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あなたは世界で一番強いヒーローになりたいですか?(注)ただしアホになりますが・・・  作者: かたりべダンロー
最終章

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70/82

変態科学者の卑怯な秘策

良かったら、読んでいって下さい。


"美女が惚れるエロ侍"が、完結しました。

女性目線から見た、エロくてカッコいい男の異世界恋愛小説です。むしろ、女性向きの小説かもしれません。


"ドキドキの異世界合コン、デビュー戦"

が、新連載しました。男女の愛と策略の心理戦がメインテーマです。


良かったら、他の作品もよろしくお願いします。




ウインドキッドは驚いた表情で、駄段の方をじっと見る。


「ハッキリ言おう。キモクサマンよりブラックハートの方が強い。現段階ではな。今のまま戦えば、確実にワシらは負ける・・・」


駄段は神妙な面持ちで話を続ける。


「そ、そんな。私達はキモクサマンが負けるのを、ただ指をくわえて見ているだけなんですか?」


ウインドキッドは激しく動揺する。キモクサマンの負け、それはすなわち自分達の死を意味するのだ。かと言って、キモクサマンに加勢する事は無意味だ。ブラックハートの前では、自分達の力は何の役にも立たない。ウインドキッドは、悔しくて拳を握り締める。


「弱い者が強い者に勝つには、正攻法以外の方法を用いなければならない。それが策略であり、作戦なのだ」


「まさか、駄段さん。何かブラックハートに勝つ秘策でもあるのですか?教えて下さい!」


ウインドキッドは目を見開き、駄段に詰め寄る。すると、駄段は何か企んでそうな、そんな意味ありげな悪そうな笑顔を見せる。


「キモクサマンは確かに超ウルトラ級のアホだが、それをサポートするワシの頭脳が超ウルトラ級の天才なのだ。秘策か?あるに決まっている。ブラックハートを倒す必勝法がな」


駄段は自信満々に答える。ヒーロー達は目を輝かせ、駄段を尊敬の眼差しで見る。そして、駄段はよくインテリがやりそうな感じの勿体ぶった素振りで、口を開く。


「みんな、忘れていないか?ブラックハートの唯一の弱点を?」


駄段は人差し指を上に立て、ヒーロー達に質問を投げ掛ける。ウインドキッドを含めたヒーロー達は記憶を辿り、答えを導き出そうとする。


「あ、分かった」

ウインドキッドが声を上げる。


「匂い、強烈な匂いですね。キモクサマンのオナラレベルの臭いガスですね」


「そうだ!奴はめっちゃ臭い匂いに弱い。ブラックハートはキモクサマンの屁からの回復が異常に遅かった。つまり、奴は毒ガス、いや、キモクサマンの屁に対して、極めて抵抗力が弱いと言う事だ」


駄段は力を込めて、ウインドキッドに答える。


「この考察を元にワシは作戦を立てた。キモクサマンが屁を放ち、ブラックハートを失神させる。そして、奴が失神した無防備な状態の所を一気に仕留めるのだ。名付けて"オナラブリブリからのボコボコ作戦"だ」


駄段は天を仰ぎ、叫ぶ。光が駄段を照らし、神々しい雰囲気を醸し出す。


「何か、卑怯な感じはしますが、それが確実ですね。作戦名は酷過ぎますが・・・」


ウインドキッドは色々引っ掛かかる所があったが、仕方なく無視して納得する。


殴り合いで傷ついている、橋の上のキモクサマンに向かって駄段は叫ぶ。


「キモクサマン、屁を放つんだ!そして、ブラックハートか失神した所を攻撃するんだ!そうすれば勝てる!」


駄段は勝ちを確信し、笑いを堪えながらキモクサマンに叫ぶ。キモクサマンは、不思議そうな顔で駄段を見ている。


「何してるんだ!聞こえているだろ?行け!やるんだ!」


駄段はなおも興奮し、声を荒げる。そこへ、ウインドキッドが駄段の肩をポンポンと叩き、うつむきながら声を発する。


「駄段さん、重要な事を忘れてました。キモクサマンはアホなので、作戦行動は出来ません。作戦を伝えても無意味です・・・」


駄段はそれを聞いて、その場に静かに座り込んだ。








読んで頂き、ありがとうございました。

あなたと僕の小説力が、向上していきますように!

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