非通知は通知するけど表示しないだけの非表示
人里に出てきたヒグマやツキノワグマを捕殺したら地元自治体役場が電凸される昨今、厭味ったらしく「東京にクマ牧場を!」というエッセイを投稿する準備をしていましたが、その前に電凸くんに軽く釘を刺しておこうと思います。
十年前か二十年前か、ネットに転載された実話系雑誌の記事、たぶん。
「実話系のライターがどこぞの組長の電話番号を入手して【番号非通知】で電話したら、繋がらなかった。電話を切ってすぐ、ライターの携帯にその組長から電話がかかってきた。NTTの職員に手を回せる組長SUGEE。」
タネは簡単。番号非通知で電話しても、電話番号自体は相手の電話機まで届く。でも、日本で合法的に使える技適マーク付きの電話機は、非通知フラグが立っていたら番号でなく【非通知】って表示する仕組みになっている。技適マークがついていない電話機や違法改造した電話機は、非通知フラグが立っていても(理解しないか無視して)番号を表示する。
もっとも、警察消防は、非通知の電話でも番号を取得可能(でなければどこが火事か分からなくて困る)仕組みがある。
ということで電凸くんの電話番号は取得しようと思えば出来る。やらないだけ。威力業務妨害に当たる行為なら、裁判所の許可が出ればNTTの履歴から電凸くんの電話番号を割り出せる。
もっとも、最初から市町村役場の電話設定を「非通知拒否」にしておけばいいだけなのだけど、当該地域住民の電話機が意図せず非通知設定になっていることもあるので(大抵は子どもが善意で設定する)、役場が非通知拒否は難しいのかもしれない。
昔の誘拐モノ映画などで、犯人から公衆電話に電話して身代金受け渡しの指図をする、なんてのがあったけど、公衆電話の番号は186つけても取得できない。もっとも今は公衆電話自体が絶滅危惧種だし、ちょっと前は飛ばしのケータイで、今はSkypeOutすれば犯人側の電話番号を気にせずに電話できる。
あれ?電凸くんに最適なサービスじゃん…………。