表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺は愛を知りたい  作者: アスカ
5/11

洞窟探検編後編1

ーどうか、このドラゴンにも救いがありますようにー

byドロシー・キュール



馬車から降りて、昼食を食べようと場所を探していたら(ちなみに、昼食はウルが2人分を持ってきていた。もちろん、飲み物も2人分だ。)ちょうど良い原っぱを見つけたのでそこで食べる事にした。

昼食も先程ウルとは仲良くなったので、ほのぼのとした感じの良い雰囲気でお喋りしながら食べた。

さて、そろそろ行こうかとしたその時、

?「おや、お前さん達はだれだい?こんな所まで人がくるなんて珍しいねぇ。」

急に後ろから声を掛けられたためびっくりしてしまった。誰だ、このお婆さん?

お婆さん「わたしゃ、ドロシー・キュールじゃよ。この近くに住んでおる。それで、お前さん達はここに何しに来たんじゃ?」

ウル「あっ、始めまして、ドロシーさん。私はウル・サシャと申します。こちらは、レイター・ハーンです。此方へは、ここの近くにある洞窟の奥に貴族が探しているというメダルが有るというので、それを取りに来ました。」

ドロシーさん「ほぇ!?彼の邪魔をするつもりかの?彼は良い人なんじゃ!ゆっくり過ごしているのを邪魔するではないわ!」

ウル「ドロシーさんが言っている彼とはドラゴンの事ですよね?私はこの前に4回来た事があるのですけれど、話相手が居なくて寂しいって言ってましたよ、彼。それに、良い人って言うのも3人目の人が殺されているし、無理があるんじゃ…」

ドロシーさん「黙れ!わたしゃあのドラゴンが好きなんだよ。お前さんが言うとる3人目の人と言うクソ野郎の事も聞いておるわ!…話相手が居なくて寂しいって言うのは本当の事かもしれんけどね。あの人色んな人と喋りたい人みたいだから。」

ウル「悪霊を人扱いするんですね。」

ドロシーさん「当たり前じゃろ!?悪霊だって堕ちた魂なだけで、元々は人間なんじゃから。…もしや、お前さんが彼の言っていたエクソシストかのう?自分は何でも浄化出来ると思っていて、若い故か傲慢な所が有ると聞いたがのう。」

ウル「っ、そ、そんな訳ないじゃないですか!私だって悪霊の事を人間として見れますよ!」

ドロシーさん「本当かのう…。まあ、どっちにしても私が洞窟に入れるか決めなくても彼自身が決めるじゃろうからなあ、まずは行ってみたらどうじゃ?前の人は好みじゃ無かったから入れなかったとは言っていたがのう、今回は入れるかもしれんき。」

ウル「あなたこそ、どうしてここに?」

ドロシーさん「わしも洞窟の奥に行こうとしてたんじゃが、先客がいたみたいでのう、興が冷めたわい。それに、最近体力が落ちてきてて今日は行けるかなとも思ったんじゃがのう、今日も無理そうじゃ。」

ドロシーさんは、ドラゴンととても仲良しのようだ。好きだとか言っていたからもしかすると恋人同士っ!?…な訳ないかー。

ウル「お家まで送りましょうか?お家はここからどれ位ですか?」

ドロシーさん「心配には及ばんじゃき。ここからは5分では着くじゃき、年寄りの体力でも歩けるわい。それじゃ、じゃあのう。」

ウル「あっ…さようなら!お気をつけて!」

レイター「おっ、お気をつけて下さいねー!」

ドロシーさんは洞窟とは反対方向へとゆっくり去って行った。


それから、10分位して洞窟の入り口まで辿り着いた。

ウル「ここからは、気を引き締めて下さいね。まずは、探られると思うので。」

と言うか、ウルの口調が敬語に戻っているような…。先程の婆さんの時からそうだったが、まさか緊張しているのだろうか?

こんな事考える余裕がある俺って超ヨユーて感じ?

ウル「気をつけてください!探られている感じがします。4人目の人の時と同じ、3人目の人までとは違う力を使っているようです!」

ヤダ〜見られてる?超恥ずかしい〜と全身をクネクネさせていると、

ウル「っ、い、今、テレパシーが届きました。えーと…『クネクネすんな、気持ち悪い!』との事です!」

えっ、なんかショックなんだけどー。ウルの方はやはり、洞窟の入口までテレパシーを使えましたかと呟いていた。

ウル「あっ、今洞窟の入口にあったバリアが消されました。どうやら、入って良いようです。」

レイター「ああ、分かったよ。瘴気に当てられないように注意しないとな!」

程なくして、瘴気にも当てられず、30分位で洞窟の奥へと辿り着いた。

グロテスク『ようこそ、闇の世界へ!』

レイター「うん、これからいっぱいお話したいって言うんだよね、知ってる。」

ウル「ちょ、ちょっと…。あんまり、馬鹿にしたような物言いは良くないんじゃ…」

グロテスク『なぜ、知ってる!?…ああ、そこの傲慢エクソシスト野郎から聞いたのか。』

レイター「うん、そうだよ。それで、いきなりだけど本題に入って良い?」

ウル「ちょ、ちょっと、いきなりは…」

グロテスク『ああ、良いぞ。』

レイター「ちょっと、君の後ろにある純金でなんか変な模様が描かれてるメダルを渡して欲しいんだ。貴族の人達が取って来て欲しいらしくってさ。」

グロテスク『ハハハ、俺といっぱいお喋りしてくれたらメダルを渡しても良いぞ!』

レイター「うん、お喋りする!どうせ、君には力づくでは敵わないだろうしね。」

ウル「ま、待て。降ろして貰った場所に夕方の5時には迎えに来て貰うように言ってあるんだぞ。いくら僕が時計を持っているからと言ってそこの悪霊が返してくれなかったら間に合わなくなるんじゃないか?」

