『知能の最高峰』
相当不定期です
最初の話は説明で次の話から本編が進みます
知能とは皆さん何で決めて居るだろう?
IQ?知識量?偏差値?それらは全てこの世界では否定されて来た
IQは確実性が低いと言われ否定された。その根拠は以下の通りだ
あるIQテストを10000人に受けさせたとする。そしてその中で100が居れば150の人もいる。それまでは別に良い。問題はその10000人が違うIQテストを受けた時殆ど同じ数字が結果としてでるかという問題だ。
結論から言うとこの世界では出ないと考えられている
数字に強い人は数字の法則性のが多く出たら問題は多く解けIQが高く成る可能性が高い。逆に苦手な人は低く成る。しかし、数字が得意だが文字や文章の問題が苦手な人はどうだろう?
問題で数字が多ければIQが高く成り文字や文章が大きければ低く成る。これは正しいと言えるのだろうか?
確かにそれらを踏まえてしっかりと問題を混ぜて出す事が殆どだからその説は前提が間違ってると思う人達が居るだろう。
ただ今の数字と文字は一例に過ぎない。他にも英語、知識、読解力等の要素が沢山入って来る。これら全てを網羅した上でIQテストを出せるのかと言ったらこの世界では懐疑的に見られる
確実にどこかの要素が入りどこかの要素が抜け落ちる、これは必然と言えるだろう。
そしてIQが高ければ勉強が出来るのか?と言う問題にも当たる。IQが高ければ勉強が出来る人間の割合は増えるだろう。だが逆に言えば出来ない人物もこの世界には沢山いると言う事だ。
即ちIQの高さは勉強と少なからず関連性はあるがそれが絶対ではないと言う事だ。
この点から見てもIQが高ければ知能が優れてると言うのは少し無理があると結論付けられた
では知識量が多ければ知能が優れてる事になるのだろうか?
これもこの世界では否定されてる
理由は以下の通りだ
一つ目は知識は詰め込もうと思えば誰でも詰め込めるからだ。この言い方だと語弊があるかもしれないが言いたい事は言えている
例えばクイズ王と一般人がお互い全く知らないジャンルでクイズ大会をしたとしよう。1000個覚えなければならないクイズだ。覚える時間はお互いに一週間あるとする
確かにクイズ王は暗記の能力に長けていて一般人より効率は良いかもしれない、そしてクイズ王の方が先に暗記し終わるだろう。しかし、一週間あれば一般人も1000個覚えられると仮定する。ならば1000個の中から出されたらお互い完璧に暗記しているのだから満点だろう
何が言いたいのかと言うと効率の違いで覚えられる速さは違うかもしれないが覚えようと思えば誰でも覚えられるのだ
そう考えると大した差異は無く知識量で知能の高さは決まらないと言えるだろう。それにもし知識量で決まるのなら検索エンジンが最高の知能となってしまう
確かに検索エンジンは万能だが知能の観点から考えて発明する事が出来ずこれ以上の進化は絶対に起きる事が無い。そしてそんな物が知能の最高峰なのだろうか?
結論は否と出た
そして最後が偏差値等の勉強が出来るかどうかだ
これも結論から言うと違うと考えられている
理由は前述している事と殆ど同じだ。知識の集合体だし問題によって得意不得意が分かれる。
理系の天才と文系の天才を同じ秤で測れない様に比べても意味が無いし正しさも無い
そんな不確かな物で知能の優劣を決めれるかと言うとこの世界では否とされた
ではこの世界では何をもって知能が優れていると決められているかと言う疑問に当たるだろう
答えは『ディスカッション』と呼ばれるもので決められる
『ディスカッション』とは簡単に言えば議論、討論、口論の様な物を指す
『ディスカッション』は知識、教養、頭の回転。全てを総合して戦う知の最高峰の戦いだ
知識は勿論、示されたデータを読み解く読解力。それを作る数学の力。様々な論文と照り合わせられる整理力。そして相手の矛盾を的確に見つけ突く話術
簡単な物だけでこれだけある
そしてこれら全てを身につけなければ勝利はない
故にこの戦いで優秀な成績を収める者は『知能の最高峰』と呼ばれる
そしてその『知能の最高峰』を決める大会を【叡智の結晶】と呼ぶ
まぁ、正式には全日本ディスカッション大会なのだけれど今は余談だろう・・・
そしてその【叡智の結晶】を目指す『ディスカッション』弱小部にこの話の主人公が関わるのはもう少し後のお話だ