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第一話:「始まる前のひと時

蒼疾「あれ?前回の前書きで言ってた題名と違うような……まぁ、いいか。とりあえず、今出ている面子で次回予告を!」涼子先生「はぁ〜い!全国のムラッてきているみんなぁ〜涼子で〜す♪」蒼疾「………人選間違えたかな………」涼子「次回、フェアリーブレイヴ第二話!『体育館から聞こえる担任教師のエロい声!』お楽しみに!」蒼疾「………何一つとしてあっていませんのでご注意を!」

第一話:

「始まる前のひと時」

「……であるからして………」

 相変わらず長い長いながーい!校長先生の話は尽きる事無く、永遠と続き、今回は誰一人として止める事無く、孫がどれだけすばらしい存在で、今はこの学校の生徒会長を目指しているというところまでアルバムや小学校の頃の思い出の品々などを用いて終了したかに見えた………だが、

「……しかしのう、実はあの素晴らしい七海ちゃんに結婚する約束をしたというクソガキがおったらしく、七海ちゃんは二年になったからといって今日、わしの家から出て行ったんじゃ」

 実にどうでもいい話をし始めたなぁと思ったが、これはこれで面白い話かもしれない。まぁ、元から雲の上にいるような存在だったし、彼女の悪口を言おうものなら校長先生の権力の下にひれ伏すことになる。こんな爺さんをもつというその哀れなやつに手を合わせたくなった。

「クソガキのところできっと同棲するに違いない……じゃがな、聞いた話ではこの学校の中にその容疑者が存在するらしい……」

 いつからそいつは犯罪者になったんだろうかと思いながら裏方でその話を聞いていた。俺としてはさっさと式場を片付けたいのだが………

「だからな、そいつがわかった瞬間、嫌がらせを開始する!よって、今日からこの学校にやってきた諸君!犯罪者あぶり出しの協力を要請する!」

 その言葉を聞いて大半の生徒がこけた。その中に俺の存在も入っている。

「こ、校長先生、そういった話は………」

「ええい!ばか者が!」

「ぐはっ!!」

 やってきた教頭先生が床に沈み(カカト落としを脳天からくらって本当に沈んだ)それを見た教師が誰一人として止めようとしていなかった。

「……蒼疾君、今の見た?」

「え、ええ………」

 隣で一緒に雑用と化している担任の涼子先生の言葉に唖然となる。

「孫パワーっておそろしいわね」

「そうですね、けど、その男子生徒って誰なんでしょうか?」

 首をかしげる俺に先生は告げる。

「直接大津地さん本人に聞いてみたら?ほら、蒼疾君と大津地さんは一緒のクラスだから」

「そうなんですか?」

「ええ、そうよ」

 そういって再び校長先生の方を見ていたのだがどうやら終わったらしい。校長先生はこちらへと歩いてきた。

「どうもお疲れ様です」

 涼子先生はそういって頭を下げている。

「うむ………ところで天川君」

 校長先生のほぼ雑用みたいな(うちの爺ちゃんと校長先生が親友らしい)存在の俺にまた何かようでもあるのだろうかと思って返事をすることにする。

「何ですか?」

 突っ立っていた俺に先生は一枚の紙のようなものを(良く見たら裏返された写真だった)を見せる。

 それを手にとって表にしてみると大津地七海の幼い頃の写真と思われるものだった。

「ん?」

 少しばかり首をかしげる。これはどこかで見たことが……

「これを君にあげる代わりに、君にも世界の敵を見つけて欲しい」

 よくはわからんがランクが上がっている。そうだな、例を挙げるなら芋虫がアゲハチョウになるぐらいの違いだろう。

「はぁ、別にいいですけど………」

 心当たりがあるわけではないのだが、校長先生の言葉を無視することも出来ない。どうせ、見つからないだろうし、写真をくれるのならもらっておくに越したことはない。後で男子に売ることが出来るだろうから。

「じゃ、頼んだぞ」

「ええ、わかりました」

 消えていった校長先生の背中を見ながら俺は首をかしげる。

「なんだか大変なことになったわね?」

「そうですかね?どうせ見つからないでしょうからほっときますよ………とりあえず、式も終わったみたいですから片付けにいきましょう」

 新入生達が俺たちに後姿を見せながら体育館を後にしていく。そんな光景を一年前は当事者だったんだなぁと感慨深げに眺め続ける。

「そうね」

 こうして、俺は午前の残り時間いっぱいを片付けに費やしたのだった。

――――――

「疲れた」

 誰かと一緒にいるわけではないのだがとりあえずそんな言葉を口に出してみる。時刻は夕刻で遠慮していたのに無理やり涼子先生の部屋に連れ込まれて食事を作らされた。先生が作ってあげるといっていたのだがそれを謹んで辞退し(あれを料理とかいうやつは眼科に連れて行かないといけない、作った先生は刑務所いきだろう)俺が作ったのである。

 両親は家にまだいない時間帯なので鍵がかかっているはずだろうと思って鍵を取り出して自宅の玄関の鍵穴に鍵をつっこむ。

「?」

 鍵が………開いていたのだ。


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