王様の妨害
ーオレが村のみんなを救ってやるよ!ー
byレイター・ハーン
あれから二週間の間にオレ達はある作戦を実行した。ラウル村から帰ってきてすぐ兄貴と話し王国側から何らかの手段で盗聴されているのかを確かめるためにわざと兄貴の仕事部屋でこんな会話をした。
「兄貴〜、お金貸してくれませんかね?」
「三百万円という大金何に使うつもりだ?」
「オレの故郷の村が王国にいじめられて餓死者も相当出ているから助けてあげたいんですよ〜」
さて、王国側はどうでるかな?
すると、最初の一週間は音沙汰は無かったがその後一週間後位にはラウル村へと援助しようとした者について脅しをかけたり最悪殺されるかもしれないという噂が出てきた。…これで王国側は何らかの方法を用い盗聴をしている事が決定的となった。
「どうする、レイター?俺や他の人の力も借りられないようだが」
「王様はオレへの嫌がらせで多分オレ以外が援助するのは認めないって事ですよね?…オレ頑張って稼ぎます!だけど普通の手段ではダメだから…人を殺してでも奪うか」
「ちょ、ちょっと待て!いきなり人殺しはかなり危険だぞ!」
「そうでしょうとも、危険でしょうね。でも、兄貴、知ってます?最近巷でも金を持っている人が殺されたかと思ったらタンスの金がごっそり無くなってた件について」
「ああ、知ってはいるが…」
「今の時代タンス預金が主なので金を奪いやすい…まあ、人によっては金庫があったり警備員が付いてたりして奪いにくい所もあるが」
「なんか怖いぞ…レイター……」
「それほどオレが本気って事ですよ。この二週間弱で腹ぁくくりました。まあ、実際は十二日位しか無かったですが」
「俺がこっそり金を渡してもバレないかもしれないぞ?」
「その可能性もあり得ます。ですが、あちらには盗聴する技術がある位なのですから映像も盗撮されている可能性もある…と考えるのが妥当ではないでしょうか?」
「盗撮については確定はしていないが確かに可能性は高いだろうな。だけど、俺が援助した所で脅されはしても殺されない可能性も高いんじゃないかと思う。噂でも最初は脅しみたいな事を言っていただろう?強行してラウル村に援助しに行かなければ、あるいは…」
「ただの脅しでも王国側から何らかの根回しをされて仲間達にも迷惑がかかる可能性も高いと思いますのでその案は却下です」
「なんでお前が却下してるんだ!?決めるのは上司である俺だろ!?」
「いいえ、オレが決める事もあります」
「はぁ…、はぁ……そうだよな王国の力が強すぎるもんな。実は、俺も盗撮もされていてもし脅しをかけられたら仲間達にも迷惑がかかる可能性の方が大きいと考えていたんだ。だけど、レイターに人殺しはさせたくない。絶対だ!」
「そりゃ、兄貴からそういう筋の人を紹介して貰えれば心強いですけど?もし紹介してくれなくても良いですよ。オレ自身で探すんで。それに、兄貴も人を殺した事位有るでしょう?」
「ぐっ…!確かに人を殺した事も有りはするがレイターに人殺しをさせたくない!でも……なんかレイターが探してくるとヤバいやつ探してきそうで任しきれない…!」
「はぁ…なんで兄貴の方がオレより迷ってるんすかぁ。まあ、確かに?癪ですけどオレに見る目が無い自覚はあるんで兄貴からの紹介の方が安全性は高いとは思っていますけどね」
「…本当に人を殺してでも金を奪い取る覚悟は有るのか?普通に恨まれたりなんなら殺されそうになったりと修羅の道だぞ」
「はい、この身はラウル村に捧げる覚悟でいます。…それにこんな事になったのは多分オレのせいだから…」
「違う!決してお前のせいなんかじゃない!クソな王国側が悪いんだ!…コホン。じゃ、本当は嫌なんだけど、俺が良いところのやつを見つけて来てやるよ…!いいか、本当は嫌であって…」
「ツンデレうざいです、兄貴」
「と・に・か・く!良い情報屋を知ってるからよぉ、なるべく危険性が少なくてそれでお金もいっぱい持っているやつのところから選んでくるからな!」
そして、その二週間後にはオレは最初の一人目のやつを金目的で殺す事になる…
この世界ではお金…紙幣自体はあるがそれを預ける機械は無くてタンスに金を入れとくか(通称タンス預金と呼ばれている)それか特に用心深いやつらは金庫を使ったり警備員を立てたりする者もいるという。
さすがに、警備員はプロなので身体能力が高くないオレでは歯が立たないのは目に見えているし、かといって金庫を使っているやつのところから盗み出すのは不可能に近いので(何でも専門技術がいるそうだ。オレでもダイヤルを回して数字を合わせるのはプロでも難しいものもあると聞くので素人にはそうとう難しいだろうという事が分かっている)狙いはタンス預金のやつらだ。
狙いは三百万円をタンス預金しているんじゃないかと噂されているなんだか頼りなさそうなサラリーマン風の若い男性だった。
ザックの兄貴には気をつけて行ってこい…!と言われたが正直負ける気がしない。何か困っている風を装い自宅に侵入したところで毒ガスを吸わせたハンカチを口元に当て少しけいれんしているところで兄貴からもらった短剣を何度か刺せば死んだ。
(心配性な兄貴に銃も持たされていたが使う機会は無かったな…銃を使った方が楽に殺せたかもしれないけどオレは思い入れがある短剣の方を使いたかった。人の血で汚れてしまったのでまた拭き拭きしないと…)
