スケベは・・・・治らない・・・・
第二作目も連載してるので良かったらお願いします。
タイトルはアニメ好き限定!オキテ破りのモテ戦略です。
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「クレイジーフールに変身すると、身体能力が著しく上昇する。つまり、怪人からのあらゆる攻撃が、一切無効化され、こちらからの攻撃は、すべて一撃必殺となる。要するに、世界最強の生物と化すのだ。だが、その代償として、IQ(知能指数)が著しく低下し、論理的思考が全くできなくなり、本能のまま、行動してしまう欠点があるのだ」
駄段は得意げに阿多に話す。これぞ、天才科学者の功績だと言わんばかりだ。
「スンマセン、今の説明よく分からないんで、僕にも分かる日本語で言ってもらえますか?」
阿多は駄段の顔を、じっと見つめながら質問する。
「・・・・・つまりだ、変身するとすごく強くなる代わりに、すごくアホになるという事だ」
「え、アホになるんですか?嫌ですよ。そこ、改善して下さい」
「できればやってる。できないから、今の状態なんだ」
駄段はあっけらかんと答える。
「じゃあ、変身した時の記憶が一切ないのはなぜですか?」
「ああ、それはアホになり過ぎて、すべての記憶を忘れてしまうんだ。他のヒーローは、ちゃんと変身後のことも覚えているし、ちゃんと自分の行動を制御できるけど・・・」
駄段は観念して、質問に正直に答えていく。
「そうですね。私がウインドキッドに変身した時は、そんな風にならないですよ、絶対に」
山田は、嫌味っぽく答える。
「じゃ、僕のクレイジーフールは変身すると、何か武器とか、カッコいい必殺技とかはないんですか?例えばビームとか打てたりしますか?」
阿多は、クレイジーフールのいい所を探そうと必死だ。
「何もない。パンチとキックだけだ」
駄段はきっぱりと答える。
「じゃ、何か武器とかビームとか打てるように、パワーアップさせて下さい」
阿多は、駄段に食い下がる。
「アホに武器とかビームとか与えると、罪のない周りの人が迷惑するじゃねぇか」
駄段は阿多の要求を、ぴしゃりとはねのける。阿多はがっかりした表情を浮かべ、うつむく。
「君にはそんなものは必要ない。素手で充分強い。強過ぎるくらいだ」
駄段は、阿多の肩を叩きながら励ます。
「ところで、何で僕のズボンとパンツが濡れてるんですか。ちょっと聞きにくかったんですが・・・」
阿多は、股間の辺りを抑え、確認する。
「あぁ、それはもちろん、君が小便を漏らしたんだよ。クレイジーフールは本能で行動するから、動物と一緒さ。気になるんならこれから変身する時は、オムツを履いていればいい」
駄段は事務的に答える。阿多はかなり落ち込んでいたが、駄段は些細なこととしか思っていないようだ。
「スイマセン、駄段さん。私も気になることがありまして、質問があるんですが・・・。クレイジーフールが嫌がる女性に対して、抱き付いてお触りをした行為についての見解を伺いたいんですが、よろしいでしょうか?」
山田がまた、会話に割り込んで来た。
「え、僕は変身中にそんな事もしたんですか?」
阿多は、信じられないといった表情を浮かべ、質問に対して困惑している。
「クレイジーフールは先程も言ったが、本能で行動する。つまり、アホになっているので、理性がないのだ。変身する前の人間がスケベであったならば、変身後に女の子に抱き付く行為は、自然な行為と言えよう」
駄段はまた、インテリっぽく解説する。
「阿多さん、阿多さんのスケベは、どうにかできないんですか?女性からしたら、かなり迷惑です」
山田がまた、冷たい視線を阿多に送る。明らかに阿多のことを馬鹿にしている。
阿多はうつむいて、しばらく考えてこう答える。
「スケベは・・・・スケベは治らない・・・・」
読んで頂きありがとうございました。




