表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

24/141

22

ご指摘があり、ジャンルを変更しました。

 午前中は魔力鍛錬。午後は格闘訓練と過酷な訓練が毎日続く。

 クラスメイト達はあの夜の件が大問題になり、俺との接近禁止が命じられた。

 特にアマテラスが珍しく怒っていた。

 おそらくあんなに彼女に怒られたのは俺達が初めてだろう。


 名誉の為に詳しくは言わないが、ガビガビになったパンツを履き替える時の屈辱は一生忘れないだろう。

 一応誤解のないように言っておくが、不純異性交遊はしていない。俺はまだちゃんと童貞だ。



「今日は新型武装を使用して訓練をしてもらいます。データーを取りながらになりますので本番さながら全力でお願いします」


 アマテラスが鈴を転がすような声で、恐ろしい事を平然と告げた。


「それって、俺死にませんか」

「大丈夫です。多少致命傷を受けても私が復活させます」


 多少致命傷って、それ死んでますよね。復活って、生き返させるってことですね!


 俺は頭を抱えてしゃがみ込んだ。


「洸太。大丈夫だって」


 ゆい姉の俺を安心させるような笑顔がまぶしい。

 そんなゆい姉に無理やり立たされた。


「ほら、シャキッとしなさい」


 そして腰をポンと叩かれる。

 まだゆい姉は訓練には参加していない。

 というか、鬼の教官になっていた。


「ではフォームチェンジしてください」


 そのアマテラスの声で舞さんと加賀さんはエフェクトを発してちょっとエッチく変身した。

 舞さんは高貴な水色のロングドレス姿。加賀さんは短い白のタイトスカートに黒のシルクシャツを上のボタン三つ外したセクシーお姉さん姿。


 本当に目の毒だ。これでは高校生には刺激が強すぎて訓練に集中できない。


「洸太さんも早くフォームチェンジしてください」


 あ、二人の変身に目を奪われて忘れていた。

 急いで俺も変身した。


「新武装は基本このライフルタイプと光剣タイプの二種類です。但し、各自に合わせてそれぞれ形状が変形します。またその性能も。まずは慣れてもらう為に固定された的を使っての射撃訓練をしてもらいます」


 五百メートル先の的を狙っての射撃訓練。

 余裕だと思っていたらあっさり裏切られた。


 一撃放つのに恐ろしい量の魔力が一気に吸い取られる。何も知らされずに最初に撃った俺は魔力切れで意識を手放した。


 その日の俺の訓練は終了した。

 早く終了してラッキーとは思わない。

 魔力切れの症状は想像を絶するほどに苦しいからだ。


 俺は治療班に運ばれてベッドの上で点滴に繋がれた。

 それは舞さんと加賀さんも同じだった。

 俺が悪いお手本を先に実践してみせたのに、彼女達は何をしてるのだろうか。


 そんな加賀さんは胸を露わにゲェゲェと呻きながらベッドの上を転がっている。

 それはとてもとてもセクシーだった。


 また、舞さんは口元を抑えて静かに必死に耐えている。

 その姿はちっとも目の保養にはならなかった。



 次の日。アマテラスとゆい姉のアドバイスに従い、射撃訓練を慎重に行った。


 だが、これは一体なんだろうか。

 まだ静養中のゆい姉が何発も連続して新型ライフルをぶっ放す。

 しかもどう考えても遥かに俺たち三人より威力がある。その化け物じみた姿に慄いた。


「やっぱりゆい姉は人間をやめていたのか」

『怒られますよ』

「事実を語ったまで。そんな事より、しっかりサポートしてくれ」

『昨日は私の言葉を待たずに撃ったマスターが悪いのです。輝夜は悪くありません』


 確かにそうだ。

 いかなる時でも初めての事は慎重に。その事を強く学んだ。


『拡散させないように集中して魔力を流し込んでください。丁寧に、ゆっくりと。いいですか。慣れるまでは慎重にゆっくり、です』


 そう。油断してると、ありえないくらいに一気に吸い上げられて必要以上に魔力を奪われる。また同時に無駄な分が外に拡散してしまい。それが魔力切れに繋がった。


 だから輝夜のアドバイス通りにやる。


『魔力充填八十パーセント。発射可能域に到達しました』


 その輝夜の合図と共に狙いを定めてトリガーを引いた。

 もの凄い反動と共に魔法弾が放たれて、的を直撃して破壊した。


『標的の破壊を確認。成功です』

「よっしゃあー!」


 柄にもなく両手をあげて喜んだ。


「あのサポートはずるくないですか」

「ああ。ずるいな」

「隠れて魔力制御も手伝ってましたよね」

「優秀過ぎて逆にひく」


 そんな二人の声に負けたのか。アマテラスが二人のシステムをアップデートをしていた。


『まあ、どんなにアップデートしようと、この輝夜には及びませんけどね』


 銀髪メイドがその小さな胸を張って勝ち誇る。

 その姿が今日はとても愛しい。


「慣れたら、ゆい姉みたいに速射と連射できるよな」

『コツを掴めば大丈夫です』


 ふふふふふ、見てろよ。絶対に追いついてやる。


もしよろしければ感想や評価、ブックマークなどもお願いします。

★★★★★ も出来たら付けてくれると嬉しいです。

是非、私のモチベアップにご協力ください!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