グロテスク『ちっ、可愛くねえ奴…。心配しなくとも言ってくれれば返してやるよ。もし、言い忘れたとしてもエクソシストのお前は感づいているかもしれないが、俺は洞窟の入口付近まで外の様子を見る事が出来る。日が暮れて来たら言ってやるよ。』

あれっ、結構優しくないか?まあ、3人目の男が殺されたと聞いて余計怖くなってたのかもしれない。3人目の時もお喋りしたそうだったしな〜。

レイター「それで、どんなお話するの?」

グロテスク『まずは、お前に質問をしても良いか?』

レイター「うん、良いよー」

グロテスク『悪霊の存在についてどう思う?』

レイター「うーん…相当恨む様な事が有ったんだと思うし、しょうがないと思うなあ、僕は。」

グロテスク『ククク…気に入った。あんたは俺らと同類の匂いがするんだよな。あんた、恨みを持ったら何が何でも忘れてやらないってタイプじゃないか?そんな性格は、俺は色々な悪霊を見てきたから分かるんだがなぁ、大体の悪霊に共通する性格なんだよなあ。勿論、俺自身もさ!』

レイター「気に入ったって言うんなら1つ聞いても良い?どうして、あなたは悪霊になったの?」

グロテスク『よくぞ、聞いてくれました!…と言いたい所だが、昔の話をするのに俺の隠された能力について話さないと分かりにくいと思うからな。そっちから説明しようかな。』

ウル「やはり、隠された能力が有ったんですね!4人目の人と今回のレイターでは洞窟の入口で探られた時にいつもと違う感じがしました。どういう事だったのでしょうか?」

グロテスク『勝手に話に入ってくるんじゃねーよ、良い子ちゃんがよ〜。まあ、どうせ話そうと思っていたし許すがよ。

それじゃ、そこのエクソシストの言った通り洞窟の入口で使った能力は4人目からは別の能力も使っていた。遠くからでも姿形が分かるのはそこのエクソシストも感づいていたかもしれないがよー、実は俺には相手の記憶を読む能力がある。』

ウル「な、何ですって…。具体的に相手の記憶を読むとはどのぐらい出来るのですか?」

グロテスク『相手が頭の中に記憶として残っているものなら全部読み取る事が出来る。ついでに、その時に感じた感情もな。逆に頭の中に記憶として残っていないものはダメみたいだ。あまりに小さすぎる時の事とか、これは試した事は無いけど、こんな感じだから記憶喪失の人もダメかもな。頭の中に記憶として残っていないわけだし。』

えっ、強すぎる…

グロテスク『俺は悪霊の中でも最強と言って良い位強いからな〜。テレパシーもバリアも記憶を読み取るのも半径10km以内だったら全て出来るからな〜。

実は…後1個だけ能力が有るんだが、これは使い勝手が悪くてな、あまり使っていない能力なのだが、それもさっき言った昔話に必要だからな。これも説明しておく。

後1個の能力と言うのは、相手に幻覚を見せる事が出来る。ただ、半径1kmしか効かない上に代用品が必要、まあこの代用品は自分でも大丈夫なんだがなあ、相手にバレないように幻覚と一緒の動きをしないといけないとか、これだから相手が複数人だとバレる確率が跳ね上がるとかな。

この能力も鍛えて半径1kmには出来るようになったわけで、100年前は半径10mしか出来なかったからよぉ〜苦労したんだぜ?』

ドラゴンも鍛錬とかしてるんだな…

グロテスク『んじゃ、そろそろ昔の話を話すぜ!』



小話

レイター「あれっ、良い所で終わってね?」

作者「うん、思ったよりも長くなっちゃったからね、後編1、2で分ける事にしたよ。」

レイター「な、何だと…前回は文字数が少なくなるって言ってたのに…」

作者「あれっ、そう言えば言っていたね。まあ、一個ストックも出来たし、実は起承転結の起と結は出来てるんだけど間がまだ後半がプロットにも起こしてないからね、この間にゆっくりプロット作成にでも取り掛かるよ。」

レイター「なあ、それってエタる原因じゃないか?」

作者「大丈夫!中身はどんなイベントを起こすか決めるだけだし、結末が決まってるからね、多少強引にでも終わらせるよ。

『作者が止まんねぇ限りレイター達の物語は止まんねぇからよ、だからお前らも止まるんじゃねぇぞ…!』」

レイター「やばいって!オ○ガじゃん!著作権対策でこの小説が消されたらどうするのさ!つーか、お前らって誰!?」

作者「さーて、誰でしょうね。次の話のためにイベントをいっぱい考えておきますよ!(自分が読むようにね!)」

レイター「作者自身が読み返すようかい!」

作者「いや〜最初はレイターとか次の話で分かると思うけど、ドラゴンとか結構クズで出てきた当初は嫌いだったんだけど、今はこいつらしょうがないなぁって思ってる」

レイター「主人公の事嫌いって公言しちゃったよ、この作者!ってか、好きにはなってないんかい!」

作者「書いてる内に愛着は湧いて来てるけど現実にいたら嫌だなーって。」

レイター「この作者も相当だよ!」


後書き

はいー、レイター君に「話長いわ!」って怒られそうな小話でしたね。

5話目まで読んで頂きありがとうございました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