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あなたは世界で一番強いヒーローになりたいですか?(注)ただしアホになりますが・・・  作者: かたりべダンロー
三章

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男達の涙

良かったら、読んでいって下さい。


アニメ好きの為の小説、"アニメ好き限定!掟破りのモテ戦略"が完結して、掲載しています。


現在、三作目の"美女が惚れるエロ侍"も同時に連載しています。女性主人公のファンタジーです。


良かったら、他の作品もよろしくお願いします。




午前8時、阿多は駄段と山田に呼び出され、スーパー、ニクニクマートの裏の公園に来た。今日は阿多は、スーパーの仕事が休みなので、こんな早い時間から公園へ来る事が出来たのだ。


「えー、単刀直入に言おう。ワシとキモクサマンは、S市から出て行かなければ、ならなくなった・・・」

駄段は泣きそうな表情で、震える声で伝える。


「やっぱり、僕があの時、変身して犠牲者が出たからですね。スイマセンでした。僕の軽率な行動の為に、駄段さんまで責任を取らされるなんて・・・」


阿多も泣きそうな顔で、駄段に頭を下げる。駄段の隣にいる山田は思った。駄段さんが退去になった大半の原因は、市長に対する暴言だろうけどと・・・・。


「という訳で、君のキモクサマンのブレストを返して貰おう。そうすれば、君は今まで通りスーパーの店員として、この街で生きていける。キモクサマンと共に、このS市から出て行く気はないんじゃろ?」


駄段が右手を差し出す。阿多は泣きながら、左手首に着けていたブレストを外し、駄段にそれを渡す。


「英雄仮面同盟は、この先どうなるんですか?」

阿多は自分の所属していた組織が、自分の行動の為に解散させられたのではと、心配になる。


「山田くんの市長に対するお世辞戦法が効いたので、英雄仮面同盟は存続出来る事になった。これからは、山田くんが組織の代表となる」


駄段は悲しそうな顔で説明する。山田も寂しそうな顔で、それを聞いている。


「ワシもS市に彼女が三人おる。この街を離れたくないのだ。悔しいのおおおお」

ついに、泣きそうな顔だった駄段の顔が崩れて、駄段は号泣する。


阿多と山田は突然、そんな事をカミングアウトされてもと、冷たい視線を駄段に送る。


「すまぬ、取り乱してしまった。それでは、二人とも元気でな。山田くん、後の事は頼む」


駄段は泣きながら、二人に手を振り、去って行く。山田は駄段が見えなくなるくらいに、離れて行ったのを確認してから、阿多の方を切なそうに見る。


「何か困った事があったら、いつでも言って下さい。ヒーローを退任した阿多さんの事も、今と変わらず師匠として、私は尊敬していますから。それでは、私も失礼します」


山田は、阿多に軽くお辞儀をすると、駄段と同じ様に去って行く。阿多は一人取り残された感じになり、ポツンと立ち尽くす。そして、色んな事を考え始める。


あんなに嫌だったヒーローの任をここで受け、そしてここで任を解かれた。その事によって、自分の気持ちは楽になると思っていた。でも何故か、心の中に穴がポッカリ空いた様な、そんな感情になる。


もう、自分はキモクサマンじゃないのだ。だったら、今まで通りスーパーの店員、阿多 田他太(あた たたた)として生きていけばいい。


これからは、大好きな人、愛花さんにも隠し事をせずに、堂々と告白して、お付き合いすればいい。



でも、怪人達は・・・・。人々を殺す事を楽しみとしている異常な奴等を、野放しにしていいのか?


今の自分ではもう、どうする事も出来ない。今の自分には、ヒーローとしての力が無いのだ。戦う事はもう出来ない・・・・。



彼女の声を聞きたい・・・・・・。


阿多は切なくて、モヤモヤした気持ちで、いっぱいだった。大好きな愛花の声がどうしても聞きたくて、阿多は愛花に電話をした。





読んで頂き、ありがとうございました。

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