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あなたは世界で一番強いヒーローになりたいですか?(注)ただしアホになりますが・・・  作者: かたりべダンロー
一章

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10/82

ヤツはヒーローか変質者か?

よろしくお願いします。



アニメ好きの人向けに書いた小説が完結しました。良かったらそちらの方もよろしくお願いします。

 ゴリクマオトコは、ドアの窓から鮮烈な光と激しい回転音が漏れている異常事態に、一瞬足を止める。


「てめぇ、何してるんだ。無駄な事を止めて、大人しく出て来い!」

 

怪人は叫んだが、返事はない。しばらくすると、光と音が止み、静けさが漂う。ドアの向こうからは相変わらず、何の反応もない。


「出て来ないなら、こっちから行くぞ!」

 怪人ゴリクマオトコが、また足を進めようとしたその瞬間、光と音が漏れていたドアが急に開く。




「な、何なんだ。誰なんだ、お前は?」

 ゴリクマオトコは、ドアから入って来た異様な人らしきモノに呆気(あっけ)に取られる。


 そのモノは胸にはプロテクターが装着されており、黒のブリーフを履いている。ひざとスネにも同様のプロテクターを装着しており、一見すると武装した正義のヒーローに思えた。


目はゴーグルで覆われているが、鼻と口は剥き出しで、鼻水とヨダレを垂らしていた。頭部には、一輪の花が咲いており、頬には渦巻き模様が施されている。

そして、そのモノは何故か半笑いで、気持ちが悪かった。


 ゴリクマオトコは、この目の前の男を新手のヒーローか、ここに紛れ込んで来たただの変質者か、見極めようとしていた。


「誰なんだって、聞いているだろが?答えなければ殺すぞ!!」

 ゴリクマオトコが、その異様な男に歩み寄ろうとした瞬間、異様な男の股間から謎の液体が、足を伝って流れ出す。


「ま、まさか貴様、小便を漏らしたのか!」

 ゴリクマオトコは、異様なプロテクターの男の黒ブリーフが濡れ、そこから水が流れているのを見て漏らしたのだと、確信して叫ぶ。

怪人は自分に恐怖し、それでこの男が漏らしたのだと、男の表情を確認する。

 

 いや違う、怪人は自分のさっきまでの考えを、強く否定する。その男の表情は力が抜け、気持ち良さそうな顔をしている。まるで、温泉に浸かっているオッサンのような顔だ。


 

 「あは、あは・・・」


 プロテクターの男はなおも半笑いで、今度は犬のように回り出す。しかし、突然何かを見つけて、動きを急に止める。ゴーグルの下の目が、キラリと光ったかと思うと、全速力で人質達の元へ突進して行く。


 ゴリクマオトコは虚を突かれ、一瞬行動が遅れる。

「まさか、この一連の不審な行動は俺を油断させて、人質を救出する為の演技だったのか!!」


 ゴリクマオトコは、プロテクターの男を追いかけるが間に合わない。プロテクターの男は、人質の一人である若い女性従業員の元へと辿り着く。

そこで、ゴリクマオトコは衝撃の光景を目の当たりにする。




「いやああああああ」

 女性従業員の悲鳴が店内に響く。プロテクターの男は、なんと女性従業員に抱きついたのである。女性従業員はそれを嫌がったが、男は離れない。


「てめぇ、俺の狙ってる女に手を出すんじゃねぇよ」

 女性従業員の隣にいる黒原店長は叫ぶが、怪人とこの男が怖いので、何もできないであたふたしている。


「コラ、貴様!その女が嫌がってるじゃねぇか。その手を放せ・・・・・って怪人の俺に、そんな台詞を言わせんじゃない!!」


 ゴリクマオトコはプロテクターの男に叫ぶが、男は一向に女性従業員から抱きついて離れない。



「ぐへへへ・・・・・」

 その男は女性に抱きつきながら、相変わらずヨダレと鼻水を垂らし笑っていた。


 


 

読んで頂きありがとうございました。

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