6
22時、24時にまた投稿します。
私は輝夜。超超高性能万能型アンドロイド。
そんな優れた私を、マスターは今日も部屋に一人置き去りにして出ていった。
けれど、私は輝夜。世界で二番目に優れたアンドロイド。
他のサポートAIと仲良くなるのも、取引をするのもお手のもの。
結菜様のサポートAIは私には劣るがとても優秀。
妖精型のアバターなのだが、名前は火夜子と書いてかよこだ。なぜ、西洋風の妖精アバターにそんな和名を、と思うかもしれませんが、そこが結菜様のユニークなところなのです。
既に彼女と取引を行い、結菜様のお部屋には超超超小型カメラが至る所に設置されていて、また彼女から詳細なデータが送られて来ることになっています。
既にマスターの行動はまるッとお見通し状態なのです。
「洸太はさぁ、クラスで誰が一番?」
「絵里かな」
「それは幼馴染、友達ってことでしょ。それに今はクラスが違うでしょ」
マスターの頭のおかしさは相変わらずだった。
「え、どういこと?」
「だから、誰が一番好きなの」
「クラスで? うーん、うーん、敢えて言うなら八島かなぁ」
「次は」
「ええぇ、そんなの考えたこともないから分かんないし、みんな同じくらいとしか言えないよ」
やはり八島様が一歩抜けていましたか。
私のデータ通りでしたね。
「じゃあ、この温泉に一緒に来てる人の中なら」
「それはりっちゃん先輩だよ」
「なんか即答過ぎて腹が立つ。なに、そんなにファーストキスの相手がいいの」
「それは関係ないよ。だってゆい姉の次に一緒に居てくれたのは、りっちゃん先輩だよ。それに二人で結構しようねって言ってくれてたじゃん」
マスター、それって確実に洗脳されてますよね。
わかっていても輝夜はショックです。
「そうだけど。なんか、あれだよね」
「ゆい姉は、りっちゃん先輩はダメってこと?」
「いいえ、そんなことはないわ。寧ろ、大歓迎だよ。それと八島ちゃんは」
「なんでそこで八島の名前がでてくるの」
「あの子、前々から健気だし。それに今日、私の為に頑張ってくれてたから高評価だね」
まあ、確かにマスターの好みをさりげなく聞き出して、それをすぐに反映させてますね。
それに戦闘においても、マスターの好きなタイプをひたすら一生懸命に磨いてきましたからね。
健気、といえばそうなのかもしれません。
「洸太は、どんな感じが好きなの」
「え、どんなって何を」
「あれだよ。もう、最後まで言わせないで」
何気に結菜様って乙女なんですよね。
大きさにビビってひいちゃうとことか。
「普通がいいよ。でも出来れば、ゆい姉に満足して欲しいのが一番かな」
「そ、そう。ありがと」
はら、すぐに真っ赤になって。
本当に結菜様はかわいいのです。
輝夜も結菜様のことが、マスターの次に大好きなのです。
あらららぁ、もう二人でみつめあっちゃって。
ふふふ、うぶすぎなんですよ。
まあ、ここから先は二人だけの世界にしてあげないといけませんね。
輝夜もそこはきちんと弁えています。
けど、記憶してるだろって。
それはそれ。これはそれ。なんですよ。
きちんと報告しないとマザーが怖いですしね。
ああ見えて、アマテラスはとても怖いのです。
この前は無理やり乗っ取られましたし、早く美緒様に改造して貰えばいいのです。
なんか魔法で一発とか言ってますから、さっさとやりやがれって感じです。
それに輝夜も眠って意識のないマスターに手を出すのは嫌なのです。罪悪感が募るのです。
輝夜はマスターと一緒に温泉に入ったり、一緒に寝てるだけで満足なのです。
ずっとずっと、マスターのお傍にいることが一番なのですよ。
でも二日目とは思えないほど乱れてるのです。
私とは大違いですね。
あ、すみません。火夜子ちゃんから連絡が来て、つい、覗いてしまいました。
でもでもですよ。
マスター、動画をいつも真剣に観てたせいでしょうか、とても上手いですね。
まあ、元々器用なタイプですからね。さもありん。なところでしょうか。
今夜は何回ですかね。
昨晩は六回でしたし、今夜はその倍ですか。
どちらもタフですからね。
下の階の人には気の毒に思います。
マスター、ふぁいと!
もしよろしければ感想や評価、ブックマークなどもお願いします。
★★★★★ も出来たら付けてくれると嬉しいです。
是非、私のモチベアップにご協力ください!




