本気
良かったら、読んでいって下さい。
"美女が惚れるエロ侍"が、完結しました。
女性目線から見た、エロくてカッコいい男の異世界恋愛小説です。むしろ、女性向きの小説かもしれません。
"ドキドキの異世界合コン、デビュー戦"
が、新連載しました。男女の愛と策略の心理戦がメインテーマです。
良かったら、他の作品もよろしくお願いします。
キモクサマンは、夢中でチョコレートを食べている。口元と指先がチョコレートで、ビチャビチャに汚れている。キモクサマンはチョコレートを完食するとゲップをし、満足そうに笑顔を見せる。そして、ゆっくりとブラックハートの方へ身体を向ける。
「キモクサマン。やはり、貴様とは戦う運命のようだな?」
ブラックハートは腕組みをし、キモクサマンを見据える。キモクサマンは、ぐへへへへと笑い出す。
「とりあえず、目先の危機は乗り切ったぞ」
駄段は少しだけ安堵し、呟く。ヒーロー達も少し落ち着きを取り戻し、橋の上の二人を見る。
「駄段さん。キモクサマンはブラックハートに、絶対に勝てますよね?」
ウインドキッドは心配そうな笑顔で、駄段を見る。
「今回だけは分からない・・・。ブラックハートの力はワシにも予想が付かないのだ。どっちにしろ、ワシらはただ見守る事しか出来ぬよ」
駄段はそう呟くと、また視線を橋の上の二人に戻す。
「行くぞ!キモクサマン!」
ブラックハートはそう声を発すると、キモクサマンに突進して行く。キモクサマンはぐへへへへと、相変わらず笑っている。
ブラックハートの拳が、キモクサマンの顔面を襲う。キモクサマンはスッとそれを交わし、ブラックハートの顔面にお返しにパンチを見舞う。
しかし、ブラックハートはそのパンチをギリギリで交わし、キモクサマンの顔面に再び拳をぶつける。ドンという衝撃音が響き、キモクサマンは後方へ吹っ飛ばされる。
「え・・・・」
ヒーロー達は、今までに見た事のない光景を見せ付けられる。あの百人の怪人を無傷で倒した化物が、吹っ飛ばされたのだ。皆、唖然として立ち尽くす。
キモクサマンは三メートルほど飛ばされた後、仰向けにドッと倒れる。そして、キモクサマンはゆっくりと身体を起こし、座り込む。口の中を切ったのか、口元から血が流れ出す。
ウインドキッドは呆然とする。今まで何度もキモクサマンと共に戦って来たが、初めてキモクサマンが傷を負った所を見たのだ。ウインドキッドの勝利への期待は、恐怖へと変わる。
「キモクサマンよ。それが痛みだ。初めて知ったのか?」
ブラックハートは、お決まりの嘲笑をキモクサマンに向ける。
キモクサマンはゆっくりと立ち上がり、口元の血を手の平で拭う。キモクサマンの顔から、下品な笑みが消える。
「キモクサマンの奴、本気だ。本気でやるつもりだ」
駄段は橋の上を凝視しながら、呟く。ウインドキッドは駄段の真剣な顔を見た後、再び視線をキモクサマンに戻す。
今度は、キモクサマンからブラックハートに仕掛ける。常に待ちの戦法を取っているキモクサマンからの攻撃か、ウインドキッドは初めてのパターンに違和感を覚える。
キモクサマンの右の拳が、ブラックハートの顔を狙う。ブラックハートは軽く笑いながらそれを交わし、キモクサマンの腹に蹴りを放つ。が、キモクサマンはそれを左腕で防ぐ。
そして、キモクサマンはアッパー気味のパンチをブラックハートのアゴに食らわす。ズドンという凄まじい音と共に、ブラックハートは宙に舞い上がる。
ブラックハートはクルリと一回転した後、地面に片膝を付く。そして、殴られたアゴをさすりながら、キモクサマンを睨み付ける。
読んで頂き、ありがとうございました。
あなたと僕の小説力が、向上していきますように!




