一生関わることなんてないと思ってたのに、、、、
「雪、この方がお前の許嫁の方だ」
「どうも、天宮雫です。18歳です。今日はよろしくお願いします」
「、、、、『雪?』!ご、ごめん。えっと天野雪です。14歳です。よろしくお願いします」
俺の許嫁になった人が、、、、まさか、!まさか、学園の女神である天宮雫先輩だったなんて!!
こんな事になったのは、それは約1時間半前のこと、、、、
「雪、お誕生日おめでとう。それで何だが、おまえには許嫁が居て、結婚してほしいんだが」
「、、、、、、、、は?」
えーーっと?この人何言ってんの?一旦話を整理しようか。今日は俺の14歳のお誕生日で朝早く家族全員でお祝いをしていた。それで、祖父であるお爺ちゃんがいきなり、許嫁が居て結婚をしてほしいって?、、、、どーゆう事やねん(気になり関西弁)
「えっ?ちょ、は?」
「いきなりでごめんな。だが、16歳になった節目と明日は学校があるから、って事でな」
「違う違う、俺の言いたい事じゃなくて!いきなり、許嫁居るとか、結婚してほしいとか!突然過ぎて、意味分かんないんだけど!!?」
「てか!母さん達は知ってたの!?」
「ん?えぇ、知ってるよ?」
「当然だろ。知らなかったらヤバいだけだ」
「私の義理の兄弟になる子なんだから、知らないと損でしょ?」
「俺は、この前知った。良いんじゃね?」
「私は、知ってたけど、いまだに驚いてる!!?」
「僕は今知った。まさか、僕より早く結婚するとは、、、、お兄ちゃん心配」
上から母さん、父さん、長姉、長兄、次姉、次兄である。まさかの次兄以外知ってたのかよ!てか、まず結婚する本人に1番最初に使えるんじゃねぇの!!
「あのさ、その、、、、もしかして、今日誕プレで可愛い女性用の着物送ったのって、、、、」
「あぁ、それ着て御相手に会ってもらうぞ?」
「まさか、俺が嫁側なのか!!?」
「流石雪、察しが良いなぁ笑」
「笑い事じゃねぇ!!」
本当に笑い事じゃない。何故、俺が嫁側なんだ。、、、、そりゃあ、俺は体質で女性になれる。女性としての嗜みや女子力(主婦力)を付けてきたりした。でも、それも将来カッコいい旦那様になる為だったのに!
それに、俺には初恋の人と将来を誓い合ったのに、、、、
「雪は我が天野家の正当な後継者の1人なんだからな。嫌だとしても、ちゃんと御相手に会ってもらうからな」
そう言われて、堪忍袋の尾が切れた。ふざけないでほしい。この家に生まれたからって、結婚、恋愛の自由を縛られないといけないのか!
「いきなり言われて、はい分かりました。って、言える訳ないからね!俺にだって、恋愛の自由はあるはずだ!!」
「ちゃんとした、恋愛が出来ないならこんな家に産まれたくなかった!!!!!!」
「雪、、、、!」
そう俺の家はただの一般の家ではない。俺の家は簡単に言えば財閥だ。色んな会社を経営していて、総帥は祖父でその次にトップは俺の父。代々天野家の総帥の長男の子供には会社を複数、任せるのがルールである。既に俺も3つの会社を経営している。
だから、俺の家はただの一般の人と恋愛、結婚なんて許される訳じゃない。
長姉、長兄の2人はたまたま好きになった人が良いところの御令嬢、御子息だったし、次兄や次姉も最初はイヤイヤだったが、今ではラブラブである。
だけど、俺にだって好きな人と結婚がしたい。初恋の人とあの人と、、、、!!
