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君の為なら  作者: ヨシ海
8/11

希望

「広ー!!」


ミレイは広に目掛けて剣を振る。

それをか軽く受け流し、広はミレイに蹴りを入れる。


「ぐはぁっ!」


横腹を蹴られ怯んでいるミレイに、広は問う。


「ミレイ、お前、本当に記憶を取り戻したのか?取り戻しても尚、こんな意味の無い戦いをすると?」


そう問いかけながらも、ミレイの首元に剣を持っていく。


「思い出したよ...あの日の夜に...千夏は...」


――


「やっばい!電車止まっちゃってるじゃん...千夏に連絡しとこ」


広と千夏は今日で付き合って2年。

そこで、広は千夏をデートに誘ったのだ。


「電車が止まっちゃってるから少し遅れるっと!よし送れた」


少しすると千夏から「分かったー!待ってるね!」と返信がきた。

広は千夏に「ありがとう」と送ったあと、周りを見渡してみた。


「やっぱり人いっぱい居るなぁ...」


近くに居る女子高生の話が聞こえてくる。


「ねぇねぇ知ってる?最近、妙なサイトが出来たんだって!」


「あ!それ知ってるー!確か、大切な人の為に全てを犠牲に出来ますか?だっけ?私には無理だわーw」


そんな話を聞いてるうちに電車が来た。

満員だが、文句は言えないので広は電車に乗り込んだ。

すると、さっきとは違うまた別の高校生の話声が聞こえてくる。


「...に犠牲に出来ますか?ってやつあるじゃん?あれ、答えると画面に引きずり込まれるらしいぜ?」


「んで、確か中で使命を達成すると、叶えたかった願いが叶うって奴だろ?有り得ないってw」


(なんだ?そのサイト、千夏にあったら聞いてみるか)


待ち合わせの駅に到着し、ホームを出る。

なにやらざわついてるので、近くにいた駅員さんに聞いてみる事にした。


「あの...何かあったんですか?」


「殺人だよ、女子高生が男に刺されたんだ」


それを聞いた広は真っ青になる。


(女子高生?刺された?)


人が集まってる場所へと走っていく。

そこに倒れていたのは

広の彼女、千夏だったのだった...


――


「あの日、もっと早く付いていたら千夏は助かったかもしれない。千夏を助けたい。そう思ってこの世界に来たんだ」


ミレイは悲しい顔をして広を見る。


「だったら分かるだろ?お前を殺さないと...千夏は助からない!!」


ミレイの首に当ててある剣を握る手が強くなる。


「それでも、僕は...生きて、レナーシャと一緒にいたい」


広の剣を手で握り離す。

手から流れる血が剣を赤く染めていく。


「う、うぅ...ミレイ?」


ここで、ようやく意識を取り戻したレナーシャ。

状況が理解出来ず、近くにいる千夏に説明してもらっていた。


「なるほどなぁ、だったらその声の主を殺ればいいんじゃねぇか?」


「それが出来たら苦労しないわよ...見えないし...」


「見えない?...気配はあるのにな...」


そう言ってレナーシャは辺りを見渡し始めた。


「あそこ...あそこに誰かいるぞ?」


レナーシャが言う所を見ても千夏には何も見えない。


「見えないわよ?気のせいじゃ...」


「居るって!千夏って言ったか?お前、あそこに魔法打てねぇか?」


「で、出来なくわないけど...」


千夏はレナーシャの言う方向に魔法を放つ。


『何!?』


「ビンゴッ!おい!ミレイ、声のした方へ突進しろぉ!」


「レナーシャ!?気が付いたんだね!分かった!」


ミレイは剣をブンブン振り回しながら突進していく。

すると、何かに当たった。


「!?ここに何かいる!広、は挟み込むぞ!」


『おのれぇ!なぜ分かった!!』


2人の攻撃を避けつつ、ついに声の主は姿を現した。


「昔から目だけは良かったからなぁ!」


フフンと胸をはるレナーシャをよそに、ミレイと広は相手を睨みつける。


『ふっ、まぁいい、我が直々に相手してくれようぞ!!!』


「コイツを倒せばきっと何とかなる!ミレイ、行くぞ!」


「あぁ、決着をつけよう!!」


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