【閑話】どうやら魔王様は不正を働いたようです
私の閑話です!!
それと氷月様が更に過去を書いて下さったので、
有り難く、無理やり繋げた1話となっております。
もっと私が上手くかければ皆様の作品をいかせるのですが。
逝かせるでもイカ\アッー/せるでもありませんよ?
より面白い可笑しく表現できるということですよ(ニッコリ)
今日は魔王様の強さについてお話をしようと思う。
魔王様の種族は触手粘液大悪魔
そう。【スライム】なのである。
いくら魔王が日頃の様子から何だかんだいいつつ部下にモテモテだからと言って、果たしてただのスライム如きにそうそうたる顔触れがついてくるのか?従うのか?魔王の地位を取られるのではないのか?そんなことを考える人もいるだろう。ごもっともである。
魔王が魔王ではなくただのスライムだった頃よりも
魔王となった時こそが1番命を狙われたと断言してもよい。
何故なら魔王を倒し、己が魔王となれば四天王や全ての部下達が新たなる魔王についてくるのが魔族としての常識である。
ただ、この部下達の場合は万が一にも魔王を倒せたとしても
いや、擦り傷1つ魔王に負わせた時点で魔王に挑んだ者は死ぬのは確定するのだが。
話が逸れた。
本題に入ろう。
要するに魔王は人望だけではなく
強さがあってこその魔王だという話だ。
ここで今では魔王に挑む者がいないので
少しだけ過去の魔王に視点を移す。
ショタ魔王が相変わらずショタ魔王という
美味しくともなんともない光景。
そこでは退屈そうにアクビをする魔王。
周りには様々な種族が総勢500はいるだろうか?
皆が一応に1人の魔王に怯え武器を拳を魔術を構える。
このとき魔王は気づいているが、取り囲んでいる者達の気づかない所で魔王軍の軍勢が暢気にみていた。
おや、夢食大淫魔宰相マグラが主催で賭け事をしているようだ。この時はまだバレてなかったんだね。ホロリ。この後の未来を思い、知らず知らずのうちに雫が垂れる。
オッズを見てみよう。
魔王1分以内勝ち
魔王5分以内勝ち
魔王10分以内勝ち
魔王1撃勝ち
勝ちしかない。。。。
敢えての大穴を取り上げるとしたら
一撃入れられる。これも1人、宰相秘書の氷大狼のヒョウが賭けているのみである。
この狼もまた宰相と同じでまだサクラさんに魔王軍の軍資金使い込みがバレていない時期なのでイキイキと、それでいて圧倒的にヤバイオーラがでている。まるでざゎ・・ざゎ・・・して負けが込んでしまうような。そんなオーラだ。
そうこうしていると魔王は只のスライム時代のときからある特技を使う。【分裂】である。これは攻める為ではない。ハンデである。いくら1VS500と言えど1度に攻撃ができる人数は限られている。
また500もいればそれぞれの力量差がでてしまう。
そこで魔王は相手の1パーティーごとに合わせて己の分裂体を向かわせる。
これで相手は500という数の暴力を余すことなく魔王へ使うことができる。
補足として。
場合よって持久戦として弱った者が後ろに。
回復した者が前に出るという作戦も相手が圧倒的強者であるほど有効な戦術であるだろう。
だが今回の場合は常に誰かと行動している【スライム】の魔王が
たった1人になった。
もし時間を稼がれたら魔王の部下達が魔王を救いに来るかもしれない。なので持久戦になり困るのは相手にこそ言えることだったので
魔王の取った行動は願ったり叶ったりの状態であった。
まぁ、魔王軍は全員揃って見ているが。
更には娯楽感覚で賭け事までしているが。
500の数は鋭い者は違和感を感じながら。
鈍い者は多数に怯えて分裂して数を稼ぎ出した今が好機だと。
魔王と魔王の分裂体に襲いかかる。
強者のパーティーが魔王の分裂体に襲いかかる。
1つのパーティーが4人だとしても魔王の分裂体は125分の1まで低下した能力で戦うことになる。1%以下である。
それでも。
それでも。
魔王が魔王たる所以の力がそこには存在した。
ただ、何気のない腕の一振り。
それは魔王が分裂をしてないときでさえ部下達には効果が無い(と思っているが実は痛がっている。ただ魔王に弱みを見せるのが悔しい面子の集まりでもある)一撃だった。
だが、500の軍勢の中で強者の集まりは吹き飛ぶ。そんな表現が甘温い。
触れた箇所だけがぽっかりと抉り取られ、弾け飛んだ肉片がまだ生存している者へ躍り掛る。肉片は速度を加速させていき
目を抉り、口内から脊髄を貫通し更に更に進んでいく。
「あれ。やり過ぎた?」
「う、うわぁぁぁ」
「ひぃ」
恐慌。怯え、脅え、喚き、狂い、泣き、失禁、
言葉にならない声。
液という液があたり1面から広がっていく。
薄々感じていたことを皆が察してしまったのが。
あぁ、コイツは真の意味で魔王だったのだと。
だが、けれども【魔王からは逃げられない】
魔王は行動を開始する。