「雪、、、、もう時間だし、せめて一旦だけど着替えるよ」
「霧乃姉さん、、、、うん」
次姉こと霧乃姉さんに連れられて、別室に移動して、着物に着替えた。と、言っても着替える前に女性になる。女性になる方法はまた今度教えるとして、昔から着物の着付けを習ってたりしてたから、簡単に出来る。こんな事で役に立つなんて思いもしなかった。
「雪、、、、ちょっと良い?」
「姉さん、、、、何?」
何て、考えていたら、長姉こと霙姉さんが声をかけてきた。
「雪、、、、嫌だとは思う。だけど、もし断るんだったら、ちゃんと会って断らないと、相手に失礼だからね」
「それに、相手も今日、伝えられるらしいよ。お爺ちゃん曰く」
「御相手も初恋の人が居るって言ってたし、アンタだけが不幸なんじゃないからね。相手の事、ちゃんと知らずに断るのはダメだからね。ただ、それ言いたかっただけだから」
「霙姉さん、、、、」
俺、馬鹿だ。相手にも恋をしている人も居て、今俺だけが不幸なんじゃない。なのに、俺は自分だけが不幸だと思ってた。そうだよな。相手だって見ず知らずの人と結婚させられそうになってるのに、本当に馬鹿だ。
強い反省をし、着物を着終わって、祖父達の所に行った。
「お爺ちゃん、さっ、さっきはごめん」
「雪、、、、いや、儂も突然言ってごめんな。中々、伝えれなくての」
「ううん、俺ちゃんと相手に会うから」
「雪、嫌だとは思うが、まずちゃんと相手を知ってあげなさい」
「そうよ。私と快晴さんもお見合い結婚だったけど、ちゃんと知って恋愛に発展していだんだから!」
「そうだ。俺も今の奥さんと会えてまさかのお見合い相手だって知った時はびっくりしたけど、良かったと思ってるよ」
「嫌なことあったら、お兄ちゃんにドンっと言ってきな。こーゆう時のお兄ちゃんだからな?」
「父さん、母さん、晴人兄さん、嵐兄さん、、、、!うん、分かった!」
「じゃ、行ってきます」
そう言って俺は、お爺ちゃんと一緒に昔から良く言っている料亭に行った。
そうだ。俺、あまり女の子時の姿があまり好きではない。180近い身長が150cmより小さいなってちゃんと筋肉が付いてるが小柄な体格になって、胸は姉達より大きいFカップで昔から、姉達にいじられたりするのが1番嫌なのである。顔立ちは姉達曰く可愛らしいく綺麗で儚い感じでふわふわした雰囲気を纏う容姿端麗らしい。
何て、目を瞑りながら考えていたら、いつの間にか料亭に着いていた。
「雪、着いたぞ。今日は松の間でお会いがてら、食事するからな」
「え、?あぁ、うん、分かった」
「予約をしていた、天野です」
「天野様、いつも我が料亭をご使用下さり誠にありがとうございます。既に天宮様達が松の間でお待ちです。それと、雪様お久しぶりですね。大きくなられて、そして御綺麗になられて」
「い、イエ。女将さんもお元気で(この人、いつもこんな感じだからなぁ笑)」
てか、久しぶりだな。最後に来たの。2年前ぐらいかな。昔はよくここで遊んだりしてたなぁ。
そー言えば、初恋の子に会ったのもあそこの料亭だった様な、、、、。
てか、天宮って何か聞いた事ある苗字だなぁ。俺が知ってる天宮って、、、、あの人だけなんだよな、、、、
「雪、御相手はお前の4つ上だからな。あと御相手のお婆様は儂と婆さんの学生時代からの友達だからな」
「へぇ、お爺ちゃんと仲良くする人って、、、、結構な物好きだな」
「失礼だな。と言うか、雪もあった事あるはずだぞ?10年前ぐらいに」
「4歳の時じゃん。覚えてる訳ないでしょ」
コンコン
「天宮様、天野様が来られました。失礼します」
めっちゃ、緊張してきた。断るのに会う人ってこんなに緊張するんだな(疲れ笑)
ガラッ
部屋に入った。着物とスーツを着ている人が見えた。だが、スーツを着ていた人を見て、俺は驚愕した。だって、!だって!この人は、、、、!
