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「かな?ってなんで疑問形なの?」



「いや私北部には行ったことあるけど大体は南部で生活しているからね、ここの共和国の王様に捕まっちゃって」



ミカは何やってるの・・・・・王様に捕まるって・・・・・でも共和国?



「捕まっちゃってって・・・・・・いやいや共和国って王様とか普通いないじゃん何でいるの?」



「私たちの常識と違うんだよね、私も王様に共和国とは王様がいない国ですよって言っても『???』だったからね」



なる程、この世界では私たちがいた世界と常識が違うのか、それなら後でミカにいろいろ聞いておこう。



「いやいやいや、ミカさんあなたここのトップとお話とかするんですか?」



「そうですよ、ナノハくん、私そのくらいの影響力を手に入れてしまったのですよ」



「「ふふ、あははは」」



「久しぶりに聞けて、嬉しいよ」



「まぁこっちとしては昨日のことなんだけどね、じゃあ他にも常識が違うことってある?」



「私はまだ1年だからそんなに分からないけど、メリは10年だからかなり分かると思うよ」



「メリは10年もいるんだ、年齢はどうなの?」



今のアバターは15歳ぐらいに見えるからメリは25歳ぐらいに見えるのかな?



「なんかさ~この体、ゲームのアバターじゃん、いろいろ調べてみたけど不老なんだよね、それで私たちエルフということになったから」



エルフとか勝手に名乗って大丈夫なの?



「そうなんだ・・・・・そうなんだろうと思ってたけどそれでメリは何やってたの?忍者とか?」



「違うよ、お店屋さんの店員」



「えぇ(笑)、あのメリが」



あのメリがお店屋さんの店員とか想像つかないw。

だってあまり話さないし大体無表情だし。



「そうなんだよ、私がその店で会った時、『いらっしゃいませ~、本日は・・・・・』から固まってすぐ『本日は何の用事でしょうか』と言ったけど、どう反応すればいいか分からなかったよ」



「そうなんだ(笑)、それでエルフってこの世界にいるの?」



「いないよ、だけど作ったからエルフ、だから私とメリはエルフっていう設定だから」



まぁ私が知ってるエルフは長寿命だけど不老ではないからね?



◇◇◇◇◇◇



「その説明からするとなんか一悶着あったの?」



ミカって「だから」とか最後につける時は大体何かある時が多いからね。



「一悶着とかではないよ、そこの王女様と仲良くなってさぁ、その時私とメリがエルフって言ったんだけど、王国中で噂になっちゃってさ大変だったんだよ、そのこともあって今メリはユラリア王国の忍びとして働くことになったけど」



いや、話を聞いてるけど聞いた内容だと一悶着起きてると思うよ。

普通王女様とも仲良くならないし、ユラリア王国の忍びとして働くことなんてないし、それに忍びって働くか?



「メリはアサシンスキルすごいからいいんじゃない、でも仕えるとかじゃなくて働くなんだ」



「こっちの世界には忍びみたいな職業がなくて王女様に作ってもらったんだよ、王女様の護衛と考えていいよ」



忍びがこの世界にはないんだ、まぁ私たちがいたところでも聞いたことないけど。

だったら忍びじゃなくていいんじゃない?



「じゃあ護衛でいいんじゃないの?」



「そこはメリが護衛じゃなくて忍びがいいって言ってさ・・・・・」



「なるほど、メリがいいそうなことだね、でも王様と王妃様は反対しなかったの?」



「それはメリがユラリア王国の騎士団長と戦ったんだよ、それで圧勝でさ・・・・・」



どういう経緯でそうなったかミカに後で聞こう。



「なるほど・・・・・私たちは強い?」



「うん、かなり強いと思うよ」



◇◇◇◇◇◇



「ミカさんよ」



「なんだね、ナノハくん」



「そろそろ行ってくるよ」



「うん、じゃあこれ渡しとくよ」



そして渡されたのはペンダントだった。



「これはこの国の重要人物に渡されるペンダントだよ、後念の為に冒険者ギルドで冒険者カードを作っておいた方がいいよ、身分証明にもなるし今後に役に立つから」



なるほど、ミカは重要人物なんだね。

まぁ話からするとそうだよね。

それにこの世界には冒険者ギルドがあるのか、傭兵みたいな感じかな?



◇◇◇◇◇◇



「へぇ、この世界には冒険者ギルドとかあるんだ」



「うん、私も最初は冒険者だったんだけどさ、魔法王ミカになって」



「それってさ2つ名だよね?」



冒険者の2つ名が魔法王ってつけられたのか?



「私も最初はそう思ったんだけど、これが正真正銘の職業なんだよね、その職業の説明としてはこのワグーズ共和国の守護する者だってさ」



ワグーズ共和国を守るって職業じゃないの?



「それって職業と言っていいのかな?役割みたいなものだよね? でも納得したよ、それでは動けないね」



「まぁね、不自由な生活はしてないんだけどさ、あまり移動が出来なくて困ってたんだよ」



「もしかして『占い』使ったの?」



ファーナシスタ(ゲームの名前)では魔法の他にスキルがあり、スキルは最大で8つ所有できる。

ミカの『占い』は10文字以内でその質問したことを答えてくれるスキルだ。

なので長い質問だと答えられない。

でも結構お世話になったな、クールタイムが1日でゲームの中で1番長かったけど。



「うん、でも発動してから2ヶ月間のクールタイムがあるし、文字が10文字以内だからあまり役に立たないよ、ナノハを占った時は『ワグーズ.光り有り』だったよ、いつって占ったら『4051.5.4』だった」



この世界ではクールタイムが2ヶ月ですか……。

この世界は前の世界の暦と似ている?



「今って5月4日っていうこと?」



「うん、前の世界と似ているよね、だけど今は4051年なんだよ」



「もしかして未来?」



「違うと思うよ、それだったら私たちゲームのアバターっておかしいじゃん」



「そうだよね」



「あ・・・・・忘れてた、これあげる」



私はミカから少し重い袋を渡された。



「これ何?」



「この袋には銀貨10枚と金貨3枚入ってるから」



「銀貨?金貨?」



「うん、銅貨1枚で10円くらいで銀貨だと1000円、金貨だと10万と思って、普通宿屋だと1泊で銀貨1~2枚かな」



「了解、銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚っていうことね」



「そうだね、だから大きな買い物の時に金貨を使ってね」



「はーい、ありがとうね」



◇◇◇◇◇◇



「それじゃあ冒険者ギルドに行ってくるね」



「うん、気をつけてね」










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