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あなたは世界で一番強いヒーローになりたいですか?(注)ただしアホになりますが・・・  作者: かたりべダンロー
一章

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13/82

スケベは・・・・治らない・・・・

第二作目も連載してるので良かったらお願いします。

タイトルはアニメ好き限定!オキテ破りのモテ戦略です。

https://ncode.syosetu.com/n8174hq/


「クレイジーフールに変身すると、身体能力が著しく上昇する。つまり、怪人からのあらゆる攻撃が、一切無効化され、こちらからの攻撃は、すべて一撃必殺となる。要するに、世界最強の生物と化すのだ。だが、その代償として、IQ(知能指数)が著しく低下し、論理的思考が全くできなくなり、本能のまま、行動してしまう欠点があるのだ」


 駄段は得意げに阿多に話す。これぞ、天才科学者の功績だと言わんばかりだ。



「スンマセン、今の説明よく分からないんで、僕にも分かる日本語で言ってもらえますか?」

 阿多は駄段の顔を、じっと見つめながら質問する。


「・・・・・つまりだ、変身するとすごく強くなる代わりに、すごくアホになるという事だ」

「え、アホになるんですか?嫌ですよ。そこ、改善して下さい」

「できればやってる。できないから、今の状態なんだ」

 駄段はあっけらかんと答える。



「じゃあ、変身した時の記憶が一切ないのはなぜですか?」

「ああ、それはアホになり過ぎて、すべての記憶を忘れてしまうんだ。他のヒーローは、ちゃんと変身後のことも覚えているし、ちゃんと自分の行動を制御できるけど・・・」

 駄段は観念して、質問に正直に答えていく。


「そうですね。私がウインドキッドに変身した時は、そんな風にならないですよ、絶対に」

 山田は、嫌味っぽく答える。




「じゃ、僕のクレイジーフールは変身すると、何か武器とか、カッコいい必殺技とかはないんですか?例えばビームとか打てたりしますか?」

 阿多は、クレイジーフールのいい所を探そうと必死だ。


「何もない。パンチとキックだけだ」

 駄段はきっぱりと答える。


「じゃ、何か武器とかビームとか打てるように、パワーアップさせて下さい」

 阿多は、駄段に食い下がる。


「アホに武器とかビームとか与えると、罪のない周りの人が迷惑するじゃねぇか」

 駄段は阿多の要求を、ぴしゃりとはねのける。阿多はがっかりした表情を浮かべ、うつむく。


「君にはそんなものは必要ない。素手で充分強い。強過ぎるくらいだ」

 駄段は、阿多の肩を叩きながら励ます。



「ところで、何で僕のズボンとパンツが濡れてるんですか。ちょっと聞きにくかったんですが・・・」

 阿多は、股間の辺りを抑え、確認する。


「あぁ、それはもちろん、君が小便を漏らしたんだよ。クレイジーフールは本能で行動するから、動物と一緒さ。気になるんならこれから変身する時は、オムツを履いていればいい」


 駄段は事務的に答える。阿多はかなり落ち込んでいたが、駄段は些細なこととしか思っていないようだ。




「スイマセン、駄段さん。私も気になることがありまして、質問があるんですが・・・。クレイジーフールが嫌がる女性に対して、抱き付いてお触りをした行為についての見解を伺いたいんですが、よろしいでしょうか?」

 山田がまた、会話に割り込んで来た。


「え、僕は変身中にそんな事もしたんですか?」

 阿多は、信じられないといった表情を浮かべ、質問に対して困惑している。 


「クレイジーフールは先程も言ったが、本能で行動する。つまり、アホになっているので、理性がないのだ。変身する前の人間がスケベであったならば、変身後に女の子に抱き付く行為は、自然な行為と言えよう」

 駄段はまた、インテリっぽく解説する。


「阿多さん、阿多さんのスケベは、どうにかできないんですか?女性からしたら、かなり迷惑です」

 山田がまた、冷たい視線を阿多に送る。明らかに阿多のことを馬鹿にしている。



 阿多はうつむいて、しばらく考えてこう答える。




「スケベは・・・・スケベは治らない・・・・」






 





 


 

読んで頂きありがとうございました。

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