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あなたは世界で一番強いヒーローになりたいですか?(注)ただしアホになりますが・・・  作者: かたりべダンロー
四章

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49/82

決断

良かったら、読んでいって下さい。


アニメの力でモテるのかを考察した

"アニメ好き限定!掟破りのモテ戦略"が完結して、掲載しています。


"美女が惚れるエロ侍"も、完結しました。

女性目線から見た、エロくてカッコいい男の異世界恋愛小説です。


良かったら、他の作品もよろしくお願いします。




「阿多さん、早くバスに乗って下さい!」


ウインドキッドはバスの入口の前で阿多に手招きをし、必死に叫ぶ。しかし、阿多は茫然と立ったままだ。


何かがおかしい。ウインドキッドは、阿多の顔を遠目から確認をする。阿多の顔が、頭の悪そうな顔になっている。


ある仮説が、ウインドキッドの脳裏に浮かぶ。阿多さんは、何度もキモクサマンに変身している内に、ブレスト無しでも、キモクサマンの力を引き出せる様になったのではないかと。


もし、キモクサマンの力を少しでも使ったとなると、あの副作用、いやむしろ呪いが発動したのではないか。そう、阿多さんはアホになってしまったのではないかと。


キモクサマンの力を使うと、アホになる。漫然と当たり前になっていた事実を、ウインドキッドは思い出し、恐怖を感じる。


ウインドキッドがふと見ると、愛花がバスの入口まで辿(たど)り着いていた。全速力で走って来た為、愛花は息切れしている。必死だった愛花は、阿多がこちらに来ていない事に今、気付く。


「阿多くん!何してるの?早くこっちへ走って来て!」


阿多は、愛花の声でやっと我に返る。


「あれ?僕は野原で、クマさんとウサギさんと鬼ごっこをしてたはずじゃ・・・」


阿多はズキズキと痛む、頭を抱える。そして、ハッと目の前を見る。牛の怪人が頭を振りながら、起き上がろうとしている。


「何だ、今のパンチは?本当に人間のパンチかよ。頭がクラクラする。脳震盪(のうしんとう)でも起こしているのか?」


牛の怪人は、フラフラとゆっくり立ち上がる。阿多と牛の怪人の目が合う。今のこの状況は非常にヤバいと、阿多はやっと気付く。


その時、牛の怪人の胸を氷の槍が貫く。バスの前から、アイスギャルが技を放ったのだ。牛の怪人は、再び倒れる。


「早く来なさい!」

アイスギャルが、阿多に向かって叫ぶ。阿多はその声に反応し、走り出す。


しかし、阿多のすぐ後ろには、怪人達の集団が迫っていた。その中には、あの竜の怪人もいる。


阿多は後ろを少し振り返り、必死に走る。阿多以外のメンバーは全員、バスへと乗り込み、阿多が来るのを待つ。


バスのドアを開け放しにし、阿多が乗り込むと同時にバスを出せと、ウインドキッドは運転手に指示を出す。


阿多は必死で走りながら、気付いていた。自分は怪人達から逃げ切れない、追い付かれると。自分を待っている愛花達まで、命が危なくなる。


「山田くん!バスを出してくれ!僕を置いて、先に行ってくれ!」

阿多は走りながら叫ぶ。


バスの中で、山田ことウインドキッドは下を向き、悩んでいる。


阿多を置いて、このまま逃げるのか?それとも、全滅覚悟で阿多を救いに行くのか?


「山田くん!頼む!君はヒーローだろ!」

阿多は力の限り叫ぶ。


「バスを出してくれ!」

ウインドキッドは、バスの運転手に告げる。バスのドアは閉じられ、急発進して、バスは倉庫街を離脱して行く。


阿多は足を止め、バスを見送る。顔中汗だらけで、息も荒い。そして、天を仰ぎ、真っ暗な夜空を眺める。


終わったな、阿多は死を覚悟する。後ろからドドドという、怪人達が自分を追い掛けて来る足音が聞こえる。


阿多は、静かに目を(つぶ)り、じっと時を待っていた・・・。












読んで頂き、ありがとうございました。

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