始まりの時
!注意事項!
鬱展開、主人公の性格がクズめ。主人公の頭が悪い。主人公が最後に死亡。ホモ展開。モブの大量死。ヤンデレ。これ以外にも作者の思いついていない地雷があるかもしれません。なのでこの時点で嫌な予感がした方はブラウザバック推奨をお願いします。
ーオレの物語はここから始まるー
byレイター・ハーン
物語は彼が16歳の誕生日を迎え故郷の村から出てきた所から始まる…
オレはレイター・ハーン、16歳だ。レイターと呼んでくれ。ここは貧民街アスド。貧民街っていうのから分かる通りかなり荒れ果てた町だ。盗みに走る者もいるしご飯が食べれなくて餓死をしてしまうものもいる。……俺もこの町で盗みをしたりする場合もある。
オレは元々はラウル村出身だったんだ。16歳になってその村を出てアスドに来たんだけどその村はアスドよりも貧しかった。まず、10歳までに死亡する確率が8割なのだ。事故の場合もあるがほとんどが餓死している。その残った2割も15歳までに1割は死亡するから成人の15歳までに1割しか生き残っていないことになる。…それもこれもジュダ王国のせいだ。ジュダ王国はラウルから西に馬車で5時間のところにある。ジュダ王国の王様は近隣の国々から搾取している。特にラウルへの搾取っぷりはひどい。なんでもラウルの村長の先代がジュダ王国の先代の王様を怒らせたかららしいんどけど。
スラム街に来てから1週間位立つけど中々盗みが上手くならなくてリーダーから少し分けて貰ったけどじゃがいものめっちゃ薄めたスープだけじゃ全然足りねぇよ…結構お腹痛いしこのまんまじゃ俺餓死しちゃうんじゃね?はぁー、誰か食べ物とか金目の物とか持ってそうなやついないかな〜
おっ、ちょうど良いところにヨボヨボの爺さんがパン食おうとしてるじゃん!奪っちゃえ!
レイター「ねえねえ、おじいさんそのパンちょうだい?」
おじいさん「わしゃ、このパンを食べないと今日も生き残る事が出来んのじゃ。じゃけん、もうわしも年じゃきそろそろ死ぬ時期が近づいてきたのかもしれんのう。年老いたわしが生き延びるより若いお前さんが生きた方が良い。そのパンはお前さんにあげるよ。」
といってそのおじいさんはパンをくれた。おじいさん、全体的に痩せ細ってるし今日このパンを食べなければ明日には死ぬんじゃないかなと思った。
「ねえ、おじいさんは今何歳なの?」
「62歳じゃき」
平均寿命は50歳くらいだしこのおじいさんはもう十分生きたんじゃないかと思う。うん、やっぱり死んでもいっか。
「パンありがとね、おじいさん」
今日の食糧を得た俺はその場から去った。
次の日昨日のおじいさんの様子が気になってパンをもらった場所に行ってみるとそのおじいさんは死んでいた。ドンマイとも思ったが少し心が痛んだ気もした。
その日から二ヶ月たって盗みも上手くなったある日のこと、今日も盗みを働こうとしていていいカモがいないかブラブラしていたら地面にうずくまって泣いている同い年位の女の子と5歳くらいの男の子がいた。つい気になって話しかけてしまった。
「あの…どうしたんですか?」
「うぅ…結婚を約束した彼氏がいたんですけど3日前に事故で亡くなってしまって。私も仕事をしていないからお金もなくて、行き場が無いんです。子供もどうやって育てていこうかと思い悩んでつい泣いてしまいました」
やっぱり横にいる男の子はお子さんだったんだなと思った。それにしてもなんかこっちのこと睨んでないか?
