いつも通りだ・・・
良かったら、読んでいって下さい。
"美女が惚れるエロ侍"が、完結しました。
女性目線から見た、エロくてカッコいい男の異世界恋愛小説です。むしろ、女性向きの小説かもしれません。
"ドキドキの異世界合コン、デビュー戦"
が、新連載しました。男女の愛と策略の心理戦がメインテーマです。
良かったら、他の作品もよろしくお願いします。
キモクサマンは、橋の上から市街地の岸を見ると、まるでイタズラっ子がする様な、ニヤリと悪そうな笑みを浮かべる。
「いかん!あの顔はマズい!あの野郎、何かやるつもりだ!」
双眼鏡で見ていた駄段が、キモクサマンの異変に気付き、皆に注意を促す。
キモクサマンはご機嫌にお尻をフリフリしながら歩き出し、尻を向け、立ち止まり、急に笑い出す。尻を向けた方角は、ヒーロー達のいる市街地側だ。
「やっぱりだ!あの野郎、方角を確認してから、こっちに尻を向けやがった!」
駄段がヒーロー側の者達に避難しろと、合図を送る。キモクサマンの尻から、毒ガスと同一レベルの危険な屁が、プウッと放たれる。橋の上から放たれた屁、いや毒ガスはヒーロー側の市街地の方へと流れ出す。
「あれを吸ったら、病院送りだぞ。みんな、息を止めろ!」
駄段が叫ぶ。屁は無情なくらいに、ヒーロー達に襲い掛かって行く。ヒーロー達は、慌てふためき、泣き叫ぶ。
「うおおおお、風よ!ダブル竜巻!」
ウインドキッドが両手を広げ、その手を前に伸ばす。両手から竜巻を放ち、市街地側から倉庫街側へと吹き抜ける風を起こす。
「えーい!行けえええええ!」
発生した風によって、屁と言う名の毒ガスは、市街地側から倉庫街側へと押し流され、進路を変える。黄色く変色した空気、いや屁は、今度は倉庫街側の怪人達を襲い始める。
「ぐああああああ、く、臭いいいいい・・・」
怪人達は、悪臭漂う屁に包まれる。皆、たまらず口と鼻を押さえるが、効果はない。次々と泡を吹いて、バタバタと倒れて行く。倉庫街は黄色く汚染された空気で満たされ、誰一人立っている者はいなくなった。
「はぁ、はぁ、やったぞ。危なかった・・・」
ウインドキッドは、両手を前に出したそのままの状態で、息切れをしている。
「何スか?今の?あいつ、絶対、俺達を狙って攻撃して来たんスよね?マジッスか?あいつ、正気なんスか?」
イナズマダンディーが興奮して、ウインドキッドの両腕を掴み、揺すっている。
「心配するな。いつも通りだ・・・・」
ウインドキッドは流れる汗をそのままに、イナズマダンディーの肩をポンと叩く。
「いつも通りって、何言ってんスか?俺達、病院送りになる所だったんスよ。まともじゃないッスよ。駄段さん、ウインドキッドさんに何か言ってやって下さいよ!」
イナズマダンディーは、なおも興奮し、駄段に詰め寄る。
「大丈夫だ。普段通りだ・・・・・」
駄段は疲れた顔で、イナズマダンディーに答える。
イナズマダンディーは、二人の反応を見て、言葉を失う。これが、キモクサマンなのか。ウインドキッドが下がれと言った意味を、イナズマダンディーは理解し始める。
「それで、当時者のキモクサマンは、どうなっている?」
駄段は、ウインドキッドに確認する。
「あそこで、橋の下へ向かって吐いてます。恐らく、自分の屁を食らって、気持ち悪くなり、吐いていると思われます」
ウインドキッドは目を凝らし、キモクサマンの今の様子を駄段に伝える。
「怪人達は、今ので全滅したのか?まさか、な?」
双眼鏡を持った駄段は、黄色く変色した霧の中の倉庫街をじっと見て、怪人達の動向に注意を向けていた。
読んで頂き、ありがとうございました。
あなたと僕の小説力が、向上していきますように!




