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あなたは世界で一番強いヒーローになりたいですか?(注)ただしアホになりますが・・・  作者: かたりべダンロー
四章

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50/82

気持ち

良かったら、読んでいって下さい。


アニメの力でモテるのかを考察した

"アニメ好き限定!掟破りのモテ戦略"が完結して、掲載しています。


"美女が惚れるエロ侍"も、完結しました。

女性目線から見た、エロくてカッコいい男の異世界恋愛小説です。


良かったら、他の作品もよろしくお願いします。




倉庫街から脱出したバスの中は、騒然としていた。


「何で、阿多くんを置いて来たのよ!引き返して助けに行ってよ!」


愛花は泣き叫びながら、ウインドキッドに殴り掛かろうとしていた。アイスギャルが、愛花を羽交い締めして制止する。ウインドキッドは俯いて黙っている。


「あなた達、それでもヒーローなの?やっぱり英雄仮面同盟なんてダメじゃない!だから、最低のキモクサマンを擁護をするのよ!」


愛花は押さえられた身体を振りほどこうとしながら、ウインドキッドを睨み付ける。その言葉に反応し、ウインドキッドは愛花の方を見る。


「キモクサマンは確かに最低です・・・。でも、彼の悪口を言うのは止めて頂きたい。彼は本物の正義の味方で、彼に救われた人も大勢います・・・」


「やっぱり、イケメンインテリズじゃないといけないのよ!あなた達も最低よ!」


ウインドキッドは、また俯いて黙っている。拳をギュッと掴んでいる。


「あなた、周りを見てみなさい。それでも、まだ引き返せと言うの?」


アイスギャルは愛花に呟く。愛花はその言葉にイラッとしながら、周りを見てみる。


愛花と一緒にランチに来た、会社の同僚の眼鏡の女の子は震えて泣いている。カフェのオーナー、金髪の女の子、背広の男、みんな愛花を非難する様に見ている。


愛花はこれを見て、何も言えなくなる。引き返すと言う事は、彼等の命も再び危険に晒すという事なのだ。そんな自分勝手な行動を、彼等は許すはずがないし、意見を押し通せるほど自分はそんなに強くない。


愛花は再びウインドキッドを見る。彼もかなり辛そうな面持ちだ。自分の下した決断に耐え兼ねている、そんな表情だ。


愛花はその時に悟る。彼もきっと阿多の事が好きなのだろう。その阿多を、置き去りにしなければいけない決断を強いられた彼もまた、かなり苦しいのだと・・・。


愛花も俯く。そして、静かに泣き始める。


バスの中は静寂し、夜の街を走っていた・・・・。



* * *



阿多は、怪人達が自分を追い掛けて来る足音が止むのを聞いていた。


「人間、いい度胸してるな。どうなるか、分かってるんだろうな?」


怪人達の嘲笑う声が聞こえて来る。阿多は、ただ目を閉じ俯く。そして、周りを怪人達に囲まれる。


正直恐い。でも、これは倉庫街に来る前に覚悟していた事。怪人達の巣窟に来たのだ。死ぬ確率の方が断然高かったのだ。ただそれだけなのだ。


愛する愛花を救えた、それだけが唯一の救いの様な気がした。阿多は潔く、死を受け入れようとしたその時。


「待て、そいつをまだ殺すな」


その声は重く、心の中にまで、のし掛かってくる威圧感の様なものがあった。


そこにいる怪人達はビクッと反応し、みな身体が固まる。その人物は、阿多の前まで歩み寄ろうとしていた。怪人達は下を向き、その人物に静かに道を空ける。


その声の持ち主は、全身黒の鎧を身に固め、黒のマントを羽織っていた。


その人物はそう、あの怪人の集会で二階からスピーチをしていた、怪人の総帥、ブラックハートであった。


読んで頂き、ありがとうございました。

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