先ほどの一撃は攻撃ですらない。
ただ、魔力を抑えることを辞めて触れただけなのだ。
逃げ出そうとする敵の1人を触手で取らえる。
いとも簡単に捕まる敵だがそれは敵が弱いからではない。
むしろこの状況で冷静に逃げ出そうとしたこと事態がこの者の今までの経験と才能を如実に現している。
だが逃げれない。一撃目は極限とも行ける緊張状態のお陰が躱した敵であるが、なんどもかわせる触手ではない。いやこの場合は一撃躱しただけでも賞賛に値するであろう。
なぜなら魔王は少し驚いて
そして捕らえた者を、先ほどの敵を敵ではさせなくなった分裂体を檻に形を変えさせ生きたまま捕らえたのだから。
この後行われたのは戦闘ではなくただの狩りである。
その際、魔王は一撃くらった。なんで。どうやって。
そんな不可能な答えは、
檻に捕らえたやつが檻から出ようと檻を叩いたのだ。その檻は魔王の分裂体。この判定を一撃と評価され。。。。
ギャンブルはヒョウの一人勝ちとなったこと予想外の出来事である。
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後日
魔王がダメージをくらったのはわざとだったと発覚した。
お小遣い制の魔王が金遣いが荒くなったのだ。
このことで魔王のことなら何でも知っているサクラさんはすぐに感づきヒョウくんを問い詰める。
あっさり裏で取引があったことをゲロるヒョウくん。
魔王は当分お小遣いを抜きにされたようだった・・・。
「魔王様!!どうしてそんなわかりやすく使っちゃうんですか!!」
「しょうがないだろ!!あったら使いたくなっちまうのが金だ。それよりヒョウもあっさりバラすなよ。サクラ怖いんだぞ!!」
「俺だって怖いっすよ。あーあー。またギャンブルで稼がなきゃ」
「ギャンブルでかよ・・・。」
魔王はそんなヒョウを見て微笑む。
ヒョウがここまで明るく話せることを。魔王軍にきた当初では考えられない行動を。
そして・・・思い出す。1度だけヒョウが語ってくれた過去を。
ヒョウが子供の頃、まだヒョウと言う名前を授かる前、家族と共に暮らしていた遠い過去…
腹を空かせた家族は鹿を見つけた様だ。しかし、子連れで気が立っている。
弟はあれでいいじゃないか…
と思ったが、兄姉にたしなめられる。
納得出来ない弟は兄姉を説得しようとした。
その時、兄が少し遠くに手負いの鹿を見つけた様だ。
弟以外は手負いの鹿を狩る事に賛成した。
しかし弟は納得出来ない様だ…
その時兄がひとつの言葉言いました。
「いいか?俺達は氷大狼だ。
氷大狼は『狩りは冷静で冷徹に』する事が大切だ。」
氷大狼の狩りは獲物を確実に狩る事が特長とされている。
そして、獲物がどんな弱者でも、子連れだろうが何だろうが
『確実に狩れる獲物ならば、安全を確保して、非情な狩りをする』事が有名であった。
その残酷さと、棲む環境が雪に閉ざされた豪雪地帯という過酷さを表した名前が氷大狼という種族名だった…
その種族名に恥じぬ狩りをした家族達は、食事が終わり気が抜けていた。
狩人達が陰から狙っている事には気付かずに…
パシュッ 短く響く音
倒れる母
叫ぶ兄と姉
しかし、突然の恐怖で声すら出ない弟
兄が逃げろと叫んだ時
弟はやっとこの現状が現実だと理解した。
兄の声に驚きつつ、言われた事を理解した弟は、一心不乱に駆け始めた。
狩人は気付いた様だが、所詮は子供だと思ったのか追いかけはしなかった…
その後兄姉が追いかけて来る事はなく、家族の生き残りは自分だけだと思った弟は、家族に教えられた狩りで命を繋ぎつつ移動を続けて来たという。
魔王と出会ったときのヒョウは警戒心、敵対心MAXだったが
その頃は体力も気力と尽きていた。
ただ、家族の犠牲を無駄にしないために。そのことだけで生きていた。それは正しく、生きているけど生きていないのも同然だった。
そんな彼が今ではこうなのである。
魔王軍が魔王にどうしてここまで従っているのか
垣間見えた瞬間なのかもしれない。
(そういや、冷静な種族なのにギャンブル好きってどういうことなんだ?。ヒョウはヒョウで未だに過去を引き摺っているのかもしれない)
魔王は考える。
みんなが面白ろおかしく生きていける世界を。
それが魔王が魔王である唯一の理由。
そして魔王軍が魔王軍の理由だから...
※この後、捕らえていた捕虜は魔王様が美味しく頂きました\アッー/
いろいろと繋げ方が下手ですみません(;´・ω・)
なんというか
数字に例えると
1〜10までを順番に書くのが普通なのを
私の閑話7
氷月様の過去編10
を書いた後に無理やり8、9を埋めて
更にギャンブル編が4ぐらいの数字だったので
他の数字もまた無理やり埋めたような。。。
分かりづらいですね。
分かりづらいことがわかればいいのです(意味不明)