メリヒスト王国
「ところで、そのメリヒスト王国ってどんな所なの?」
ゼネディア王国を出て、メリヒスト王国に向かう途中、ミレイはレナーシャに訪ねた。
「あぁ、あそこは蒸暑くて、ゴツゴツしてる奴らがいっぱいいて、おまけに物騒な所だなぁ...」
「ぶ、物騒...?乱暴な人が多いの?」
かお顔を引き攣らせて聞いてくるミレイを見て
レナーシャは笑う。
「なんて顔してんだ、魔物と戦ってた時のミレイの方がおっかなかったってぇの」
「あの時は仕方ないじゃないか...」
「目も赤かったしなぁ...あの目で睨まれたら流石の私でもビビっちまうかもな」
ケラケラと笑うレナーシャをミレイは頬を膨らませ睨む。
そんな事をしている内に、メリヒスト王国の門が見えはじめた。
「あれが、メリヒスト王国...王国全体が鉱石で出来てるようだね」
「ようだねじゃなくて、出来てんだよ!4大ヶ国で最大の武力を誇る国だぜ?そりゃああなるさ」
メリヒスト王国の全体は、鉱石で出来ており、エメラルドやダイアなどといった宝石も、まるで柱の様に固まっていた。
そして王国の門は、まるで侵入者の侵入を許さぬが如くがっしりとしていて、城壁には大量の砲台が付いてるのだった。
「も、門の近くまで来たけど...近くで見ると更に凄いね...」
あまりの凄さに圧倒されてしまうミレイ。
一方レナーシャは、慣れた様子で門兵と話し、門を開けてもらう手続きを行っていた。
「あらあら、レナーシャじゃありませんか。これ門兵、さっさと門をお開けなさいな」
急に上空から女性の声が聞こえ上を向く2人。
「よぉスビッツ!元気してたかぁー!」
門の上にいる女性に対し、レナーシャが声をかける。
上空からの声の正体は、レナーシャと腐れ縁であるスビッツのものだった。
門が開き中に入っていく2人。
そこへ、先程の女性スビッツがやって来る。
「今日はいったいどうしたんです?男なんか連れて...ねぇ〜」
ニヤニヤしながらスビッツはレナーシャを見る。
「別にコイツとは何もねぇよ!!あぁ、紹介するな!この軽そうな女はスビッツ。向こうで説明したよな?」
「あぁ、ミレイです、よろしく!」
「よろしくお願いしますねぇ。こんなガサツな女と旅なんて...あなたも苦労しますねぇ」
「ガサツで悪かったなぁガサツで!!」
フン!と腕を組みながら怒るレナーシャ。
「そこもレナーシャの良さの1つだと思いますよ?乱暴に見えて実は優しいし」
「あらあら、よかったわねレナーシャ。ミレイさんあなたを気に入ってるそうよ」
「うっせ!バーカ!!」
そう言うとレナーシャは、恥ずかしそうに顔を赤めながら街へと進んでいった。
ミレイとスビッツも、その後を追う。
「ところで、今日はどうしてメリヒストに?」
ゼネディア王国で起こったこと、そして装備を作ってほしいと言う事をミレイはスビッツに話した。
「そんな事が...わかったわ。最高の出来の装備、作ってあげるわね!」
「はい!よろしくお願いします!」
任せといて!と張り切って作業に取り掛かるスビッツ。
しばらく待ってると、装備を作り終えたスビッツが笑みを浮かべ持ってきてくれた。
「お待たせ〜、最高の装備が出来ましたよぉ!あと、はい。」
そう言ってミレイに短剣を渡す。
「これは?」
「レナーシャが言ってたのよ、ミレイさんには短剣がいいと思うってねぇ。あの子が言うなら間違いないと思うわよぉ」
ニコニコしながら街を彷徨いているレナーシャに目をやるスビッツ。
レナーシャもそれに気付き戻ってきたのだった。




