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君の為なら  作者: ヨシ海
4/11

メリヒスト王国

「ところで、そのメリヒスト王国ってどんな所なの?」


ゼネディア王国を出て、メリヒスト王国に向かう途中、ミレイはレナーシャに訪ねた。


「あぁ、あそこは蒸暑くて、ゴツゴツしてる奴らがいっぱいいて、おまけに物騒な所だなぁ...」


「ぶ、物騒...?乱暴な人が多いの?」


かお顔を引き攣らせて聞いてくるミレイを見て

レナーシャは笑う。


「なんて顔してんだ、魔物と戦ってた時のミレイの方がおっかなかったってぇの」


「あの時は仕方ないじゃないか...」


「目も赤かったしなぁ...あの目で睨まれたら流石の私でもビビっちまうかもな」


ケラケラと笑うレナーシャをミレイは頬を膨らませ睨む。


そんな事をしている内に、メリヒスト王国の門が見えはじめた。


「あれが、メリヒスト王国...王国全体が鉱石で出来てるようだね」


「ようだねじゃなくて、出来てんだよ!4大ヶ国で最大の武力を誇る国だぜ?そりゃああなるさ」


メリヒスト王国の全体は、鉱石で出来ており、エメラルドやダイアなどといった宝石も、まるで柱の様に固まっていた。

そして王国の門は、まるで侵入者の侵入を許さぬが如くがっしりとしていて、城壁には大量の砲台が付いてるのだった。


「も、門の近くまで来たけど...近くで見ると更に凄いね...」


あまりの凄さに圧倒されてしまうミレイ。

一方レナーシャは、慣れた様子で門兵と話し、門を開けてもらう手続きを行っていた。


「あらあら、レナーシャじゃありませんか。これ門兵、さっさと門をお開けなさいな」


急に上空から女性の声が聞こえ上を向く2人。


「よぉスビッツ!元気してたかぁー!」


門の上にいる女性に対し、レナーシャが声をかける。

上空からの声の正体は、レナーシャと腐れ縁であるスビッツのものだった。

門が開き中に入っていく2人。

そこへ、先程の女性スビッツがやって来る。


「今日はいったいどうしたんです?男なんか連れて...ねぇ〜」


ニヤニヤしながらスビッツはレナーシャを見る。


「別にコイツとは何もねぇよ!!あぁ、紹介するな!この軽そうな女はスビッツ。向こうで説明したよな?」


「あぁ、ミレイです、よろしく!」


「よろしくお願いしますねぇ。こんなガサツな女と旅なんて...あなたも苦労しますねぇ」


「ガサツで悪かったなぁガサツで!!」


フン!と腕を組みながら怒るレナーシャ。


「そこもレナーシャの良さの1つだと思いますよ?乱暴に見えて実は優しいし」


「あらあら、よかったわねレナーシャ。ミレイさんあなたを気に入ってるそうよ」


「うっせ!バーカ!!」


そう言うとレナーシャは、恥ずかしそうに顔を赤めながら街へと進んでいった。

ミレイとスビッツも、その後を追う。


「ところで、今日はどうしてメリヒストに?」


ゼネディア王国で起こったこと、そして装備を作ってほしいと言う事をミレイはスビッツに話した。


「そんな事が...わかったわ。最高の出来の装備、作ってあげるわね!」


「はい!よろしくお願いします!」


任せといて!と張り切って作業に取り掛かるスビッツ。

しばらく待ってると、装備を作り終えたスビッツが笑みを浮かべ持ってきてくれた。


「お待たせ〜、最高の装備が出来ましたよぉ!あと、はい。」


そう言ってミレイに短剣を渡す。


「これは?」


「レナーシャが言ってたのよ、ミレイさんには短剣がいいと思うってねぇ。あの子が言うなら間違いないと思うわよぉ」


ニコニコしながら街を彷徨いているレナーシャに目をやるスビッツ。

レナーシャもそれに気付き戻ってきたのだった。

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