《ここで最初に戻る》
「雪、この方がお前の許嫁の方だ」
「どうも、天宮雫です。18歳です。今日はよろしくお願いします」
「、、、、『雪?』!ご、ごめん。えっと天野雪です。14歳です。よろしくお願いします」
俺の許嫁になった人が、、、、まさか、!まさか、学園の女神である天宮雫先輩だったなんて!!
この人は、俺が通う天魔学園は中高大一貫校で殆どの生徒は中等部から通うのだが、この天宮雫先輩は高等部で首席で入学して、生徒会にすぐに入り書記をしてから現在は副会長をしていてその綺麗で儚く天使みたいな顔立ちをしていて髪の色もハーフだからか金髪の髪もあってスタイル抜群で、女神として一躍有名である。
俺と同じ性転換症候群持ちだと知って、共感を持てたけど、俺みたいな人が一生関わると思わなかったのに、まさかこんな形で関わるなんて、、、、!
「雪ちゃん、お久しぶりね?14歳だっけ?大きくなったわねぇ」
「(お茶を飲もうとする)!、、、、ぇ、あ、はい、えっとお、れ、(じゃなくて)私、そのあんまり覚えてなくて」
綺麗って言うより可愛い方可憐な雰囲気でお爺ちゃんと同い年とは思えないぐらい若々しい老婦人だった。
「そうよね笑、私もあんな可愛らしい子がこんな風って嬉しいわ」
「お前は昔、イケイケの不良だったもん バシッ! イテッ! 何すんだ!」
「あら、なぁに?蚊がいたのよ。フフフ」
「この性悪ババア『何かしら?』、、、、別に」
何て、祖父と先輩のお婆さんが話しているが、先輩は一向に喋らない。あまり喋らない事で有名じゃないし、友達もちゃんといるし、明るい性格だって聞いた事あるけど。
「、、、、よし、空生さん。ここは御若い2人だけにしといて、私達はお暇しときましょうか」
「、、、、!あぁ、そうだな。2人共儂らはしばらく戻らないから、好きにしときなさい」
「ぇ、お、お婆様!ま、待ってください!」
「貴方の人見知りはちゃんと治しなさい、雫???」
「は、はい、分かりました。お婆様」
「(雫先輩のお婆さん強〜)お爺ちゃん、変な事しないようにね」
「儂がするとでも!!」
そう言って、雫先輩のお婆さんと一緒に部屋から出て行った。そして、5分以上の沈黙が流れた。沈黙が怖かったので俺から破った。
「あ、あの、その今日は御日柄も良くて、そのご趣味は?、、、、」
「ぇ、、、、えっと、、、、その、本を読む事です」
「わ、私も小説を読むのが趣味の1つで、えっとその、、、、お庭に歩きませんか?」
「は、はい。分かりました」
緊張する。てか、男性時の先輩初めて見たけど、めっちゃイケメンなんだけど!不思議系?可愛い系の美人系イケメン!めっちゃドキドキすんだけど!!