そいつが死んだところでタンスの中身を覗いてみたが二百万円しか入ってなかった…。クソが…!こんなに苦労したっていうのによ…!(それにほんとは人殺しなんてオレもやりたくなかったしな)
後日、兄貴に問い詰めてみたらちょっと確認してやるから…と言われ電話をし始めたので少し待っていたら
「三百万円が二百万円になっていた理由が分かった。残りの百万円は会社の金庫に入れていたようだ。…どうやら情報屋から俺を介してお前に伝えたこの数日間の内におこなっていたらしい…ドンマイ、レイター」
「いや、普通にクソじゃないですか!…まあ、普通に働くよりは稼ぎは良いけど…でも、これって仕事でも何でもないような…?水商売をバカに出来ないな…」
とかなんとか、兄貴の前で愚痴ってしまったオレだった。
王国側
セト「いや〜、ついにねレイター君も人殺しの仲間入りね!うんうん、良いよー」
オルトス「いや、全然良くないんですけども。…それにしても驚きましたね。まさか、レイター・ハーンがいくら村のためにお金が必要だといってもまさか人殺しをするとは…」
セト「うんうん、そうだね〜。なんかレイター君自身もぼやきながら言ってたけどまずは水商売位から始めるのかな?と思っていたらいきなり最高難度の強盗殺人!びっくりだよね〜」
オルトス「貴方のせいでもあるんですけどね、セト様。だいたいお金を預ける機械を作る技術力はあるのにどこにも作らせないように止めているのは貴方でしょう?」
セト「まあ、そうなんだけどね〜。いや〜一般市民に力を与えたら今の超独裁政治も危ういじゃん?もう少し粘らないとね…おっと、まあ、レイター君という遊び相手も出来たしね!」
セト様は何か誤魔化しているつもりのようだが誤魔化し切れていない。…いつかセト様は誰かに倒されるだろう。もしかすると殺されるかもしれない…でも、その時までは。
オルトス「貴方がおられるまでは従者としてお仕えさせていただきますよ」
後書き
レイター「やあ、読者の皆さん超久しぶり〜!」
作者「ほぼ半年ぶりかな?みんな忘れてたんじゃない?」
レイター「なんか知らんけど急に書く気力が湧いて来たんだよな、なぁ、お前!」
作者「そうだよ〜」
レイター「後下の方に急に小説をまた書きたくなった理由となった今度はファンタジーじゃなくてリアルの出来事が書かれてるぜ!」
作者「ニートだしリアルでの経験はあまりないんだけどね…読み返してみたら自分の小説だからかめっちゃ面白かった!まあ、素人が書いた感満載で読みにくいところも多かったけどね…(そして、どこを直したら良くなるかも分からず…)」
レイター「めっちゃナルシ〜だな!じゃ、下の方に置いとくぜ!」
10話目までご覧頂きありがとうございました。
リアルでの話
昔、大学のオープンキャンパスに行った時にあった話なんだけどね
(どこの大学かってのはプライバシーに関わるので言えないですw)
私は心理学に興味があって心理学部に入りたかったのよ。
(まあ、結局点数が足りなくて福祉に入り楽しくなくて一ヶ月も経たないうちに辞めてしまったわけだがw)
そこで、多分工学部の男子だったかな?がちゃちなクモみたいなつぎはぎだらけのいかにも素人が作ったロボットです〜って感じのを(超失礼w)一人でのんびり歩いていた私に見せて来たわけよ。
(友達?高校中退した上に通信に入ったけどそこの学校が出来たばかりで高校三年生は私しかいなかった上に元の学校の友達とも連絡を取っていなかったため通称ぼっちw)
で、楽しいよ〜って私に見せて来たんだけど、すぐにあっ、壊れた!とか言い出して性能もぼろかったみたいなんだよね〜笑
だけど、すごく楽しそうだった。ロボットにかける情熱はすごく伝わって来たんだよねー
そして、私は元から興味があった心理学の説明を聞いて戻って来てさっきの工学部のところを覗いてみたらものすごく人だかりが出来てて!
何があったの?と思って横にあった小さい会場みたいな所を見てみたら人が満杯になるくらい座ってて立ち見してる人も多いし前の方で誰かマイクを使って話しているなと思ったら、
なんとさっきの不格好で性能もしょぼい(だから失礼w)ロボットを紹介してくれた人が熱演してたわけね!
工学部の説明会だから男の子が多いのかな?と思って座ってる人とか立って見てる人も見てみたらなんと!意外と女の子も多かったんだよ!
(ここからリアルな事実になるかもしれないけど多分彼女達は彼の明るさに惹かれただけだと思うので工学部に本当に興味があるのかは謎…あからさまにギャルっぽい子も混ざってたしね…)
だけど、ここから女の子達の知り合いとかに工学部楽しそうだよ〜って紹介してもらって入ろうかなと思う人も出てくると思うし最初は興味がなかった人でも彼の熱意に押されて工学部に入ろうかなと思う人も出てくるかもしれないしね!
今日なんでか知らないけどロボット作りは上手くなくても楽しみながらやってる彼の事を思い出して不格好でも下手でも良いんだ!って思って急にやる気が出て来たんだよね。
実は心理学が私は好きだったはずなんだけどこの事ばかり覚えてるw工学は好きじゃないはずなんだけどな〜彼のキラキラした瞳を覚えてる。
そうだね、小説を書く事がめっちゃ大好きなわけではないけど彼の事を思い出したら書く元気が出て来たよ!
もしかすると、女の子達も彼からパワーを貰えてたのかな笑