始まり
むかしむかし
あるところに魔女が造った人形がありました。
それは・・・
『それ』は一人の魔女が命、魂、存在、今まで得てきた全てを『殺し、破壊する力』に変えた最凶最悪の人形でした
さらに、魔女の中に『あった』世界を殺すという怨念にまみれてしまい、全てを殺して行きました。
人を、亜人を、竜人を、精霊を、ドラゴンを、英雄を、悪魔を、魔王を、邪神を、天使を 大天使を、神を。
さらに『それ』は、殺した者の魂を会得し、強くなっていきました。
その危険性に、今まで敵対しあっていた者たちが初めて協力してやっと『封印』されました。
その後、そこには『それ』を守るため、守護者たちが村を立てました
そして
沢山の時が経ち、封印が脆くなり、その封印は解かれました。
守護者たちは神々に知らせ、時間を稼ぐために人外の力を授けられていましたが、歯が立ちませんでした。
守護者達はもう終わりだと諦めていました。
ですが
それは守護者を誰一人として殺しませんでした。最早それは守護者が知っている『それ』ではありませんでした
数多くの命を喰らい、数多くの魂を喰らった『それ』は、得体が知れないものになっていました
その少女の形をした人形は言いました
「私はもう自分から世界を呪わないし祟らない。
喰らわないし壊さない。
主は満足してたし、消滅なさったから、私は世界を旅したいの。
神様にも言って上げて、もしかしたら安心するかも。」
それから彼女は村から気まぐれに服を一着貰っていきました
彼女は貰ったワンピースを慣れない手つきで着替えると
「監視とはいえ、私を見守って居てくれてありがとう。また帰って来たときに村があったらお礼をするね。」
そしてその少女は身動きが取れない守護者達を背中に、
旅を始めました。
更新ペースは異常に遅いです(; ̄ー ̄A
ブラックブレットの記録は更新しないのでご安心を。