「へー、そうだったんだ。大変だね。」
「ちょっと苦労してる人が目の前にいるのになんですか、その態度は!」
「うーん、自分もこれといった定職にはついてないけど2人ぶん位だったらどうにかなるかも。」
「は、はぁ…!」
「いいから着いてきてよ。ここに自分なんかのアジトがあるんだ。雨風しのげるしご飯も俺が盗んできて取ってきてあげるよ!」
少し強引に彼女の腕をつかみ(子供は訝しみながらも付いてきてくれているようだ)アジトまで引っ張って行った。
歩いて10分の所に荒くれ者やホームレスやらが集まるアジトがある。俺はこの町に来てからはここに世話になっている。俺がリーダーを呼びつけるとちょうどリーダーはいたみたいで顔を出した。
「リーダー、彼女とお子さん困ってるみたいなんだ。彼女もまだ16歳と若いしお金もないみたい。ねぇ、ここで一緒に暮らさせてやっていい?」
「ああ、良い…」
「こんなホコリっぽくて汚らしい所、私は嫌よ!」
「ああん、せっかく住まわせてやろうとしてるのに誰が汚いところだぁ?」
「リーダー、抑えて!君もあんまし煽らないでよ!せっかくリーダーが良いって言ってるのにさ」
「…分かったわよ」
少し彼女は悩んだみたいだがここ以外に行く所も無いかもしれないとでも思ったのだろうか、OKした。オレは先ほどから黙っている男の子にも話しかけてみた。
「ここに住むことに決まったみたいだけど、君は大丈夫かい?」
「話しかけんな、このクズ!」
…どうやら相当嫌われてしまったみたいだ。お母さんの方はこんな汚い言葉使っちゃダメよと言っている。リーダーはこの部屋を使ってくれ、布団は今から持ってくると別の部屋に行ってしまった。こんな調子でやっていけるのだろうかと小さくため息をついた。
あれから一ヶ月、彼女に勝手に恋人として決めつけられ私は盗みなんてしたくないから今日のご飯もよろしくと言われてしまう始末。彼女さん、これ恋人じゃなくて召使いです。一応彼女もどう思ってるか話をしてみたんだけど…
「だーから、私は専業主婦になりたいの!働きたくないの!」
「うーん、今はそれでも良いかもしれないけどまた子供と2人きりになってしまう可能性だってあるよね。その場合はどうするの?」
「だから稼ぎのある恋人が欲しいわけ。ゆくゆくは結婚したりして…キャー、ロマンチック!でもあなたは残念だなあ。良い人かもしれないけど盗みをしている位だしお金はまったく稼げてないわけで。また子供と2人きりになったら今度は稼ぎのある旦那さんを見つけるわ!今だって昼間に婚活をしたりちょっと遠くの治安の良い町で良い人探してぶらぶらしたりして…」
ちょっと頭が痛くなってきたのでふんふんと適当な相槌をうっていると
「ちょっと聞いてる!?だから今婚活でいい感じの人を見つけたって言ったじゃない!優しそうで収入もあって…まあ少しデートしたりしながら本当に相性が合うかどうか確かめないといけないから結婚はまだ先かな、結婚が決まるまではあなたにお世話になるわよ」
いや、正直その旦那さんの所に行けよと思う。第一優しい人なら今の現状を知ったら一緒に住んでくれるのではないだろうか?と思ったので聞いてみたら
「いやー、子供がいる所までは言ったんだけどね、ここまで苦労しているとは知られたくないじゃないの」
ちんけなプライドってやつか。もしかするとあの日あそこで泣いてたのもそういう作戦だったのかもしれない。
「あんた俺がアジトに連れて行った日あそこで泣いてたじゃん、それってもしかしてそういう作戦だった?」
「…っ、なわけないじゃないの!あの日泣いてたのは前の彼氏があそこらへんで亡くなったって聞いたから見に行っただけなのに…まあもう死体なんて無かったけどね」
彼女は泣きそうになっていた。俺はひどい事を聞いたなと思った。でもここら辺で亡くなったって事は…
「もしかして前の彼氏さん、何らかの抗争とかに巻き込まれたんじゃない?」
「…ええ、私もそう思ってるわ…」
俺が問い詰め過ぎたせいで涙腺が緩んだのかとうとう泣き出してしまった。これじゃ彼氏失格だなと思った。まあ彼氏(仮)みたいなもんだけど。
本編はここで終了です。下は小話です。
リヒター「よう、みんなみってるー?みんな大好きイケメンのリヒター様だよ!」
レイター「いや、お前誰だよ!まだ本編で名前すら出てないじゃないか!」
リヒター「いやー先にネタバレしちゃうとこの物語はレイターが19歳になるまで蛇足が続く展開が続くんだよなあ。主要人物も19歳になってから登場してきますし?」
レイター「いや、お前それはネタバレのしすぎだろ!」
リヒター「作者が良いって言ってるから良いの!後この物語は基本的に作者の夢を題材にした物語だよ。作者曰く『これは前世の夢だ!』だそうだよ。レイターは作者の前世だってさ」
レイター「おえ…気持ちわる!なに勝手に頭の中でつくった妄想に自分を重ね合わせてるんだよ!」
リヒター「まあ作者が思い込んでるだけだし、多少はね?それでこれからどれくらいのペースで投稿していくかと言ったら…」
レイター「3日に1回くらいかなあってふざけやがったアイツ。1日に1回は投稿するのがなろうのテンプレってアイツ自身が調べたのに書いてあっただろうが!これじゃあ、調べた意味がねぇよ!」
リヒター「1日に1回だと大変だしね?まあ良いんじゃない」
レイター「一応最初から最後までプロットは練ってあるからなぁ、頑張れよ!」
あとがき
全てのプロットを書き終えたので少し変更してみました。えへへ…少し余裕が出来て来た感じがするので3日に1回投稿頑張ろうと思います!