何て思いながら料亭の庭を歩いていたら、初恋の人と会った場所に着いた。
「あっ、此処、、、、懐かしいな笑」
「??、、、、懐かしい??」
「えっ、、、、あ、はい。此処、私、昔初恋の人と出会った場所なんです」
「えっ?」
「昔、4歳ぐらいの時に此処でパーティがあって暇で此処にきてたんです。そしてら、初恋の人が現れてって感じで、って、雫さんには関係ないですよね!笑、すいません」
「私も、、、、『え?』私も此処で初恋の人と出会ったんです」
そう言われて、ドキッとした。まさか、雫先輩も此処で初恋の人と出会ったとは、、、、。
「へ、へぇ、いつ頃ですか?」
「雪さんと同じ10年前、、、、8歳の時に、私もパーティを抜け出して此処に来た時に、、、、」
「どーゆう方だったんですか?」
「少し2時間弱ぐらい遊んだだけだったけど、優しくて可愛くて元気で年下なのにしっかりしてて、何でしょうね。ん〜、あ〜、こーゆう子と結婚したいなぁって初めて思った女の子だったな笑」
「そーゆう雪さんは?」
「そうですね、最初はクール?ツンデレだったけど次第に優しくて意外と明るい性格で兄達とは違ったお兄ちゃんって感じで、そのなんて言ったら良いかな。初めてこの人だったら、奥さん、お嫁さんになっても良いなって思えた男性?お兄ちゃんだったんです」
「そう。そんな風に思えるほど素敵な人だったんだね」
そう、ニコッと笑って言う雫先輩を見て、一瞬顔が赤くなった事が分かった。何だろ、この人を見るとあの、お兄ちゃんを思い出す。何か、雰囲気が似てる。
「あ、そうだ。その、私、お兄ちゃんに昔ある事を言ってるんです」
「何を?」
「その、もし私が14歳になったら、私をお嫁さんにして、いやその時は「俺をお兄ちゃんの嫁にして!」って、言ってましたね。その当時は一人称俺だったんで(女子時の時も俺です)」
「フフ、そう言えば、私も昔、その子に妻にして何て、言われて、、、、嬉しくて、ある物渡したんですよ」
「ある物?」
「えぇ、祖父母に「いつか、本当に結婚したい人が出来たら、違う指輪を2つ渡すのよ」って、言われた物で」
そう言われて、俺もお兄ちゃんに貰った物の存在を思い出した。そうだ。お守りの為にネックレスにしてるんだ。今はバックの中に入ってるけど。
そう思って俺は急いでバックに手を入れて探し出した。
「私もお兄ちゃんに渡された事があって、えっと、あっ、あった」
「凄い偶然ですね笑、あ、私もありました」
と、言われて同時に鞄、バックから出した物を見て、俺達は驚愕した。だって、そこには、同じ指輪が有ったからだ。
俺達は2人してお互いの指輪を見合った。
「同じ指輪だ、、、、何で、これって世界に1つしかないって、お婆様言ってたのに、、、、」
「て、事は、、、、まさか」
俺は人差し指を雫先輩に向ける。
「まさか、しぃお兄ちゃん(当時読んでいた呼び名)?」
先輩も俺に人差し指を向ける。
「ゆっちゃん(当時の呼び名)なの?」
お互い目を合わせて、一緒に頷き、俺から質問をした。
「初めて会った時に私が持ってた絵本は?」
「シンデレラと、白雪姫!」
「初めて会った時に私が持ってたカバンの色は?」
「茶色に深い赤色の線があるやつ!」
「初めて会った時に私はお爺ちゃんの事なんて呼んでた?」
「じじい!じいじって呼ばなかったから、そう呼び始めた」
「私は自分の事を何で呼んでいた?」
「しぃちゃん!たまに、しぃって呼んでた!」
「「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ」」
お互い、あの時の2人しか知らない情報を間なく話した。これで分かった。確定だ。雫先輩がお兄ちゃんなんだ。、、、、マジかよ。
「、、、、ねぇ、雪さん。いや、ゆっちゃん。久しぶり。こんな可愛らしいお嬢さんになってるなんて、私びっくり笑」
「、、、、クスッ 私こそ、あのクールだったしぃお兄ちゃんがこんなカッコいい人になってるなんて、それに学校でもあんな人気者に、、」
「え?学校って、私の学校生活知ってるの?」
気が抜けていたのか、雫先輩の学校のことも言っちゃった。誤魔化そうかと思ったが、これから会う可能性あるし、誤魔化さなくても良いよね?
