11、調査
神殿に近づいた探査機が操縦不能になった。
その原因ともいえる事柄を別の探査機が目撃していた。
その原因は神殿と見受けられる建造物から500メートルの付近で他の探査機も操縦が効きづらくなったりして少なからず電波の障害が見受けられた。
そして飛行安全圏まで退避していて正面から近づいた探査機が見事に操縦不能に陥る瞬間を捉えていた。
すなわち、神殿らしき建造物に近づいたらなにかしらの電波妨害に有った様な状況だった。
「調査団長、このままでは探査機全部に被害が出るかもしれません。
ここはいったん引いてはいかがでしょうか?」
ある調査員が調査団長に意見具申していた。
私も引き返すべきかと思うがここは調査団長の判断に任せようと思う。
「神殿らしき建造物の周り以外では順調に探査出来たのであろう?危険を伴うが人力で調査しようと思う。鏡原隊長、護衛の人選の程お願いします。」
調査団長が私に対し、探査機ではなく自分達が遺跡の中に潜入調査する旨を言ってきた。
私達がいる場所から神殿らしき構造物の付近まで10キロメートル余り。
補給物資を各自バックパックに積み込み調査団を率いて遺跡の中に潜入した。
映像越しで観ていた風景よりもやはり実際に観た風景は印象が異なった。
最初の5キロメートル位は廃墟と言う感じがしたが、神殿らしき構造物に近づくにつれ各員の緊張感が否応なりにも高まっていった。
電波が届かなくなった付近に近づくにつれ、何者かの視線を感じた。
神殿らしき構造物から500メートル離れた付近に探査機が落ちていた。
すぐさま調査員が回収をして後方に引き返し原因を探った。
私達は神殿らしき構造物の周りをくまなく周り、異常が無いか確認していた。
その時、静寂に包まれていた空間で遂に事が起こった。
調査員の1人が人影を感じた。
すぐさま、我々一同に情報共有が行われて、臨戦態勢に入った。
一旦調査隊のメンバーを後方に下げて私達で神殿らしき構造物に入ろうとした。
私が中心となり、神殿らしき建造物の中に突入をする。先行していた他の隊員では何も問題が無かったが、私が入口に入った瞬間何かの駆動音がした。
「鏡原隊長、何の音でしょう?」
「いえ、わかりません。くまなく調査しましょう。」
私は隊員に質問を受けたがわかるわけがない。臨戦態勢のまま奥へと侵入していった。
コツ、コツ、コツ
私達の足音が通路に鳴り響いた。
奥へ、奥へと通路を歩いていると、何やら物音がした。
ゴトンッ!ゴゴゴゴゴ・・・。
なにやら通路の途中の壁の一部分がせり下がった。
私は壁が下がった部分を注意深く観察していると、どこかで呼ばれた様な感覚がした。
その声に引き寄せられる様に内部に入って更に奥へと進んだ。
導かれる様に歩く事しばらく、私を筆頭に数名の隊員が目撃した。
どこか昔のSF映画で観た事が有る、実験室みたいな所だった。
実験室もどきの部屋を探索していると、外壁にどこかで見覚えのある星系の絵が飾られていた。
よくよく見ると、ここからはるか遠い場所に有るはずの太陽系の星々が描かれていた。
そして地球に該当する星の部分が何か特別なサインがしてあった。
すぐさま私は小型カメラに撮影して、調査隊に情報を送る事にした。
ここは一体何なのだろうか?
そして地球かと思われる星に何か特別な意味でもあると言うのだろうか?
謎は深まるばかりであった。
そして部屋を探索していた私達は信じられない物を発見してしまった。
どこからどう見ても、我が母なる星地球の物と見受けられる物だったからだ。
地球より遠い、遠いかなたの星になぜ地球の物に似ている物が・・・。
すぐさま調査隊を呼び戻し、この部屋の調査を託した。
その間私達は更に奥へと進んだ。
そこで見る物とは一体何か?
またしても私達を驚愕させる物が有った。
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