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初恋のひと  作者: 愛海
5/10

5、イケメンは甘党?




あの合コンをした夜から、1週間が経過した。

あの時

「運命」なんて少しでも感じちゃった自分は、今はもうどこにもいない。






えッ?あれM高の制服じゃない!?


あの人、超かっこいぃ〜♪誰か待ってるのかなぁ〜?


話し掛けてみる?


あんたが行って来なよ!


キャーキャー・・・



「菜々実〜。なんか門のとこ騒がしくない?」


「本当だねぇ〜。人だかりができてる!」


「芸能人でも来てんのかなぁ!?」


「まさか〜・・・」


「ちょっと見に行こうよ!気になるじゃん!」


「・・・別に良いけど・・・。」



本当、あやちんって昔からこういうの好きだよなぁ・・・野次馬根性というか・・・。



「・・・げっ!!!」


「どうしたの?あやちん?」



人だかりの中に目をやると見覚えのある人物がッ・・・・・



「あッ!いたいた!菜々実ちゃ〜ん♪」


「・・・まなぶ君!?!」


「もぅなかなか出て来ないから待ちくたびれちゃったよォ〜。」


「ちょっとあんた!どの面下げて菜々実に会いに来たわけ!?ふざけんじゃないわよ!」


「あやちん・・・」


「君・・・確か綾音ちゃんだよね?」


「だっ、だったら何よ!」


「君の意見は聞いてないんだ。俺は菜々実ちゃんと話がしたいわけ。だから黙っててくれると嬉しいんだけどなッ♪」


「あんた自分にそんなこと言える権利あると思ってんの!?」


「・・・あやちん!悪いけど先に帰っといて?私は一人で大丈夫。心配しないで。」


「菜々実・・・。」



もう騙されない。

バカになんてされない。



「それじゃあ・・・先に帰っとくよ?」


「うん。ありがとう。」



今の私なら大丈夫。



「それで・・・学くん、私に何の用?」


「イチゴみるくパフェ・・・」


「はッ??」


「菜々実ちゃん、甘い物は好き?」


「・・・好き・・・だけど・・・?」


「そっか♪それじゃあ行こう!!」


「えッ・・ちょ・・・どこに!?」


「いいから、いいから。」


「ちょっと!待ってよ!待ってってば!」



手をひかれて気が付いたら走り出してた。

結局振り回されてる私って一体・・・



「着いたッ!!」


「ハァ…ハァ……つ、着いた…?」


目の前には何やら可愛らしいカフェが・・・



「入ろう!」


「へっ?」



いらっしゃいませ〜

2名様でよろしいですか?



「はい。」



空いてるお席ご案内致します。

こちらへどうぞ。



「ほら、座って。窓際が良い?」


「ううん。ここで良い。」



ご注文お決まりですか?



「イチゴみるくパフェ2つ。」



以上でよろしいですか?



「はい。」



かしこまりました。

ごゆっくりどうぞ。


「ここのイチゴみるくパフェ超〜うまいの!食べたコトある?」


「ないけど・・・。」


「そっか!一回食べたら絶対病み付きになるからッ♪」


「あの・・・」


「ん?」


「えっと・・・」



聞かなければならないことが沢山あるはずなんだけど・・・



「どうかした?」


「その・・・」



お待たせしました。

イチゴみるくパフェでございます。



「うぉ〜!うまそッ!早く食べよッ♪」



まなぶ君は何をしに

何の為に私に会いに来た?



「食べないの?」


「・・・まなぶ君どうしてさっき校門の前で待ってたの?」


「一緒にイチゴみるくパフェ食べる為だけど?」


「だからなんで・・・」


「・・・この前俺さ、菜々実ちゃんのこと傷付けちゃったから・・・お詫びに・・・かな?」


「・・・・・。」

「あッ!でも、こんなパフェ一つで許してもらおうなんて思ってないから!」


「別にそういうことぢゃないんだけど・・・」


「だから明日の放課後も迎えに行くよ!」


「はい!?」


「明日は何食べたい?」


「いや・・・だから・・・」


「フルーツタルト!明日はフルーツタルトにしよう!どうかな?」



この人・・・まったく人の話聞こうとしないし・・・



「フルーツタルトは食べない。」


「えッ?嫌い!?そっかぁ・・・それじゃあ〜・・・」


「違うの!そうじゃなくて、お詫びなんて良いから!私この前のことなんて気にしてないし・・・だからもぅ学校に来たりしないで。迷惑・・・なの。」


「・・・・・早く食べないとアイス溶けちゃうよ?」



私、今ちゃんと言ったよね?!迷惑って言ったよね?!なのに何!?この何でもないような態度は・・・・・



「菜々実ちゃんさぁ・・・」


「うん。」


「マンゴー好きッ!?」


「はぁ!?」


「そのフルーツタルトさぁ、完熟マンゴーがドーンって乗っててぇ、あとイチゴでしょ、キウイでしょ〜♪」


「へッ、へぇ・・・」



なんかもぅ話になんないな・・・

ってゆうか相手にされてない?


「聞いてるッ?!」


「はっ、はい!」


「それでぇ、そのフルーツとカスタードがタルト生地と口の中で一つになった瞬間に〜♪」



この話、いつまで続くんだろ・・・?

っゆうかもぅ訳分かんないや・・・

ハァ・・・パフェ食べたら帰ろ。

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