「その、私、中等部2年に在籍してて、普段は男子の姿で生活してて」
「、、、!やっぱり、苗字と名前聞いて、もしかしてって思ったら」
「え?私じゃなくて、俺状態の方を知ってるんですか?」
「うん。結構有名だよ?天使級に可愛い中等部生が居るって」
そう言われて、ビックリした。まさか、雫先輩に俺のこと知ってた、てか、天使級に可愛い中等部生って何!?
「えっ?ん?天使級に可愛い中等部生?」
「何か、綺麗系?で容姿端麗で美人の顔立ちでサラッとした体格に白銀?に近い金髪に少し大きめの制服を着て、ふわふわした雰囲気を纏ってるから天使って友達が言ってた」
「マジですか『マジです』、、、、」
そう言われれば、色々分かってた部分はあった、入学した時すぐに高等部の先輩達に告白され、断ったら怒る事もなく、「可愛いから許す!」と言われたりしていた。でもそれは中1までの話かと思っていた。だって俺、中1の時に身長150cm代で春休みの間に20cm弱伸びたから。
「雫さんも雫さんで、女神として有名ですよ?」
「うっ(顔真っ赤にする)、、、、それ、結構恥ずかしいんですよ。女神女神って言われるけど、私全然女神じゃないですよ」
「えぇ、私はそう見えませんけどね?」
恥ずかしそうに言う雫先輩を見ると、何かイジりたい気持ちになってきた。
「だって、私不器用だから家事全般苦手だし、鈍感らしくて人の気持ちに疎いし!挙げ句の果てには、親友や友達からはポンコツ女神って言われるし!」
「あぁ、何かそれ聞いた事あるかも」
「え?そうなの?」
「はい。女神様は愚民に食べさせる物はないから、女神様は料理をしないんだ、とか」
「女神様が告白を断っているのは、愚民如きが付き合えるなんて馬鹿馬鹿しいし、愚民と付き合おうなんて考えもないんだ、とか中等部生では言われてますけど?」
「何それ!初耳!てか、愚民って何!!?」
「さぁ?雫さんを崇める人達じゃないですか?」
「私のどこをどう見て、女神と言ってるのか分からない」
そう言いながら、手で顔を隠す雫先輩。めっちゃ耳が真っ赤笑。
「女神様ですよ。私からしたら『えっ?』だって、あの日、私の元に現れて私の考え方を変えてくれた人なんですからニコッ」
「ドキッ キュン) そうなんだ」
「あ、でも男の子だったから神様?いや、男神様って事かな?」
「フフ 、、、、実は私、不安だったんだ」
「?不安って、私と会うのが?」
「うん。私はゆっちゃんとの約束があったし、それに私人見知りだから上手く話したり出来るかとかあったし」
やっぱり、雫先輩も不安だったんだ。そりゃあ、そうだ。俺1人だけが不安な訳がない。でも、今なら言える。この言葉が。
「私も、私も不安だった。最初は断ろうと思ってたし、行きたくもなかったけど、まさか許嫁が雫さん、いや、しぃお兄ちゃんでびっくりもしたけど、それと同時に嬉しいって感情が出た。だがら、その、もし、雫さんが良ければ、私を、、、、私を!『待って、雪さん。その後の言葉は私、いや俺に言わせて?』、、、、はい!」
雫先輩は俺が持っていたネックレスにかけてた指輪を取り、指輪の箱に入れ、跪いた。そして、
「、、、、天野雪さん。貴方を俺のお嫁さんになって下さい!」
「、、、、はい!不束者ですが、俺、私をお嫁さんにして下さい!」
そう言って指輪を受け取る。受け取ったら、雫先輩にいきなりハグをされた。
ギュッ
「雪さん。いや、雪、これからよろしくね!」
