1、平凡な少女
・・・恋がしたぃ。
私の名前は芹沢 菜々実
高校2年 17歳
趣味、特技はこれといってない。
運動神経は・・・並?
学力も・・・並?
ルックスも・・・並?(自分でいうのも何だけれど・・・)
彼氏いない歴17年
恋は今までに何度かしたけれど、告白出来ず終い。
そして、今現在、好きな人はなし。
「ねぇねぇ、あやちん。私のチャームポイントってどこかなぁ?」
彼女の名前は山瀬 綾音
中学からの友達で私の親友。
「なによ!いきなり・・・そうだねぇ〜しいて言うなら・・・」
「うんうん。」
「平凡で普通っぽいとこぢゃない?」
「・・・それって褒めてんの?」
「うん、そだよ。どうかした?」
「いや・・・別に。」
本当、私ってなんでこうなんだろ・・・
特にずば抜けた才能があるわけでもなく、勉強ができるわけでも、スポーツができるわけでもない。
好きな人もいなければ、彼氏もいないし、モテた覚えなんて1度もない。
私って一体・・・?
もしかして、このまま高校生生活終了?!
なーんにもないまま私の青春終わっちゃうの!!?
「それよりさぁ、菜々実。あんた今日どうすんの?」
「どうすんのって?」
「もしかして忘れてんじゃないでしょうねぇ?!」
「・・・何を?」
「あんたいい加減にしなさいよ!今日はM高との合コン!!めったにない大チャンスなのよ!?」
そうだった〜〜!!!
今日はエリート集団M高との合コンの日!!
そして私の合コンデビューとなる日!!
「忘れてんじゃないよ!まったく!今日は菜々実の為にセッティングしたようなもんなんだから!」
「私のため・・・?」
「脱彼氏いない歴17年!!今日こそ良い男捕まえて、彼氏を作るのよ!」
「ちょっと!大きな声で言わないでよ!」
「なーに恥ずかしがってんの!そんなんだからいつまで経っても彼氏ができないんだよ!」
「うぅ・・・」
「今日のこと忘れてたくらいだから、どうせ服も用意できてないんでしょ!!」
「あぁ、まだ時間あるし家にあるのテキトーに着て行くよ。」
「だーーめーー!!もぅ本当菜々実ったら色気ないんだから!今から服買いに行くよ!」
「今から!!?」
「そう。おもいっきり男ウケの良さそうなやつをね♪」
「はぁ・・・」
「ほら!時間ないんだから、つべこべ言わずに行くよ!」
「は、はい!」
そうだよね。
こうなったらやるしかない!!
頑張って彼氏を作ってみせる!!
私の青春はこれからだぁーーー!!