14、調査報告
「鏡原隊長、鏡原隊長そっくりな映像、肖像画、人形、サインもろもろは何なんでしょうか?」
隊員の1人が私に聞いてくる。
「そんなこと、わかるはずがないじゃない・・・。」
私が狼狽して調査団、他の隊員がいる通路まで戻ると聞かれた。
「まあまあ、鏡原隊長は気分がすぐれないと思う。今日の探索はここまでにしていったん引き返しましょう。」
調査団長が提案してひとまず私達はベースキャンプにまで戻り、各自休憩した。
だが私は終始複雑な心境であった。
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この発見を司令官に報告されたら急遽私も呼ばれて会議がなされた。
「この映像は我々の青春である、ありひし頃の『鏡原三花』様のコンサート風景で間違いないと思うが諸君の意見はどうかね?それと鏡原君だけ入室出来たと言う部屋の陳列物はまさに『鏡原三花』様に間違いないと思うが・・・。」
司令官が開口一番に言った。
それを聞いて側近の方々も異議は無いようであった。
あとプラネタリウムに関しての話題も出て、あれはまさしく我ら母なる星地球だと結論付けざるを得なかった。
「鏡原君、君のオリジナルと見受けられる方の肖像画、サイン、人形等々見て大変混乱していると思うがなぜ、地球から遠く離れたこの星に有ったかが問題だな。」
「司令官閣下、調査部の見解ではまさにSF的な話を申し上げますが、この星に住んでいた何者か達は惑星間航行の技術等高度な文明を築いていたと考えられます。
当時の地球に秘密裏に来てコンサートを録画したり、グッズを購入したのだと思われます。」
調査団長が司令官に報告する。
「私も全盛期のありひし頃の『鏡原三花』様のファンでした。この映像に映された数々は見間違う事は無いと思われます。」
「それは自分もそうだ。ここにいる現在の鏡原三花君以外はあの頃をよく覚えているはずだ。
それに自分も見間違う事は無いと思う。あれは当時の『鏡原三花』本人だと思う。」
調査団長と司令官の会話に側近達は同意をせざるをえなかった。
「鏡原君、どうにかして実物を部屋から持ち出しは出来ないものかね?
実際にこの目で確かめたら確信が持てるのだが。」
「どうでしょう、次回探査時にしてみます。」
「よろしく頼むよ。」
「鏡原君は精神的に疲れている所呼び出してすまなかった。」
「いいえ、大丈夫であります。」
「良い責任感だがあまり無理はしないでくれ。」
「心遣い、ありがとうございます。では自分はこれで退室致します。」
私はまだ混乱する気持ちだったが司令官室を後にした。
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鏡原隊長が退室した後の司令官室での会話。
「調査団長の仮説が正しいとして、我々は非常に不利な立場なのではありませんでしょうか?」
「君もそう思うかね・・・。確かに我々は立場上大変不利だろう。
でも現地住民と交友を持てれば地球の科学力は一層発展するぞ。」
「うまい事いけば良いでありますね。」
「ああ、そうだな。キーは鏡原君に有る、彼女の今後の活躍に期待しよう。」
「そうでありますね。ますます彼女を見ていると全盛期の『鏡原三花』様を思い出します。」
「声も同じだからな。私もそう思うよ。早く彼女の歌声を聴きたいと言う欲求が膨らんでいるよ。」
「司令官もでありますか。私も鏡原君の歌声で『鏡原三花』様の歌を聴きたいと思っています。」
「自分は鏡原君との取り次ぎを良くしていますが、彼女と話していると往年の『鏡原三花』様と会話している錯覚に陥ります。」
「やはり、皆そうかね?」
「「「「「はい。」」」」」
「そうか・・・。我らの青春の一部だからな・・・。『鏡原三花』様は・・・。」
「では、先ほど鏡原君に話していたグッズ等の回収を急がせませんと。」
「ああ、そうだな。」
こうして、着々と探索の準備が進められた。
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