「、、、、はい、まだ恋も愛も未熟な私ですがよろしくお願いします。雫さん」
恥ずかしいが、私(先輩と居る時だけは心の声も私にする)もハグをした。嬉しい。初恋が実ったんだ。だけど、まだまだ、恋愛のれの字も知らないけど、この人となら恋愛したい。いや、愛を育みたいなって思える。
そう思いながら、雫先輩、いや、雫さんと手を繋ぎながら、客室に戻った。そこには。
「お?もう、帰って来たのか?、、、、ムムッ紫乃!コイツら手を繋いでおるぞ!」
「あら、本当。と言う事は?もしかして?」
「、、、、プロポーズした。だがら、結婚しても良いよ」
「プロポーズされました。人妻です」
そう言って、左手の薬指に付けた指輪を見せる。
「そうか。やっぱり、2人は結婚すると思っていた。儂らの目には狂いはなかったのな!」
「えぇ、私と空生さんが小さい時の2人を見てビビッと来ましたからねぇ。その時に2人を許嫁にしようって決めましたもんね笑」
「、、、、は?え?どーゆう事、まさか、お爺ちゃんと紫乃さんはこうなる事分かってたの!?」
そう言うと、2人は顔を合わせて当然のような顔で。
「「そうだけど??」」
「(呆れ顔)、、、、雫さん、この人達10年間も黙ってたんですね」
「そう言えば、お婆様って昔から人を騙したりするのが好きな人だったのよね」
「うわ、それ私のお爺ちゃんもです。やっぱり類は友を呼ぶって本当だったんですね」
何て2人で呆れ返っていたら、お爺ちゃんが鞄から1枚の紙を出した。それは。
「はい!婚姻届!あと、ボールペン!」
「流石だよ。お爺ちゃん。用意してるとは思ってたけど」
「まさか、今日出す気?」
「善は急げじゃろ?それに、戸籍謄本や写真付き身分証明書にそれと、両親の同意も貰っておるから!」
「父さん達も協力してた!既に!」
「だがら、お母さん達家出る時ソワソワしてたんだ。はぁぁ、(深いため息)」
「いやぁ、婚姻届は365日24時間受け付けてるから嬉しいのう!!」
「そうね笑、そうだ。雫、これだけは言っておくわね」
そう言う紫乃さんはの顔はとても真剣な表情をしていた。
「貴方は今なら、この子、いえ雪ちゃんの旦那さんになるの。貴方は雪ちゃんを旦那さんとしてちゃんと守ってあげるのよ。
それが旦那さんとしての使命なんだから」
「はい!俺、しっかりと雪を守ります!!」
そう言って私の肩を掴み抱き寄せる雫さんの目は今日会った時よりしっかりとした目だった。
「///// し、雫さん。嬉しいです。わ、私もその、お嫁さんとして頑張ります」
「、、、、ぇ、あ、うん、!」
「おーい、イチャついてるとこ悪いけど、そろそろ婚姻届書けよ〜。書いた後はここで夕飯食べてから役所に行くからなぁ」
お爺ちゃん言われ、私達2人は婚姻届に名前などを書き印鑑を押してから夕飯を食べて、役所に行き、無事結婚した。そして、車に乗り、暫く経った頃。こんな事を祖父に言われる。
「そうじゃ、2人共今日から、一緒に暮らすからの」
「既に一軒家の家を見つけて、そこに2人の荷物は運び出し済みじゃ」
そう言われて私と雫さんは顔を見合わせる。そして一緒に。
「「、、、、はぁぁ!!!??」」
「えっ?今一緒に暮らすって言った!」
「あぁ、言ったぞ?何を驚いてる?2人は夫婦じゃろ?」
「そうだけど!順序ってものがあるよね!いきなり、2人だけで暮らすって言われても!」
「そうですよ!それに、荷物も運び出されるわ、両親にちゃんと挨拶出来てないですよ!
