8、付属機器
翌日からは心機一転、訓練等に頑張って取り組んでいた。
「三花ちゃん、悩み事が解消されたみたいね。」
「ええ、そうね。今日から更に頑張るわ。」
教育用AIの学習訓練をしているとアナウンスがかかった。
『鏡原三花さん、至急該当の場所に来てください。』
私は何だろう?と思いながら、アナウンスで指定されたポイントまで向かった。
しばらくして到着するとそこには司令官と側近が数名いた。
「鏡原三花、命令に従い出頭致しました。」
「ご苦労!鏡原君、昨日ぶりだね。どうだい胸のつかえは取れたかい?」
司令官に言われる。
「はっ!今日から心機一転頑張っている次第であります。おかげ様で胸のつかえは取れました。
後今は亡き『鏡原三花』さんの事に思いをはせていました。」
「ここにいる皆は、君の事を知っているから感じた事を述べたまえ。」
「はいっ!言葉を変えますと、オリジナルの代わりになるのか今では大変心配しています。」
「なんだね?悩みは解消したんじゃないのかね?」
「はっ!昨日までの悩みは解消しましたが、今後の新たな悩みが出てきました。」
「鏡原君は1人の人間として大いに悩みが有る事だと思う。それは立派な1個人として自我が有ると言う事だよ。」
「はっ!ありがとうございます。」
「それはそうと君を呼んだのは他でも無い。昨日話していたサウドシステムの概要と今後の君の立ち位置、衣装合わせも兼ねている。安心したまえ。衣装合わせは女性クルーに任せるので安心したまえ。」
「はっ!了解であります。」
「まずはそこから観たまえ。」
指示されて私は窓から覗き込む。
そこは工場の様で下には巨大なサウンドシステムが有り、幾人もの作業員がいた。
「どうだね?すごいだろう?この機器が君の部隊のロボットに装着される。」
「わあ~すごい~。」
私は語彙力の無い反応を示した。
それ程圧巻したのだから。
「こんなに反応が良いと我々も開発した冥利に尽きると言うものだ。」
とある技術将校が言葉を投げかけて来た。
「ありがとうございます。戦力増強に繋がります。」
「そうだろう?そうだろう?私も幼い頃からの夢が叶って嬉しいよ。」
「と、言いますと?」
「昔観ていたロボットアニメで歌で地球を救うと言うテーマの作品が有ってね。
私もいつか実現しないか夢想していたものだよ。」
「とてもすごい事だと思います。」
「そして君が歌姫として私の自信作を使いこなしてくれる事を願っているよ。」
「自分に勤まるでありますでしょうか?」
「君はありひし頃の我々の憧れ、『鏡原三花』様の生まれ変わり。
もっと自信を持ちなさい。」
「はい、了解致しました。」
「では鏡原君、後は別室で衣装の採寸しようかね。先ほども言ったが女性クルーがしてくれるので安心したまえ。」
「はい、わかりました。」
「では衣装の採寸をする為に向かいたまえ。」
「了解しました。」
私は司令官達と別れると採寸した。
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