4、教育型AIの経験値稼ぎ
今、万感の思いを乗せて地球を含む太陽系を旅立った。
目的は銀河系中心部に向けて新天地を探す。
星が見つかったならば、先行して偵察衛星を数十機飛ばして大気成分を測り人類が住める星かどうか確認された。
「この星は却下だ。大気成分が合わない。」
「そうでしたか。残念・・・。」
「次の星を目指すぞ。」
「了解。」
すぐさま成分データが旗艦に送られて環境状況を確認した上でこの星は移住に不向きと判断された。
「では、次の星に行くぞ。ワープ準備。」
「了解。」
すぐさま次の星へのワープ準備が始まった。
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「ねえねえ、三花ちゃん。今回の星は移住不可だったみたいね。
現在ワープ準備に入ってるわ。」
「ありがとう、舞ちゃん。私達も護衛で調査団に同行したけど今回の目的は大気圏内での操縦練習も兼ねていたみたいね。」
「そうなの?三花ちゃん。」
「ええ、少しでも実地訓練を数多くこなして不測の事態にそなえなければならないからね。」
「ふ~ん、そうなんだ。」
「とりあえず整備士に任せるにしても、愛機を可愛がらないといけないわよ。」
「そう?例えばどういう風に?」
「教育型人工知能なので、AIとのコミュニケーションは欠かせないわね。
もはや乗員とマシンAIは運命共同体だからね。」
「三花ちゃんはマシンAIとのコミュニケーションは順調?」
「どうかしらね。私のマシンAIはコアユニットだからメインコンピューターに同期して色々な情報を入手してるわね。機械音声ではなくまるで人と話す様な感覚になるわね。」
「ふ~ん、私もマシンAIの教育を頑張らないとね。」
「そうよ。頑張って。」
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今日はチーム5人で模擬戦をしている。
模擬戦と言ってもシミュレーター上の事である。
まさに昔のゲームの様な感覚で変形合体をして仮想敵と戦っていた。
それらの戦闘データ、変形、合体データ等も教育型AIが学習してくれて、自機の能力を底上げしていた。
なおかつ、PC上で他の隊のデータとリンクさせて相乗効果を発揮させていた。
私達、ミラー隊が中心となり、総勢50機が最終的に変形合体する。
おのずと総長に私事鏡原三花がなる。
「総長、PC上でのシミュレーションは飽きました。何か実戦でも無いでしょうかね?」
「何を言ってるの?そんな事無いに越した事がないじゃないの。」
「はい、すみません。」
「以後、口を慎む様に。」
確かにシミュレーションだけでは面白く無いのかもしれない。
実戦を交えて初めて高揚感という物が味わえるかもしれない。
だが、私達はまだまだ未熟だ。
今はシミュレーションゲーム上と言っても教育型AIに経験を積ませて万が一に備えないといけない。
そうして訓練室でのゲーム遊び・・・もとい特訓が続けられていた。
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