「あら、2人は嫌なの?一緒に暮らすの?」
「!、、、、べ、別に嫌ってわけではないですが」
「ただ、その、『あぁ、恥ずかしいのね笑』!お婆様ハッキリ言わないで下さい」
「それに、貴方達の両親達は『挨拶なんて、いつでも良い。それに、生中継で2人の様子は見たから安心してるし』って言ってるわよ?」
そう言われ、大きな沈黙流れた後、私の叫びで打ち破った。
「紫乃さん!どーゆう事!えっ、生中継ってまさか、私達のやり取り全部父さん達に見られてたって事!!」
「そうじゃ!物分かりが良くて助かるわい!」
「物分かりたくなかったよ!」
「ごめんね。多分、これ、俺の両親達が提案したのよ。あの人達行動力の鬼だから」
「それで機材の協力をしたのは私の両親ですね。あの人達無駄に色んな機材買ってるんでハハッ(掠れた笑に遠い目)」
「もう、そんな辛気臭くならないの!もう貴方達の新婚生活をする新居に着いたんだから、降りる準備しなさい」
そう紫乃さんに言われ、車から降りると私達の目に映ったのは、、、、
超でかい家だった。
「、、、、お爺ちゃん、これ何階建て?」
「ん?これか、確か4階建てで、地下にも1階あるらしいぞ?で、エレベーター付きで設備もしっかりしてるぞ!」
そうだった。お爺ちゃんって実際に見たりしないで買う人だった。豪快な性格で天然で馬鹿という三拍子が揃っているんだった。
「ここが、今日から俺と雪の愛を育む家」
「し、雫さん!その言い方は辞めてください!」
「はい、これこの家の鍵、荷物は部屋に置いてあると思うし、日用品や家電や食器などの必要な物はこちらで用意したから安心しなさい!」
「あ、はい」
そう言うと、紫乃さんと祖父は颯爽と車に乗り何処かに行った。そして、残された私と雫さんは。
「とりあえず、家に入りましょうか?」
「そ、そうだね」
家に入った。
何か、変に緊張すんだけど、何で!え!やっぱり、結婚して夫婦になったから?それとも、初恋の人と2人きりだから?でも、緊張以上に、嬉しいと幸せって言う気持ちがある。
初恋の人と結ばれる確率って少ないって言うらしいし、私はお爺ちゃん達に感謝しないとだな笑
何て考えてたら、雫さんに手を握られた。
「?雫さん、どうしましたか?」
「////////その、2人きりになったから、その、、、、少し甘えたくて」
「変だよね。俺、旦那さんで年上なのに(顔を真っ赤にしながら)」
「キュン そ、そんな事ないです!それに私は好きな人に甘えられるの結構好きですし!」
「どんどん、甘えちゃってください!」
「、、、、なら、甘えるのは得意?」
「え?う〜ん、、、、どうだろう?甘える事なんて家族以外ではした事ないし、何かやり方が分かんないかも?」
何て言ったら、雫さんは満面の笑みで私の肩を両手で掴んでこう言った。
「なら、俺が雪を甘やかす!そして、雪を甘やかすのを上手にする!」
「ふぁ!!////////な、何言ってるんですか!!」
そう言って私を抱っこする雫さん。
「ん?笑、何?恥ずかしいの?雪可愛い〜笑」
「か、揶揄わないでください!」
恥ずかしいもあるけど普通に高いのにびっくりしてる。忘れてた。雫さんの男性時の身長188cmで私の女性時の身長142cmだった事。
「揶揄ってないから、俺は本気!雪を甘え上手にして、もっともーっと俺の事好きにさせる!俺の事だけしか考えれない様にする!」
「これが俺の結婚生活での目標!」
「!!、、、、なら、私は雫さんを甘やかして、雫さんが私がいないといけない様なダメにします!!」
「それを目標にします!」
「、、、、そっかぁ笑なら、よろしくね。俺のお嫁さんチュッ(ほっぺにキスをする)」
「////////(小声で)ば、馬鹿!」
どうしましょう。私は天使な旦那様ではなく、小悪魔な旦那様と結婚したみたいです。
これから、雫さんと私の友達を巻き込んだ、新婚ラブラブ愛まだまだ育む系ラブストーリーが始まるのであった。
続く。




