けてくれー」
駄段は号泣し、アイスギャルに命乞いをする。しかし、アイスギャルは聞く耳を持たない。まさに、駄段を海に放り込もうとした瞬間。
「すいませーん!イナズマダンディーがエロ本を隠し持っていまーす!」
スタアボウイがイナズマダンディーを指差す。アイスギャルはその声に反応し、駄段を海に落とそうとする手を止める。そして、イナズマダンディーは体で見えなくなる様にエロ本を抱えて隠し、怒って叫ぶ。
「言うなッス!」
次の瞬間、駄段がイナズマダンディーの方を見て、叫ぶ。
「イナズマダンディー、そのエロ本をよこせ!」
「嫌ッス!自分、この戦いが終わったら、このエロ本をゆっくり見ようと思ってたッス!大事なエロ本ッス!これは譲れないッス!」
イナズマダンディーは激しく抵抗し、エロ本を離さない。 駄段はアイスギャルに担がれたままの状態で、イナズマダンディーに話し掛ける。
「イナズマダンディーよ。君のエロ本を宇宙の平和の為に使えば、君は宇宙のダンディーになれる。どうか、君の為にそのエロ本を譲ってもらえないか?」
イナズマダンディーは身体から電撃を放電し、宇宙のダンディーと言う言葉を何度も復唱する。そして、担ぎ上げられている駄段をじっくり見て、口をゆっくりと開く。
「駄段さん、自分は最初から決めてました。このエロ本を宇宙の平和の為に使おうって・・・」
イナズマダンディーは、海に投げ込まれそうな駄段にエロ本を渡す。駄段はエロ本を受け取ると、ウインドキッドに向かって叫ぶ。
「今だ!ウインドキッドよ!このエロ本をキモクサマンに届けるんだ!」
ウインドキッドはハッと返事をすると、エロ本を風に乗せてキモクサマンの元へと運ぶ。
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